- 歌姫のこと → DIVA
- 『BLOOD+』の登場人物(本記事にて解説)。
- 『機動戦士ガンダムAGE』に登場する戦艦の名前。→ディーヴァ(ガンダム)
- 『創聖のアクエリオン』に登場する特殊機関名 →DEAVA
- T&ESOFTのSF物SLG → DAIVA
- 『サガフロンティア』の登場人物 → ディーヴァ(サガフロ)
- 『サガエメラルドビヨンド』の登場人物 → ディーヴァ・ナンバー5
- 『ロードオブヴァーミリオンIII』においてインド神話の神々を元ネタとする使い魔の「クラス」
- 『蒼き雷霆ガンヴォルト』におけるキーワードであり、能力名「電子の謡精(サイバーディーヴァ)」
- 『Vivy-FluoriteEye'sSong-』に登場する主人公の愛称。→「ヴィヴィ」
- 『WIXOSS_DIVA(A)LIVE』に登場する専門用語。上記リンク先「専門用語など」参照。
概要
ラテン語で「神々しい、神がかった」を意味する「ディヴァ」を起源とするイタリア語。
英語で「神聖な」を意味する「ディバイン(ディヴァイン)」も同起源。
さらに過去にラテン語と分岐したとされるサンスクリット語で神を意味する「デーヴァ」とも近縁である。
歌姫をディーヴァと呼ぶ場合、その歌声を「神業」と呼び、歌手自身を現代的な意味で「ヴィーナス」と呼ぶニュアンスと言える。
BLOOD+
主人公である音無小夜の双子の妹で、翼手の女王の片割れ。翼手の災厄を世界に振り撒き続けている小夜の宿敵。
1833年、アイスランドで発見されたミイラ化した謎の生物「SAYA」の胎内から取り出された二つの繭から、双子の姉であるサヤ(後の小夜)と共に誕生。初代ジョエル・ゴルドシュミットの翼手研究の一環人間として育った小夜とは対照的に、名前も与えられない実験動物として扱われ、塔に閉じ込められていた。彼女にとって世界とは、冷たい石畳の部屋と、小窓から見える景色と、世話係のアンシェルだけであった。
『ディーヴァ』の名前は、たまたま彼女が閉じ込められていた塔の前を通りかかった小夜が、その歌声の素晴らしさに因んで名付けたもの。
自分の世話をしていたアンシェルを最初のシュヴァリエとし、彼と共に翼手を世界の頂点とすべく暗躍し始める。
小夜とは双子であるが、青い瞳に小夜よりも白い肌、腰までのロングヘアという相違点がある。
以下ネタバレ有
1883年、初代ジョエル・ゴルトシュミットの誕生日当日、小夜が興味本位で塔の鍵を開けたことで自由の身となったディーヴァは、小夜とアンシェル、ハジ以外の屋敷の関係者全員を殺害。屋敷に放火して逃亡し、行方を晦ました。
それからは続々とシュヴァリエの数を増やし、アナスタシアやエヴァ・ブラウンなど、時の権力者に関わる女性に擬態しながら歴史の表舞台に立ち、世界の陰で翼手の災厄を四方八方に振り撒いている。
人間として育てられなかった事から、小夜とは異なり倫理観や社会性を持たず、人間を襲って吸血することに抵抗を抱かない。このため摂取している血液量の差から、翼手としての戦闘能力は小夜よりも上である。
性格はまるで子どものように無垢でありながら、凶暴・残忍な面も併せ持つ。これには物心つく前から幽閉され、小夜以上に世間から隔絶された環境で正規の教育や躾を受けずに育ったという原因もある。しかし彼女の凶行には怨恨や摂食といった明確な動機があり、意外にも姉ほど動物的な凶暴性を見せることはしていない。
アニメ版のディーヴァは小夜にアンビバレントな感情を抱く、妖艶でアンニュイな雰囲気も漂わせた少女だが、漫画版は幼稚な一面が強調され、小夜に対する感情も純粋な思慕に変わっているため印象がかなり異なる。
人間を平然と殺すが、ネイサン曰く好き嫌いが激しいため、捕食のために無闇に一般人を襲うようなことはしない。
物語中盤では、小夜の義弟であるリクを強姦する暴挙に及び、目的を果たした為か自分の血を与えて殺害。その後はリクに擬態し、体型についても少年のそれに変化させる。それに伴い、服装も古風なドレスからセーラースタイルの上下に変わっている。また、声もリクのものとディーヴァ本来のものを状況によって使い分けている。
やがてリクとの子供を身籠っていることが発覚。アンシェルにより摘出されるが、結果として自らも気付かぬ内に血の効力(ディーヴァの血が小夜にとって致死毒であること)を失う。最期は小夜との決戦で彼女と差し違えたが、前述の通り血の効力を失っていたため、小夜は結晶化せず、ディーヴァのみが結晶化。最後は我が子の繭を愛おしげに見つめながら、静かに逝った。
敵ではあったが、人間の都合で実験体として扱われ、更に実姉とも分かり合えなかったなど、悲しい存在でもある。育った環境が悲劇に繋がったと言えるが、監督曰く本心では誰よりも家族を、姉としての小夜を求めていたという。我が子の事も心から大切に想い、2人の誕生を楽しみにしていた。
おそらくリクと繋がり彼に自分の血を与えたのも、カイに自身のシュヴァリエとなるよう求めたのも、ただひたすら家族との絆を切望していたためだと思われる。
皮肉にも小夜もディーヴァへの家族愛に気づいたのは、ディーヴァが死ぬ寸前であった。
ディーヴァの娘たちは母が死んだ直後に生まれ、音無響と音無奏と名付けられ、父リクの兄である宮城カイの娘として育てられる事となった。