ペンタ・バッカーナ
ぺんたばっかーな
CV. 岸尾だいすけ
アニメ『逃走中グレートミッション』の登場人物。
逃走中グレートミッションの世界で開催される逃走中に参加している”逃走者”の1人。30歳。
『借金大王』と言う肩書きを持っており、その異名通り多額の借金を抱えているようで、『楽に大金を手に入れる』のを目的として逃走中のゲームに参加している。
後にオワリ城から参加している借金取りのジャイロ・デーモンからお金を借りており、お金を返済するようにジャイロにしつこくされているため、彼にだけは頭が上がらない。借金している人物と借金取りという関係性であるため、2人で行動することも多い。
賞金アップ系のミッションには積極的に参加する一方で、それ以外の自分に利益のないミッションには参加するつもりはないリアリストである。ゲームへの姿勢も最後まで逃げ切るつもりはなく、自首ボックスが出るまで動かないなど、賞金を現実的に獲る狙いを隠さない。ただしそれが非常に態度に表れやすく、腹芸の類は苦手なようである。
特に4話ではハンター放出阻止ミッション失敗と引き換えに自身の賞金が上がるボーナスミッションを迷わず選択したが、その態度のわかりやすさゆえに、ボーナスミッション目当ての参加者をマークしていた西洞院ルナに早々に見つかる羽目になり、釘を刺されて渋々諦める、6話の最後のミッションも最初は参加する気がなかったが、失敗すると賞金が半額になる事とモーリス・シューメーカーに諭された事で仕方なく参加するなど、肝心なところで意志は強くない様子である。
3話で怪獣に追われて他の逃走者達が集まっているところまで逃げたり、5話でもミッション攻略のアイテムのジェットパックを受け取るも温存し、ハンターに見つかったことで使用すると今度はそのコントロールの難しさからアイテムに振り回され、ミッション参加のため怪獣の身体へよじ登っていたセイラ・ピーボディを意図せず落下させてしまい、彼女の確保の遠因を作る、第26話のロンドンステージの敗者復活ミッションで、ミッションクリアのキーアイテムであった鉤針を『役に立たないだろ』と判断して捨ててしまい、危うくミッション失敗に陥らせる(この時はルナが偶々鉤針を拾っていたという超ファインプレーのお陰でなんとか成功したが、ルナが拾っていなければ間違いなくミッションは失敗していた)など、本家逃走中にもあった「何気ない行動が思わぬ事態をもたらす」というゲーム展開をアニメ作品でわかりやすく描写するキャラクターでもある。
このように基本的に自分勝手でヘタレな部分が目立つが、13話のオワリ城ステージでは、ジャイロが自分を逃す為にハンターに確保されたのを見たことで恩義を感じ、復活ミッションに貢献してジャイロを復活させ、15話ではハンターに追われていたジャイロを今度は自分が囮になって確保される事で借りを返しており、(金は返せないが)受けた恩はきちんと返す律儀な一面もある(ただ、確保された際にジャイロに『借金を減額してぇ〜!』と涙ながらに頼む、自分が確保された後に、ミッションの成功で賞金額が増えた事を知って『なーんで金持ち助けちゃったかなぁ。余計なことしちゃったー!ジャイロの馬鹿野郎〜!』と後悔する辺りやはりヘタレではある)。
借金の原因であるギャンブルも、調子に乗る性格が災いして基本的に負けることが多いが、絶対に負けられない極限の状況下では意外にも冷静になれるようで、ここ1番の勝負にはめっぽう強い。
また、意外に女性に惚れっぽいところもあり、ロンドンステージではミカ・ルルーシュ、アメリカステージではキャリーに惚れている。特にキャリーに対しては相手がNPCであるに関わらず、彼女に応援されたことがきっかけでキャリーの為にいつも以上にミッションに積極的になり、ギャンブルに勝ち、列車に設置された爆弾を解除するミッションでは、解除に失敗するもウォークライの力でスライム化して身体を張って爆発から守っている(しかし、あくまでミッションは『爆弾を解除すること』がクリア条件の為、ミッション自体は失敗している※GM辛口評価)。しかし、57話で自首かキャリーの選択をする事になると散々悩んで結局自首の方を選んでいるあたり、やはり女性より金の方が大事なようだ。
主人公であるトムラ颯也のことは最初は『あいつがいると調子が狂う!』と、あまり良い印象を持っていなかったが、颯也がガスティン・ローガンの下で特訓をして数ヶ月ぶりに逃走中に参加した時は『やっと戻ってきたか』と言うように笑みを浮かべており、アメリカステージ終了後に、意識を失って病院に運ばれていた颯也の病室を他の逃走者たちと共に見舞いに来るなど、多少は颯也のことを認めるようになった。
