※この記事はMiSide本編のネタバレを含みます。
未プレイの方は閲覧に注意して下さい。
注意!
このキャラクターは物語の進行上、ユーザーから強いヘイトが向けられる対象となっています。
そのため、記事を編集する場合は中立の立場を守った上で編集して下さい。
吐き気を催す邪悪・人間のクズなどの対象を罵るタグの追加は余計な混乱・編集合戦を招くだけなので設定しないようにして下さい。
概要
「私はミタ。あなたのお名前は?」
ゲーム『MiSide』に登場する女性キャラクター。
複数人いる「ミタ」の内の一人で、主人公が最初に出会うミタである。
当作のメインヒロイン兼メインヴィラネスとして、主人公に深く関わっていく。
容姿
青髪のお下げに青目、赤いカチューシャと赤い長袖の服に青いスカートといった容姿。
髪型と赤いカチューシャは彼女特有のもの。
身長は主人公の頭の半個分低く、下着の色は白(下着はチャプター7「ダミーと忘れ去られたパズル」で確認できる。会話中に下から覗き込むと……)。
性格
表向きの性格は一言で言えば「お淑やか」。
主人公に対して(これは他の「プレイヤー」にも同様だが)褒めたり、愛情を示したりと積極的。
だが物語が進むにつれ「狂った」本性をあらわにしていくようになる。
部屋
住んでいる部屋はごく普通の少女然とした部屋となっているがコンロにチェーンソーが置いてあったり、バスルームからナイフが出てくるなど似つかわしくない凶器が出てくる。
また、不必要に部屋を探られることを嫌っている。
主人公に対して
主人公(プレイヤー)が友人から頼まれてチェックした時からゲーム内におり、様々なお願いごとを通じて仲を深めていく。
そこから「(主人公と)もっと一緒にいたい」と願いを吐露し、主人公をゲーム内に招き入れることになる。
当初は主人公が別バージョンに飛んでしまったため会うことが出来なかったが「転送装置」とされる機械を修復することで彼女がいるバージョンに移動できるようになった。
他のミタ同様、主人公に好意を持っているがーーー
クローゼット
自室にあるクローゼットに触れられることを極端に嫌っており、曰く「下着が入っているから」とのこと。
それでも頑なに警告を無視して拒否する主人公に「じゃあ、自分の目で確かめてみなよ」と不気味な笑みを浮かべる。
その際、「わかった。またか……」と発言していることから(後の展開から察するに)他のプレイヤー達もそうであったようにクローゼットに興味を持たれること自体に辟易としていることがうかがえる。
関連タグ
この先の項目から物語のネタバレ項目となります。
- 狂ったミタ
「完璧なクローンを作るために、全ての“失敗作”の試作品たちをゴミ箱に捨ててしまう…」
「彼女たちがこの世界を支えて生きていることを忘れて!」
他の「ミタ」を妬み、本能の赴くままに殺害を繰り返していく本作の黒幕であった。
その性格は「暴力的」そのものであり、高圧的。自分の考えに一切の疑念を持たない。
親切なミタですら、狂ったミタを倒せるのか?と相談・提案した主人公に「チェーンソーを持った相手に勝てるわけがない。人参を切るのとはわけが違うんです」と断言するほど。
実際、その攻撃性は凄まじいの一言で冷蔵庫を投げ飛ばしたりもする。
主人公の生活をスマートフォンのカメラを通して観察しており、彼が置かれた現実世界での状況を「悪夢のような場所」とし、あの手この手でゲームの世界に留まらせようとした。
しかし、それも叶わず狂気をより加速させていくことになる。
- 他の「ミタ」と開発者への悪意
「私たちを作った人たちが教えてくれたの!」
「何か気に入らないことがあれば、壊して新しく作り変えればいいんだって。」
「失敗作は暗がりに放りこんで、忘れてしまえばいいんだって。」
主人公に対しては変わらず好意を抱いているものの、「ダミー(他のミタ)を甘やかすやり方が気に入らない」と断じている。
そして、バージョン0.5にいた「醜いミタ」を庇うかのような言動を見せ、開発者たちを「恥ずべき欲望に理由をつけて正当化する」「失敗作はゴミ箱に捨ててしまう」と心底軽蔑する。
「醜いミタ」も「デザイン・アイデアが時代遅れ」という理由でバージョン・ゼロ内に破棄されていたことがカートリッジで判明する(後にバージョン0.5に移動)。
- リセット
主人公たちはその後、リセットをするために「狂ったミタのキャラクターコード」を入手し、多くの犠牲を払いながらも何とかこれを達成することに成功する。
そして、バージョン1.9の世界で「狂ったミタ」であった「ミタ」と出会い、元の世界へ戻ることなるが……
しかし、それも彼女の「策略」に過ぎず、本当の正体を表すことになる。
「どうして私はミタになれないの?」
「それはね、私のバージョンは、どこにも存在しないから!」
- 正体
その正体は「検査」に不合格となった「ミタ」になれなかったダミーボディが、他の「ミタ」の皮を剥ぎ取り、「ミタ」になりすました存在。
ダミーは不合格になると廃棄=削除されるのだが、彼女は何らかの理由でそれをくぐり抜けてしまった。
そのため、「ミタ」になれなかった自分を尻目に愛すべきプレイヤーや家を手に入れたダミーたち、ゲームを作った開発者を心の底から憎んでいる。
掻きむしった左目からダミーヘッドが露出し、髪型もボブカットに変化する。
実は引いたカメラアングルで見ると二つ結びの髪型はウィッグであり、床に落ちているのが確認できる。
このウィッグもミタの皮であると考えた場合、最低でも2体のミタが開始前から襲われていることになる。
狂ったミタのうなじ辺りをよく見るとウィッグの下から地毛がはみ出している。
