アリア(聖闘士星矢Ω)
ありあ
概要
CV:能登麻美子
8話で登場。青いベリーショートヘアと青い目をもつ少女で、アテナ軍の組織を乗っ取ったマルス軍に「アテナ」として祭り上げられた少女。色白で小柄。
聖闘士ファイトで優勝者に謁見するためとしてパライストラにアテナとして連れて来られ、「アテナが来る」という話を聞いた光牙が沙織が来たのかと思い飛び込んだ部屋に居り、光牙と対面したことで彼女の運命は大きく動き出した。
強大な光の属性の小宇宙を持つが自身ではコントロールしきれず、物心ついた頃からマルスらの管理下で幽閉され、偽のアテナとして祭り上げられ、その力を闇の力により無理矢理放出させることで聖域やパライストラの破壊、バベルの塔の建設などに利用されていた。
13年間ほぼ自由もない身に置かれており、食べ物や部屋の調度品は上質なものを与えられていたがほとんど城の塔の中に閉じ込められて過ごしており、侍女達にピアノを教えられたり、時々話に来るエデンとの会話などがあったくらいである。
エデン以外のマルス一家やイオニアは彼女を野望のための道具としか見ておらず、ソニアからは敵意にすら近い感情(後にこれは彼女の悲劇的な立場故だったことが明かされるが)をむけられている。
挙げ句自我すらも怪しくなる様な状態にされていたようで、8話で光牙と接触した際には自身の名前も思い出せなかったが彼と共鳴を起こしており、その際自我をある程度取り戻したようである。その後は光の小宇宙を発揮して遠隔から光牙を助けたりしていた。
闇の力によりコントロールされていたが、10話で光牙らにバベルの塔から連れ出され、自身の真の名を語る。
「物心ついた頃にはもう城にいた」らしく、長い間幽閉され育ってきたため、犬やパンすら知らないという光牙もびっくりの世間知らずである。
しかし心は優しく、自分を酷い目にあわせ続けたマルス一家にも慈愛をみせている。
遺跡巡り
光牙らに救出された後は地球の小宇宙を吸い取り災厄をもたらしている各地の遺跡のコアを破壊する旅に彼らを案内することとなった。
俗世間のことについては知らないが、マルスの目的やそれにまつわるアイテムなどについてはある程度知っているため、バベルの塔へ小宇宙を送り込んでいるという遺跡に光牙らを案内することになった。ただし遺跡の具体的な地図などを覚えているというより、小宇宙の反応等で遺跡までの距離やルートを推察して教えているようである。
マルスの目的を止めようとする使命感は強いが、体力的には聖闘士には及ばず常人なみである。
しかしその旅で光牙らや市井の人達とのふれあいにより、今まで味わった事のなかった普通の少女としての生活を体験し、感情も豊かになっていった。
遺跡のコアの属性を持つ聖闘士と力を合わせることで、遺跡のコアを止め、機能停止させて「コスモクリスタル」に転化させることができる。また枯れた大地に花を咲かせるなどの不思議な能力を持っている。
またエデンは幼少時からマルスやメディアに「アリアを新しいアテナとして理想郷を造り、お前はそのアテナを守る王となる」と吹き込まれてきたためアリアに強く執着しており、20話で自身を連れ戻しにきた彼が光牙やユナを痛めつけるのを見かねたため、自らエデンについてマルスの元へ戻って行った。
エデンに関しては、散々に彼女に酷い扱いをしてきたマルス側の人物の中では優しく対応してくれたため憎んではおらず、むしろ彼のことを心配しており、彼にマルスを止めてほしいとさえ思っており、彼に頼んで雷遺跡に連れてきてもらいシャイナとともに雷のコアを破壊した。
出生
年齢も素性も謎だったが、アテナ軍とマルス軍の戦闘中に闇の隕石が落下した現場近くに光牙とともにいた赤子であったことが明らかになった。
そのため、年齢が光牙と同じ13歳であることは判明したが、光牙との血縁の有無は定かではない。
45話のマルスの回想によると、メディアが呼んだ闇の隕石の落下点近くにいた赤子だったようで、隕石の強大な力を食い止めようとしたアテナ城戸沙織が当時赤子だった彼女と光牙の泣いている声に気づき、とっさに2人を守ろうとして自身の光の小宇宙で包み込んでいた。つまり普通の人間の上に緊急避難的に沙織の小宇宙を植えたことで発生した、沙織の分身的存在であるともいえる。そのためか小宇宙の力そのものは強大であっても本人は自分の素性や能力の由来をまったく自覚しておらず、生命力そのものも後述のようにごく普通の人間並みの弱いものである。彼女は当時実親と思しき大人に抱かれていたが親らしき人物は既に倒れており、実両親の身元は不明だがそこで死亡していた可能性が高い。その直後光牙が闇に直撃されたため沙織が救出しようとそちらに注意を向けた隙をつかれてアリアはマルスに連れ帰られてしまい、上述のような長い監禁生活を送ることになる。