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カンタベリー・コラールの編集履歴

2015-06-21 18:01:23 バージョン

カンタベリー・コラール

かんたべりーこらーる

ヤン・ヴァンデルロースト作曲のブラスバンド曲。

概要

カンタベリー・コラール(Canterbury Chorale)は、ベルギーの作曲家ヤン・ヴァンデルローストの作曲によるブラスバンドのための楽曲である。

作曲者がイングランド南東部のケント州にある英国国教会の総本山・カンタベリー大聖堂を訪れた際に得たインスピレーションをもとに、ベルギーのブラスバンドであるブラス・バンド・ミデン・ブラバント(Brass Band Midden-Brabant)の委嘱によって1990年に作曲された。

吹奏楽版は、1993年に出版社であるデ・ハスケ社の求めに応じて新たに編曲されたものである。


コラール(讃美歌、聖歌)の名の通り、暖かく澄み渡るようなメロディー、繊細で壮麗なハーモニーが特徴の優美な曲である。

曲全体を通して降り注ぐ柔らかな響きは、さながらパイプオルガンの様な厚みをもって聴く者を包み込んでいく。


曲の構成

大聖堂Ver.02降りてきた


Ben tenuto e espressivo (quasi legato sempre) ♩=63、4分の4拍子


コルネットオーボエ)を中心とした高音楽器の旋律、それを支える変ニ長調(D♭)の幅広く緩やかな伴奏による、厳かで敬虔な雰囲気を伴いながら曲は始まる。

徐々に歌う楽器を増やしつつ、時に暗く、時に明るくと和音の色彩を変えながら曲は進み、変イ長調(A♭)に移り変わったハーモニーと共にユーフォニアムの暖かな旋律が響き渡る。


しばしの陰りの後、ティンパニのロールに導かれるようにしてトロンボーンの輝かしいSoliが奏でられると、曲はクライマックスに向けて緩やかな盛り上がりを見せる。

天から降り注ぐかのような煌びやかな高音、重厚かつ堂々たる低音が渾然一体となった壮麗な響きが過ぎ去った後、曲は落ち着きを取り戻して冒頭の雰囲気へと戻っていく。


輝きを放つコルネットに導かれながら、アルトホルン、ユーフォニアムがそれぞれ受け継がれた旋律を紡いでいき、最後は厳かなチャイムを伴いつつ、ミュートを使用したトロンボーンとチューバの深く清らかな和音のうちに閉じられる。


主な演奏団体(関連動画)

コーリー・バンド(Cory Band)


アウロス・ウインドバンド(Aulos Wind Band)吹奏楽版)


大阪市音楽団(Osaka Municipal Symphonic Band)吹奏楽版)


関連タグ

音楽 ブラスバンド 吹奏楽

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