CV:わくさわりか
概要
シリーズ第1作『zero』の主人公で、当時の年齢は17歳。 シリーズ第3作『刺青ノ聲』では2人目の主人公として登場し、こちらは19歳。またシリーズ第6作『零~濡鴉ノ巫女~』でも、大人になった彼女が登場する。
生来より強い霊感を持ち、幽霊を見たり、残留思念を読み取ったりすることが出来る。
しかし、その影響で唯一の肉親であり理解者でもある兄・真冬にしか心を開けないでいる。
雛咲家には射影機が受け継がれており、母・深雪は射影機の力に耐え切れず首吊り自殺をしてしまった。また父は研究に没頭して家族を蔑ろにしたまま、旅先で事故死している。
zero
行方が分からなくなった兄を追って氷室邸に辿り着くが、怨霊の力により屋敷に閉じ込められてしまう。氷室邸内で兄が持ち込んだ母の形見の射影機を発見し、兄を探すため射影機を使い怨霊と対峙し、やがて呪いの元凶・霧絵と出会う。
氷室邸が儀式の失敗で無人となった後に民族学者の宗方夫妻が住むようになったが、その夫妻のひとり娘美琴は深紅や真冬の祖母にあたる。美琴は氷室邸で暮らしていた時に、着物の少女の霊(怨霊化した霧絵から切り離された霧絵の良心)から麻生博士が残した完成品の射影機を譲り受けており、後に神隠しにあった時も射影機を持っていたおかげで助かった。その間に両親が行方不明になった為、父の友人である雛咲氏に引き取られ射影機も共に雛咲家に渡った。
つまり、深紅や真冬は氷室邸とは浅からぬ縁があり、射影機と共に氷室邸を訪れたのも運命に導かれての事であった。
最終的に射影機は壊れてしまうものの、霧絵を元に戻すことに成功する。
しかし正史であるNORMALモードのエンディングでは、兄の真冬は未来永劫黄泉の門を封じ続けなくてはならなくなった霧絵の為、彼女と共に残ることを決意し、深紅と別れを告げた。こうして深紅はこの世で一番大切な人を失ってしまった。
刺青の聲
主人公黒澤怜の仕事のアシスタントで登場し、怜の持ち家に同居しながら家事全般も担当している。
恋人を失って仕事に没頭している怜の身を案じているが、怜の影響を受けて眠りの家の悪夢に囚われてしまい、『zero』で別れてしまった兄の姿を見て追うようになる。またそれをきっかけとして『zero』の事件以降失われていた霊感が復活する。
霊感が非常に高いため、射影機の攻撃力は一番高いが、霊からの攻撃も強く受けやすいという欠点も持つ。
スタッフによると、キーワードは「ちょっと大人びた可愛さ」「和風」「兄さん」。
濡鴉ノ巫女
『刺青の聲』から十数年は経っており、大人になって登場。
しばらくは黒澤怜のもとでカメラマンとして働いていたが、日上山に伝わる死者と契りを交わす「幽婚」と呼ばれる儀式を知る。それを知った深紅は、氷室邸で霧絵と共に黄泉の門を封じ続けている兄・真冬への伝えられなかった想いを抑えきれず、自分の叶わなかった想いを果たすために日上山に向かい、兄との「幽婚」を果たした。
「幽婚」した結果、死者との間に授かる夜泉子を妊娠する。妊娠を機に仕事をやめ、娘の深羽を出産するが、夜泉子を妊娠した事で深紅の寿命は縮まってしまった。娘が3歳になる頃に失踪しており、深羽の後継人の親族から捜索の依頼が黒澤密花に出されているが、深紅自身は生きているものの見つかることを望んでいないため、行方知れずのままとなった。