ヘスティア
へすてぃあ
ギリシャ神話に登場する女神の一柱。
炉・竈(かまど)を司る慈母神であり、処女にして子守と家内安全の神といわれる特殊な存在。
非常におっとりとした慈悲深い性格で、その美しさと優しさから海神ポセイドンや太陽神アポロンに求婚されたこともある。
概要
- オリュンポス十二神の一柱に数えられる炉・竈の女神(ただし、のちにディオニュソスにその座を譲ったというエピソードもある)。
- クロノスとレアの娘で、主神ゼウスの姉に当たる。
- 家内安全と祭事を司る処女神で、神話に登場する神々の中では取り分けて目立つエピソードもない非常に地味な女神様である。
- しかしながら、その信仰は十二神中でも一、二を争う大きさを誇り、"竈あるところに彼女在り"といえるほどに広く人々から信仰されていた。日本でいう三宝荒神のような存在といえる。
- 古代において炉は家の中心であるため、ヘスティアは家庭の象徴として崇められた。また炉は犠牲を捧げる場所でもあるため、祭祀の神でもあった。
- 非常におっとりとした性格で、慈悲深く子供好きな朗らかな女神。(ここから『全ての孤児たちの保護者』としての神格を持つに至っている。)他の女神がものすごく気が強いことで有名な女傑たちなだけに、その性格はひときわ異彩を放っている。
- かつてはポセイドンやアポロンに求婚されたこともあったが、これを拒んだ彼女は弟であるゼウスに助けを求め、処女神となる誓いを守ることを許されたという。
- まぁ、ドギツイ性格だらけの女神勢でお母さんオーラバリバリの美女なんていたら迷わず求婚せざるを得ない男心は分からなくはな(銀の弓+イージスの盾