CV.田中秀幸
人物
どう見てもそんな雰囲気ではないが、本人曰く『月密商事』という会社に勤めている営業マン。異名は「営業一直線」。落ち着いた雰囲気の男性。
また、シグマは彼の事を何か知っているらしい。
その見た目と、EDアニメで虫眼鏡を持って何かを調査しているような様子から、営業マンというのは仮で、本職はこちらかあちらである可能性が高い。
そして、第21話で刑事であった事が判明した。なお、階級は警部であるらしい。
第23話で、逃走中への参加は『ある人物』を追う為である事が明かされたが、「吸血美女を救い、ドラキュラ城行きの列車に乗れ!」のミッションでペアを組んでいたセイラ・ピーボディがハンターに確保された直後、千石が追っていた犯人と思われる人物に後ろから殴られて気絶してしまい、そして残った逃走者全員が列車に乗った時に彼の姿はなく、走行中に車両から人一人が入れそうなあるものが川に落ちてしまう。その後は行方不明者という扱いになっていたが、第25話で川に落とされた棺桶に閉じ込められていた事が判明し生存が確認された。そしてこの際『殺人鬼がゲームに参加している』と言う衝撃の事実を口にする。第27話で何とか棺桶から脱出し、逃走者達に通話で殺人鬼の存在を伝えたのだった……
千石を襲った犯人は?
ペンタ・バッカーナ、ジャイロ・デーモンと組んでいた看護師のミカ・ルルーシュが、いつの間にか2人と離れて先に目的地である駅に着いている、という不自然な描写があった。ジャイロから『いつのまに?』と疑問を持たれており、本人は『看護師は体力勝負ですから』と答えていたが、ミカはトムラ颯也、シグマ・レッドウィングと行動していた際は置いて行かれそうになるなど体力の無さを指摘されていたため、矛盾が見られる。
また、ペンタはそれまで自分に優しく接してくれていたミカに好意を寄せていたが、25話で列車に乗っていた際、過酷な逃走中の実態に耐えられず泣いていたミカを、それまでとは打って変わってどこか怪しんでいるような表情で彼女を見つめていた
2代目エンディングでは千石がミカを追跡・調査しているように見えなくもない
そして、第28話で遂に恐ろしい殺人鬼の正体が判明したのだった…
犯人逮捕の経緯(ネタバレを含む)
彼が追っていた犯人とは、ミカ・ルルーシュの事である。
彼女の犯罪の詳細については、彼女の記事も参照してほしい。
ミカは看護師に成り済ますことで、その立場を利用し多くの人を殺害して快楽を得ていたと思われ、千石たち警察はその時点でミカをマークしていたと思われる。これは、2代目エンディングでミカの勤務する病院を千石が調査していることからもわかる。
しかし千石は決定的な証拠をつかめてはいなかったようで、逃走中ロンドンステージにミカが(逃走費用捻出のため)参加したことを知ると、それを追う形で、彼もまた刑事であることを隠して参加する。
本作の逃走中はゲーム中は治外法権なので、敵が尻尾を見せる確率が高い一方、ハンターに捕まったらおじゃんになるというなかなかリスキーな計画である。
しかも千石は、自身が刑事であることを隠して参加していたというのに(ジャイロに只者ではない事を問われたとは言え)、早々に正体を明かすという大失態を犯してしまった。これによりミカに逆に狙われることとなり、隙を突かれ背後から殴り倒された挙句、棺に詰められ川に投棄される。
千石は奇跡的に生還し、クロノブレスを用い、地下迷宮に居る逃走者たちに、参加者の中に殺人鬼が居るということを伝えたが(クロノブレスの通信が悪かったことで途中で通信が切れてしまったのかもしれないが)、犯人の実名を挙げなかったことをゲームマスターに利用され、地下迷宮はデスゲームの場と化してしまう。
本性を顕にしたミカが操る凶悪な悪鬼レッドキャップによって、地下迷宮は混乱の場と化すが、駆けつけた千石は能力を解放し巨人を意のままに動かし乱入、パンナ・ラヴに手を掛けようとしていたミカを現行犯逮捕する。ミカがパンナを殺そうとした映像、およびミカが看護師殺しを自供する様子はムーンコロニーにて生放送されていた筈で、見事、しっぽを掴めたわけである。
この直後にゲーム脱落となったが、ハンターに直接タッチされた描写は無く、ハンターに捕まったのか、犯人逮捕という当初の目的を達成できたためゲームを降りたのかは不明。牢獄では犯人を連行することをゲームマスターに宣言し許諾されていたため、自分からゲームを離れたと考えるのが妥当か。
ミカは、彼女を直接逮捕した千石ではなく、自身に惚れながらも黒であることを見抜いたペンタを逆恨みしていた。
その後、犯人も確保して事件も終わったことに安心すると共に、次は本格的に逃走中のゲームに参加してみようかと思案していたところ、ミカが脱獄したと言う衝撃のニュースを目にすることになった…せっかく命を懸けて逮捕した犯人の余りにも早い脱獄に唖然とした様子。再びミカを追いかけることになるかもしれない。
その後
第57話で久々に登場、この際はミカ絡みではなく、A-7コロニーの危機に際し、特別任務として月村サトシの救出に向かっていた所を、トムラハル、モーリス・シューメーカー、ガスティン・ローガンと合流した。続く第60話で狼月を逮捕した。
第62話で海底王国ステージでリリィ・ボーンと共に逃走成功を果たした。肩書きは「ワイルド捜査官」に変わっている。
第63話でグレートチャンピオンツアーに出場することが決まった。出場権獲得順位は17位。
確保時に台詞は「連行したい。」。
余談
一度犯人に抹殺されそうになりながらも復帰し、強大な潜在能力を解放し犯人逮捕にこじつけるあたり、執念を持つ辣腕警部なのだと思われるが、早々に刑事であることをバラしてしまったせいで計画がおじゃんになりかける、犯人がシド・フェニックスを狙った際に防げていないなど、やや抜けた面があるように思えなくもない。
「人物」の項にもあるように、シグマは千石の正体を知っているような描写があったが、シグマは怪盗なので、刑事である千石に追われたことがあるのかもしれない。