概要
ベスパが開発した試作大型モビルアーマー。型式番号ZMT-A30S。一説には旧ジオン公国のザクレロを参考に開発された機体であるとも言われている。
「ビルケナウ」とはドイツ語で「白樺の谷」の意。
前線での戦闘指揮を行う機体として高い探知・情報管制能力を持つ一方で迅速に前線へ赴き単機で複数の敵機を相手取る事も想定しており、あらゆる状況に対応出来るよう武装面に於いても充実している。
また、機体各所に設けられたハードポイントにオプションを装着でき、スラスターを換装する事で重力下・宇宙空間双方での運用が可能となっているなど汎用性にも優れる。
コックピットブロックは脱出ポッドとして使用可能。緊急時にはこれを分離させ戦線から離脱する事が可能となっている。
試作機であるが複数機が生産されており、特にジャブローに於いてキゾ中将が運用した機体と、エンジェル・ハイロゥ攻防戦にてアルベオ・ピピニーデンが搭乗した機体の存在が知られている。
アルベオの搭乗した機体は出撃直前にルペ・シノが乗るブルッケングの爆発に巻き込まれ、その性能を発揮する事なく大破したが、一方でキゾ中将が運用した機体は、デスフィズやファントムといった複数の一騎当千機を相手取る活躍を見せた。
武装
メガ粒子砲
機体前面に突き出た形で搭載されているメガ粒子砲。
ビルケナウの主砲だが砲塔部は固定されており射角は決して広い物と言えない。
メガマシンキャノン
機体正面上部に備えられた実弾砲。
Iフィールド・バリアによってメガ粒子砲で決定打を与えられない敵機などに対して有効打となりうる。
クローアーム
特徴的な羽状のパーツに備えられた近接格闘用兵装。
先端部には高出力のビームクローを有し、搭載された可動肢によって広い攻撃範囲を誇る。
ビームカッター
コックピットブロック上部に備えられた触手状の兵装。
先端部からビーム刃を発生させる事が可能となっている他、触手状のパーツも柔軟に操作する事が出来る。