なお、オワリ城ステージが終わった時点でのランキングは20人中8位とかなり上位であった(ジャイロ曰く、ミッション貢献が大きかったとの事)。
続くロンドンステージでは、吸血鬼に襲われてミイラにされる、メデューサに石化されるなどの災難にあったが、28話では千石が追っていた逃走者に紛れ込んだ裏切り者の殺人鬼の正体を暴く事に大きく貢献した。
そして、続く第29話でなんと本作では初となる自首に成功し、その後残りの逃走者が全員確保されたこともあり、本ステージでは唯一となる賞金145万5000ムーンドルを獲得した。
しかし、その数日後にギャンブルで全てスってしまったらしい。更に、自分がロンドンステージで正体を暴いた殺人鬼が脱走した事が判明し、ハンターとは別に狙われることになってしまった。
なお、ロンドンステージから数ヶ月後に行われた魔法都市ステージでの肩書が借金大王から『自首大王』に変更されている。ついでにダジャレキャラに転身したらしく、所々で微妙なダジャレを連発するようになったが、誰からも反応されていない。
33話ではアブラム・ゴルドーが自身の要請に応えてくれたペンタに渡そうとした報酬のネックレスをジャイロが借金の肩(代わり)にすると言い速攻で没収した、34話では同じくペンタに自身への協力を要請するがハンターが2人追ってきていたために分が悪いと判断して拒否、意見が合ったジャイロ共々逃げてしまった。
37話ではジャイロが借金3割減にするからアヌビスの杖を奪い取れと要請し応じるがハンターが来ていたために中断して逃走し失敗、ジャイロと2人に協力していた信楽たぬき男が捕獲されてしまった。
38話では西洞院ナギを守るようにシド・フェニックスに頼まれるが余り乗り気でなくナギに見抜かれ離れても良いという意趣の発言をされる始末で、アヌビス神との戦いで状況が悪くなった時に1人で逃げ出しとことん良い所が無い有り様である。
39話では決闘島に行くメンバーを選出するために逃走者を5人までに減らさなければならない、というミッションが発令され、そのミッション開始直後に命中させた相手をしばらく動けなくさせる魔法「ジットン」を入手。逃走者の確保に貢献すると賞金ボーナスが得られる、という内容に目を輝かせながらピーボディを強襲して動けなくさせたところで大声を出しハンターを呼び出して彼女を確保させ、止めに来た颯也やルナも狙うが失敗に終わったために今度はナギとリンセンに狙いを付ける。クライトリガーの力を使ってスライムの状態で接近→魔法をナギに当てる→クライトリガーの副作用で呼び寄せられたハンターを動けない相手にぶつける→自分はスライムの力で逃げる、と悪辣極まりないコンボでナギを確保させようとするも、リンセンがクライトリガーの力を使ってナギが動けるようになるまでの時間を稼いだことで失敗。しかしすぐさま疲弊したリンセンに向けて魔法を放ち、ハンターへ確保させた。調子に乗りに乗りまくったペンタはそのままクライトリガーの力を使いっぱなしの状態でハンターから逃げ続け、自首ボックスを見つけても放置するなどわかりやすいフラグまで立て、またもナギに狙いを付けて追い込んでから魔法を放つが、駆けつけたルナが機転を利かせたことで魔法を回避された上に長時間クライトリガーを使ったせいで大量のハンターに囲まれてしまう。1度かつ短時間の使用でも体力を大きく消耗するクライトリガーを乱用したせいか既に体力切れを起こし、クライトリガーも反応せず逃げられなくなりついにハンターに確保される、その様を見ていたジャイロは当然の報いという意趣の発言をしたのは言うまでもない。
46話で『近くのコロニーでレアなダイヤが採れる』と言う噂話を思い出してそちらで金を稼ごうと思いつき、TOYワールドステージは出場しなかったがジャイロと共に浪月マコトの部下に捕まってしまい強制労働させられていた所で颯也一行に救われ、ジャイロと共に成り行きでA3の逃走中に参加する羽目となった。
49話からのアメリカステージでは、相変わらずジャイロとコンビを組んで行動を共にしている。また、ロンドンステージで正体を暴いた殺人鬼からも狙われてしまう羽目に。
52話では、ラスベガスのカジノで『100万ドルを稼ぐ』ミッションが始まると、ブラックジャックで一気に稼ごうと,自分とジャイロの分も合わせて2000ドル全賭けで挑むもあっさりゲームに負けてすかんぴんになると言う、借金大王の本領を発揮してしまった(おまけに、その直後にハンターによってジャイロが確保されてしまった)。その後、幸運の持ち主であるルナをパートナーに選んで再びギャンブルに挑み、ルナの幸運のお陰でスロットでスリーセブンを当て、100万ドルを稼ぐことに成功する……が、直後にA3側の逃走者であるストロベリーに100万ドルのカードを盗られてしまった。
