ハエトリソウ(ハエトリグサ、ハエジゴク)とは、食虫植物の一種である。
葉の先に開いた口のような捕食器があり、刺激により素早く閉じて虫を捕獲する。ハエトリと言いながら、あんなに速いのはさすがにとれないので、アリとかナメクジなどを捕食する。その生態は チャールズ・ダーウィンをして「この世で最も驚くべき植物」と言わしめた。
ロジャー・コーマンが大航海時代の伝説(南太平洋上に死の島があって、人が寝られるくらいのコレの葉っぱがいい匂いはなってくぱぁとしているので、そこへ行って寝て消化される)から『リトル・ショップ・オブ・ホラーズ』を作ったとかの、不気味で凶悪な印象があるが、絶滅危惧種でさらに、愛好家がいっぱいいらっしゃる。ので観葉植物屋さんへ行くと「赤い竜」だか「デンタータ」だかの品種がいっぱいある。
「水は大量にやらなきゃい観葉植物」
「日光はいっぱい浴びせなきゃい観葉植物」と言う面倒な植物であるが、「だが、それがいい」という方々がかなりいらっしゃるみたいである。あ、葉っぱの形や虫取るところがエロいので英語では「ビーナスズ フライトラップ」(ヴィーナスの蠅取り罠)と言う。
因みに学名は、その虫を捉えて食うところから、血を愛で給う女神ディアナ(神官の交代の際に、現職と信任でちょっと殺し合いをさせる儀礼があった)にちなみ「Dionaea Muscipla(ディアナのハエ取り器)」という。