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コボルドの編集履歴

2009-11-19 17:44:21 バージョン

コボルド

ヨーロッパの伝承などに登場する妖精の一種。

またはファンタジー物の小説ゲームなどに登場する架空の種族のこと。


多くの場合、そのキャラクターは“邪悪の手先”として設定されており。

魔王や強大な魔力を持った悪の魔法使いの悪の軍団の尖兵として、主人公たちの前に立ちふさがり敵対する。いわゆるやられ役戦闘員と言った役所が多い。


外見的イメージ

ほとんどの場合「犬の顔に人間の体」という描写をされる。

これは最古のTRPGである「D&D (Dungeons & Dragons)」のルールブック中で「犬の顔に人間の体を持つモンスター」と設定されていたため。これ以降、何らかの作品にコボルドが登場する時は「犬顔」でイメージがほぼ統一される事になる。


また日本ではコンピュータRPGの古典作品の1つである「ウィザードリィ」の中で。

当初から使用されていたコボルドを表す画像が犬顔であった事と。その後、家庭用ゲーム機のファミコンに同ソフトが移植発売された際、日本語版の公式イラスレーターとして末弥純が起用され。その時に描かれたイラストやCGでも犬顔であったため、このイメージは決定的となった。


妖精としてのコボルド

元はドイツ地域での民間伝承に登場する妖精の一種。

ドイツ語、英語表記共に“Kobold”と書くが、英語に翻訳される時にはしばしばゴブリン (Goblin)”と表記される事もある。おとぎ話や童話などで語られる「悪戯をする妖精」を指すが、前述の「ゴブリン」と明確には区別出来ない場合も多い。


森などに住んでいるとされるが、伝承によっては地下に住むと考えられている場合もある。

そのため地域によっては山や大地の守り神と信じられている。その性格なども地下や、大地、岩石鉱物~と言った物に関連付けされる事も多い。


また原子番号27の「金属元素コバルト (Co/Cobalt)」の名称は、この妖精コボルトに由来する。

これは地下鉱脈などで掘り起こされるコバルト鉱物は大変硬く、通常の鉄製の工具などでは冶金加工が非常に困難なため。中世16世紀頃のドイツの工夫たちの間では「地下の妖精(コボルト)が人間を困らせるために魔法をかけた石」と信じられていた事に由来する。


キャラクターとしてコボルド

前述の通り、長らく「悪の軍団の尖兵」としての役所がほとんどであったが。

近年、その“犬の顔”と言う特徴から「犬のように人間の良き隣人」という性格付けが生まれてきている。これは一種の「ケモノッ子」や「獣人化」であり、単純にコボルドの外見的特徴のみに焦点を当てたものとも言える。


主に「ウィザードリィ」に影響を受けて作られたRPGに見られる傾向で。

これは同様に架空の種族である「オーク」や「トロール」などにも見られる解釈の変化である。


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