253系
にひゃくごじゅうさんけい
JR東日本の直流特急形電車。
概要
1991年3月に成田空港へのアクセス特急「成田エクスプレス」用にJR東日本が新製・投入した直流特急形電車。2002年まで増備が行われ、計111両が製造された。1992年には鉄道友の会のローレル賞及び第4回ブルネル賞を受賞している。
車内設備は空港輸送に特化しており、普通車はフランス製のボックス式クロスシートとハットラック式の荷物棚、さらには各編成の車端部に大型の荷物置き場を設置していた。またグリーン車は定員4名の個室と解放グリーンの2つを備えていた。
複数編成を連結した場合でも通り抜けが出来る構造になっているが、非常時以外は乗務員しか通行できなかった。
2009年10月、新型スカイライナーへの対抗として後継車両のE259系が登場し、「成田エクスプレス」の運用からは2010年6月末で撤退した。
この内、2002年のワールドカップ用に増備された200番台の2編成は、東武鉄道への直通特急「日光」・「きぬがわ」用に改造され、1000番台を名乗った。
また3両編成の2本は長野電鉄へ譲渡され特急「スノーモンキー」となったが、大半は新製から最大20年足らずでの廃車となった。
一部の鉄道ファンからは「せめて185系の置き換えにでも使えばいいのに」という声もあった。ボックスシートや固定クロスシートで185系のリクライニングシートよりアコモデーションが劣るからしょうがないという声もあったりするが。