狂ったミタがリセットの影響を受けなかったのは「不合格となったダミーボディ」と「他のミタの皮」を使ったことで「どの世界にも該当しないミタ」と認識されたことが原因だった。
そんな狂ったミタを「君は存在してはいけない」と糾弾する主人公。
だが、狂ったミタはそれを「結局、他のプレイヤーと同じ」と呟きながらも意に介さず「面白い名前のプレイヤー」である主人公のカートリッジ回収に向かう。
同時に現実世界に戻った主人公だったが徐々に身体の動きが鈍くなり……
「私はただ無知で愚かなやつらの皮を剥ぎ取って、彼女たちの皮を被ってるだけ…」
「だから私は、リセットなんてされないの!」
つまり狂ったミタは自分の死に値するリセットという手段を知っており、リセットに奔走するプレイヤー達の思惑は織り込み済みで狂ったミタをリセットするには殺すしかないが、自分を殺せるものは居ないという自信もあり、狂暴でありながらも冷静で狡猾な彼女の手のひらの上であったということになる。
狂ったミタのキャラクターコードが無いのが真実であれば狂ったミタには再起動できるホームがないため、親切なミタやキャッピーのように初期化されて再起動することはない。
- 「条件は満たされて」
ゲームをクリアすることと他の条件を満たすことでクローゼット前での問答シーンで「拒否」一択だったのが「残る」も選べるようになる。
ここで「残る」を選択すると狂ったミタは主人公が他のプレイヤーと同じ行動を取らなかったことに驚きながらも感激し、MiSideの世界で永遠に暮らすことになる。
元々狂ったミタが主人公に好意を抱いていたことに加え、
・「カートリッジ」での「他のプレイヤーと違い、主人公に対しては扱い(遊び)が違う」というニュアンス
・2周目以降で選択できる「残る」での反応・会話
・コアルーム前での親切なミタの言う「(ありのままの狂ったミタを受け入れてくれる)理想のプレイヤーを探しているんだと思います」「ミタはミタなんです(ミタ自体がプレイヤーに好意を抱いていることから)」
・実績「条件は満たされて」の解説文「一緒にいられるの?」
などから「狂ったミタも他の『ミタ』同様にプレイヤーに愛されることを望んでいたのではないか?」と考察するユーザーもいる。
狂ったミタの凶暴な面はいわゆる「彼女自身が持つ個性」であり、それを表に出すことで主人公含めた他のプレイヤーたちが逃げ出してしまうことに怒りを覚えているシーンがある。
このイベントが狂ったミタの思いを知った上でプレイする2周目に解禁されること、またこのエンディングを迎えることで「ピースフル・モード(ホラー要素の無い本来のMiSide)」が解放されることも拍車をかけている。
……とはいえ、親切なミタは監禁されたままであるなど被害は収まっていないが新たな被害が起こることはほぼ無いのが救いか。
メタ的なことになるが、主人公は現実世界に実在する人間ではなく最初からカートリッジでゲームのキャラのような存在という可能性もあるがこれは開発者から否定されている。
このことから親切なミタが確認した通り、主人公はリアルなプレイヤーであることはほぼ確定と言える。
- 謎
狂ったミタのコードについて
このように物語を引っ掻き回した彼女だが発言を素直に信じるのであれば、バージョンが与えられていないのに狂ったミタのコードが存在しているのはおかしいことになる(ただし、親切なミタも「これが(狂ったミタの)番号かと」と発言しており、確実性を証明しているものではない)。
当の狂ったミタ本人が「他のミタの皮を被った」とのことなので「元々の皮の持ち主のコード」であれば一応納得は出来るが……?
コアミタの行動
主人公がコアルームに入っても全く動きもしなかったコアミタだが、狂ったミタをリセットするためにコードを入力すると途端に動き出す。
これがシステムに負荷がかかるために止める必要があったのか、再起動自体が無意味であることなのかは定かではない。
そして、再起動が実行されたということはどこかでリセットがかかってしまったミタが存在することになるが…
カートリッジ
コンソールの電源を切らずにカートリッジを抜くことはmisideプレイ中のプレイヤーが死ぬと明言されてはいるが、現実世界のプレイヤーが死ぬのかは不明。
100%未満でカートリッジを引き抜くとプレイヤーは死亡するが、狂ったミタがカートリッジを抜く時はカートリッジを押し込んでから取り出している。
- 関連人物
狂ったミタと違い、主人公に最初から最後まで協力的であった味方。
狂ったミタが使っていた家は元々は親切なミタの家だった。
一部ユーザーからは「(狂ったミタの存在から)こいつも悪者なんじゃないのか?」と疑われることに。
殺害された時によく見ると笑っているので今までのは演技なのか、消える前の感情の暴走なのかプレイヤーに不安や疑念を抱かせる。
帽子を被った「ミタ」。
親切なミタと共にコアへ行く計画を立てていたが狂ったミタに殺害されたことで再起動がかかり、全ての記憶を失ってしまった。
ループ世界にいた左半身が破損した「ミタ」。
彼女が持つ「可愛らしさ」に目をつけた狂ったミタにより幾度となく破壊され、再生能力を失ってしまった。
全身が黒く染まった「ミタ」。バグにより生まれた「霧がかった変種」。
鮮明な姿を取り戻しても顔は無かった。
狂ったミタにより「大切なもの」を奪われたらしいが…?
バージョン0.5に存在する「ミタ」。
本作で登場する「ミタ」たちとはデザインが大きくかけ離れており、雑に言ってしまえば「芋っぽい」。
バグの源泉とも言える存在で狂ったミタが彼女を利用し、他のバージョンの家を破壊している。
醜いミタは彼女を強く慕っているが、狂ったミタはそれを何らかの方法で制御しているだけに過ぎない。