概要
1990年代初頭にフジテレビで土曜8時に放送されていた、『ウッチャンナンチャンのやるやら!』の人気コント。
主人公は南原清隆扮するナン魔くん(漫画『悪魔くん』のパロディ)なのだが、敵役である、内村光良扮するマモー(『ルパン三世』の有名な悪役のパロディ、『ルパン対複製人間』に登場する)と、その愛人であるミモー(ちはるが扮する)のコンビの方が人気が高かった。
シングル『マモー・ミモーのテーマ―情熱の嵐―』は大ヒットを飛ばし、内村が千秋、ウド鈴木とポケットビスケッツを結成する際、「第二のマモー・ミモー作ってやるダニ!!」と決意表明して叫んだこともそれを裏付ける。
最初期の構成は自分が作り出した妖怪たちを仕向け、ナン魔くんと戦わせるも作戦に失敗し、作戦に失敗した役立たずの妖怪を処刑するのがお決まりだったが、中期以降の構成は映画やドラマのパロディ(『蒲田行進曲』、『ローマの休日』など)で、最後の方で大掛かりなセットを使った、ナン魔チーム対マモー・ミモーチームの対決が行われるのが恒例(この辺は、『オレたちひょうきん族』内の『タケちゃんマン』と同様で、マモーが世を忍ぶ仮の姿から正体を現すのもブラックデビルなどと同様)。
最終回では『STARWARS』パロディで、ナン魔がマモーの実の息子(ルーク・スカイウォーカーとダース・ベイダーのパロディ)であることが明かされた。
代表的なギャグに、次のようなものがある。
「それは、ちっがーう!!そうではない、○○だ」:マモー
「ナン魔さん、ワックスかける、ワックス拭きとる」「なんですか、そんなことで本当に強く……いつの間に!?」:ミヤギ(内村)&ナン魔
(「あ、魚河岸のお兄ちゃんだ」のセリフに対して)「へいらっしゃい!奥さんこのマグロ毎回毎回つけちゃう!…………コロス」「行くぜ、カモン武器!今日の武器は○○だ!!説明しよう。○○とは……決して、決して人に向けちゃあならないものだ………が!俺は向けちゃうのさ!そう、俺は暴れん坊だからさ!」:レーベン(南原)
「ミモー、そのメイクでは誰も音羽信子とはわからないぞ」「ちがーう!!」:マモー&ミモー
「私のペットを連れてこい!!」:マモー
続編として『ハイスクールナン魔くん』というコーナーもあったのだが、番組の打ち切りにより未完となってしまった。
また、当時はコミックボンボンで『ウッチャンナンチャンのナン魔くん』『天界の勇者ナン魔クエスト』(著者は水谷謙之介&レッドカンパニー)という漫画も連載されていた。当時のボンボン読者の中には覚えている人もいるかも。