概要
風魔の小次郎とは、週刊少年ジャンプにて1982年~1983年に連載された車田正美原作の現代風忍者漫画である。単行本全10巻、文庫本全6巻。
忍者漫画と言いつつ登場するキャラはほぼ全員学ランを着用し、木刀で戦うスタイルであるがこちらは前作リングにかけろとは異なり登場人物の多くがほぼ俗世間から離れた理で生きる存在であるため血で血を洗うバトルが多く、死人も結構出ている。
2巻辺りからは火を噴くわ雷を落とすわ挙句の果てには対戦相手を亜空間に封印したりと、忍術や超能力が飛び交うバトル漫画と化した。
学ランは着ているが学校に行っているのは最初の方くらいである。
完結後、2003年には『チャンピオンRED』にて由利聡が作画を担当する続編『風魔の小次郎 柳生暗殺帖』が執筆されている(しかし17話以降無期限休載中)。
メディアミックス
1989年にOVA化。
2007年に実写ドラマ化したが、単行本にして2巻程度の話を膨らませてあるため、キャラの設定やエピソードが大幅に追加されており、原作では1話であっさり死んだようなキャラにもかなり出番が増えたりしている。
また多少現代向けのアレンジもされている。
のちミュージカル化もされた。
あらすじ
名門高校白鳳学院(某執事漫画とは無関係)は、関東制圧を目論む不良校・誠士館学園の悪質な嫌がらせによりその評判を著しく落としていた。誠士館学園のバックに忍者集団「夜叉一族」がいることを知った白鳳の女番長・柳生蘭子は、もう一つの忍者の一族・風魔一族を訪ねる。風魔一のやんちゃ坊主・小次郎は、白鳳学院学園長の孫娘・北条姫子に一目惚れし、下野する。
それを知った夜叉一族最強の忍・夜叉八将軍と彼らに雇われた最強の傭兵・飛鳥武蔵は、風魔と白鳳を抹殺すべく行動を開始、それに呼応して小次郎の同胞・風魔一族も反撃のために動き出し、ここに忍の血で血を洗う死闘が始まった…。
登場人物
風魔一族
小次郎
主人公。初期はスカートめくりをしたりエロ妄想夢をみたりと結構スケベ。
竜魔
隻眼。サイキック能力の使い手。相手を鏡の中に閉じ込め砕き割る「風魔死鏡剣」を使う。
劉邦
巨漢でものすごい力持ち。しかし原作で活躍する場面はほとんどない・・・。
項羽 、小龍
双子。鳥の羽の手裏剣と触れるだけで斬れる「風魔百羽陣」を使う。
霧風
霧を自在に操り「風魔霧幻陣」を使う。
その他
飛鳥武蔵
誠士館に雇われた傭兵。長刀をあやつり「飛龍覇皇剣」を使う。
飛鳥絵里奈
武蔵の妹。病弱でずっと入院している。