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概要

異界研究者である麻生邦彦博士により作り出された「ありえないもの」を写し出せるカメラ。

撮影することで残留思念や過去を見聞きしたり、怨霊を除霊したりできる。

各機能については以下の通り。

  • フィラメント…ファインダー付近に付属している豆電球大の発光器。

霊的な「ありえないもの」を感知するレーダーで、封印霊や地縛霊などには青く、浮遊霊や怨霊などには赤く点灯し、照り具合の濃淡でその方向や距離を知らせる。

  • フィルム…「〇七式」「一四式」「六一式」「九〇式」「零式」(弱→強順)などの種類がある。

除霊効果は使用者自身の霊力にも左右されるが、強力なフィルムになるほど枚数は少なく貴重となる。素材には朧月島の面打ちに使用される塗料を改良したものが使用されている。

  • 強化レンズ…カスタムアイテムの写真レンズで、ダメージに限らない様々な特殊効果を加えることが可能となる。

代表的なものは「遅」「零」「祭」など。続篇では「感」「追」などのレンズが「追加機能」へとスイッチされ、射影機本体に組み込む部品として扱われるようになった。

第1作目『zero』の雛咲家に伝わっていた射影機は、氷室家に伝わっていた強力な霊媒体「御神鏡」の欠片を搭載したことで、怨霊を射影機内に封印することができた唯一の完成品(ゲーム中での演出では、「封印」された怨霊はそれ以降出現しなくなる)。その完成品の射影機は『zero』のラスボス戦で壊れてしまったが、中の「御神鏡」の欠片は本来の役目を果たし異変解決へと導いた。

それ以降の作品で登場する射影機は、麻生博士が各地に残したり、知人に譲り渡したりした試作品であり、怨霊の除霊のみに限られている。現存するものは各地に散り、骨董マニアなどに高く取り引きされているらしい。

骨董商などで取り引きされている物などは、壊れていて作動しないものが多いと言われているが、多少なりとも霊感を持つ者でなければ射影機の意味を理解できないため、持ち主によって単に作動しないだけだと言われている。

しかし、射影機で霊を撮影することは使用者の心が霊によって蝕まれることでもあり、使用者の霊感が強い場合は霊から受ける影響も強くなるため、その使用者が悲劇的な末路を辿ったケースが多い。

そのため、麻生邦彦博士は自らの研究の証として麻生家の子孫に託した射影機を、みだりに使用することを禁じていた。

デザインには蛇腹式など共通する部分はあるものの、タイトル毎に全て異なったものとなっている。

写真フィルムの種類については平たい紙箱に収められていることが分かるのみ、カメラ本体についてもモデルになったのがリンホフだと述べられているだけで、ロールフィルムなのかシートフィルムなのかも含めて不詳な点が大半となっている。

ゲームの舞台(状況)からすれば撮った写真を射影機から直接現像しているとしか思えないためポラロイドカメラが最もあてはまりそうだが、悪夢と現実を行き来する『刺青ノ聲』では暗室を使って現像するシーンもあるため、結局のところ「何カメラ」なのかは明かされていない。

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