フジテレビで土曜8時に放送されていた、『ウッチャンナンチャンのやるやら!』の人気コント。
主人公は南原清隆扮するナン魔くん(『悪魔くん』のパロディ)なのだが、敵役である、内村光良扮するマモー(『ルパン三世』の有名な悪役のパロディ、『ルパン対複製人間』に登場する)と、その愛人であるミモー(ちはるが扮する)のコンビの方が人気が高かった。
「マモー・ミモーのテーマ―情熱の嵐―」は大ヒットを飛ばし、内村が千秋、ウド鈴木とポケットビスケッツを結成する際、「第二のマモー・ミモー作ってやるダニ!!」と叫んだこともそれを裏付ける。
最初期の構成は自分が作り出した妖怪たちを仕向け、ナン魔くんと戦わせるも作戦に失敗し、作戦に失敗した役立たずの妖怪を処刑するのがお決まりだったが、中期以降の構成は映画やドラマのパロディ(『蒲田行進曲』、『ローマの休日』など)で、最後の方で大掛かりなセットを使った、ナン魔チーム対マモー・ミモーチームの対決が行われるのが恒例(この辺は、『オレたちひょうきん族』の「タケちゃんマン」同様で、マモーが世を忍ぶ仮の姿から正体を現すのもブラックデビルなどと同様)。
最終回では『STARWARS』パロディで、ナン魔がマモーの実の息子(ルーク・スカイウォーカーとダース・ベイダーのパロディ)であることが明かされた。
代表的なギャグに、次のようなものがある。
「それは、ちっがーう!!そうではない、○○だ。」:マモー
「ナン魔さん、ワックスかける、ワックスとる。」「なんですか、そんなことで本当に強く……いつの間に?」:ミヤギ(内村)&ナン魔
「行くぜ、今週の必殺武器カモン!!説明しよう……○○とは……。」:レーベン(南原)
「ミモー、そのメイクでは誰も音羽信子とはわからないぞ。」「ちがーう!!」:マモー&ミモー
「私のペットを連れてこい!!」:マモー
続編として「ハイスクールナン魔くん」というコーナーもあった。
また、当時コミックボンボンで「ウッチャンナンチャンのナン魔くん」「天界の勇者ナン魔クエスト」という漫画が連載されていた。当時の読者には覚えている人もいるかも。