しかし、続く53話で、ストロベリーが残した50セントを使って50万ドルを稼ぎ、カジノ王であるエースジャックにブラックジャックで勝負を挑み、見事に勝利してミッションクリアに成功した。
なお、50万ドル稼いだことにはジャイロも驚いていた様子。
54話での電車に仕掛けられた爆弾を解除する緊急ミッションでは、ウォークライを駆使して爆発を防いだものの爆破の衝撃で列車の外に放り出されてそのままハンターに確保されるが、次の55話で発動した復活ミッションではなんと雪之丞に復活させられる(この事にはルナ達はもちろん、A3コロニーの逃走者達も驚いていた)という意外な展開で復活を果たした(ただし雪之丞の真の狙いは彼が持っているクライトリガーを手に入れることだった。これによってカイロス社は同じ機能を持つクライトリガーの複製を作ることができた)。
57話でミミックリーを捕獲するミッションの途中、キャリーの為にミッションに挑むか自首するか悩んでいたが結局賞金の方を選び自首ボックスで自首しようとするが、それはミミックリーが化けたものであった。自首ボックスに化けていたことからその直後に自身の元に来たハンターも変装した偽物だと思い込んでいたが「残念だけど、そいつは本物の黒づくめ(ハンター)だよ」とミミックリーに告げられ、『本物』のハンターに確保される。
62話では、ダイジェストでジャイロと共に豪華客船ステージ、海底王国ステージ、恐怖の島ステージに挑んでいる様子が描かれたが、いずれもハンターに確保されている(氷の女王ステージではジャイロと共に凍っていたが、逃走成功したか確保されたかは不明)。
63話までに自首出来ず『借金大王』に戻った。
グレートチャンピオンツアー出場権獲得時の順位は20位。
グレートチャンピオンツアーではゲーム開始からしばらくいいとこなしでミッションに参加したり巻き込まれたりしては酷い目に遭っているが、なんだかんだで確保されずに生き残っている。
が、71~72話では偶然出会ったブタの「ダイスケ」と謎の友情を育み、ファントムローリエの手で食材へ変えられてしまった逃走者の救出へと大きく貢献した。77話でAIダビンチが消滅すると同時に自首に成功し(これは本人の意思ではなく、AIダビンチが現実世界を侵略しようと、彼の意志を乗っ取って自首を利用したが、モーリスの活躍によって受理直前にペンタの意志を引き剥がした為、最悪の未来は免れ、その後結果的に)、374万4000ムーンドルを獲得。
ムーンワールドコロニーチャンピオンシップで『自首大魔王』になった。
確保時の台詞、シブヤは「不明」、オワリ城は「借金の利息もまけてくんねぇかな〜!」、魔法都市は「そんな、バッカーナ〜!」恐怖の島「またです〜!」。
スライム
身体を液状化させて、攻撃をよけたり素早く行動出来たりする。
また物理攻撃の類も殆ど効かなくなるのか、液状化させた部分はナイフで刺されたり爆弾の爆発をモロに受けても大したダメージになっていない。
出来ることが非常に多いためかシドからは「チートだそんなの」と言われていた。
砂漠ステージでの脱落ミッションでは、長時間の使用が仇になりハンターに囲まれる事態を招いてしまった。
- 第1EDでは主人公の颯也、ヒロインのルナ、ベテランであるモーリスと共に並んでおり、服装や髪型などが奇抜すぎてインパクトの強い他の逃走者と比べてまだ地味目な格好をしている割に目立つ。
- 第4ED「BaddestBehavior」ではミカ・ルルーシュがペンタを狙う絵面となっている。
- 71話でブタに名付けた「ダイスケ」という名はどう考えても演者の岸尾だいすけ氏由来だと思われる。
逃走中グレートミッション 逃走中グレートミッションの登場人物一覧
久保田かずのぶ:本家の常連逃走者。基本的に金に貪欲で2度自首を成立させており、裏切りや身代わりで他の逃走者を確保させたりすることもある為、彼が最も近い人物であると思われる。
また、77話ではAIダビンチの妨害に遭いながらもペンタ自身もまた2度目の自首を成功させた。
クロちゃん:同じく本家の常連逃走者。金に貪欲な部分は久保田と同じであるものの、女性に惚れやすく意思が弱い部分があり、彼と久保田の要素を足して2で割った人物であると言える。
粗品(霜降り明星):24年7月21日放送のFNS27時間テレビ内で放送された逃走中で、復活ミッションで復活した直後に自首ボックスに駆け込んで自首に成功するというとんでもない行動をとった芸人。当然、他の逃走者から大ブーイングがあったのはいうまでもない。
伊藤開司:第53話のペンタがまさにこのキャラクターであった。
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