概説
通称は「六水戦」。
第四艦隊所属の水雷戦隊で、内南洋(オセアニア・トラック諸島{現チョーク諸島},サイパン島等海域)の海上警備を主だった任務としていた。
在籍した艦艇のほとんどが特型駆逐艦以前の旧式艦という、古兵たちの巣。
1942年7月14日、4月にセイロン沖海戦で活躍後に「第二海上護衛隊」へと改編され、事実上の消滅となった。
所属艦
軽巡洋艦「夕張」
海軍工廠きっての鬼才造船技師・平賀譲の設計した兵装実験用軽巡洋艦。
短期ではあったが、六水戦の旗艦を勤め上げている。
第二十九駆逐隊
2代目神風型で編成された。
追風・疾風・朝凪・夕凪の四隻で編成されていたが、しかし真珠湾攻撃と並行して進められた「ウェーク島攻略作戦」で疾風が撃沈され、欠員が生じてしまう。
第三十駆逐隊
睦月型で構成された駆逐隊。
結成当初は睦月・如月・弥生・卯月で、開戦時に卯月は第二十三駆逐隊に転属して望月が入れ替わりで編入された。
だがこちらも、ウェーク島で疾風と同じように如月が撃沈されてしまう。
第二十三駆逐隊
セイロン沖海戦後の第二次編成に際して招集された睦月型による駆逐隊。
菊月の戦没後に解隊され、卯月は古巣の三十駆に、夕月は二十九駆に編入された。
なお、この二隻がのちに第三十駆逐隊と睦月型の終焉を見届けることになる。