概要
名古屋鉄道(名鉄)の鉄道路線である。
名古屋本線の枇杷島分岐点を起点に、新鵜沼までの26.4kmを結ぶ。路線は愛知県の西尾張を横切るように敷設されており、終点の新鵜沼駅のみが岐阜県各務原市に存在する。
名鉄の路線では唯一、起点が枇杷島分岐点という信号場になっている。枇杷島分岐点は元々、枇杷島橋駅という旅客駅であったが、駅構内が手狭で危険という理由から廃止された経緯を有する。
また、上小田井~犬山間で名古屋市営地下鉄鶴舞線と相互直通運転を行なっている。豊田線の豊田市を発着する列車もある。
運行体系
列車種別は快速特急、特急、急行、準急、普通の5種。起点が信号場ということもあり、路線内で完結する運行系統は存在せず、全列車が名鉄名古屋以遠発着となっている。南では名古屋本線及び常滑線・河和線、北は広見線・各務原線と直通運転を行なっている。
ミュースカイ
全車特別車。停車駅は名古屋、岩倉、江南、犬山、犬山遊園、新鵜沼。
全列車中部国際空港発着で日中以降はだいたい1時間に1本の運行で基本的に新鵜沼発着だが、平日・土休日とも朝の空港行きと夕方以降の空港発で広見線直通も設定されており、その場合は犬山以南で新鵜沼発着と併結する(広見線直通が1~4号車、新鵜沼発着が5~8号車)。
特急・快速特急
一部特別車。停車駅は名古屋、岩倉、江南、柏森、犬山、犬山遊園、新鵜沼。
日中以降は基本的に名古屋本線豊橋発着で、日中は新鵜沼行きが快速特急、豊橋行きが特急であるが、犬山線内の停車駅は同一である。以前は河和線系統との連結運行だったが、2008年から現在の豊橋方面直通となり、毎時2本の運行となって停車駅も現在のものになった。
急行
停車駅は名古屋、栄生、上小田井、西春、岩倉、布袋、江南、柏森、扶桑、犬山、犬山遊園、新鵜沼。
日中は河和線直通の河和・内海~新鵜沼で毎時2本運行。平日朝は鶴舞線から岩倉・犬山行きの設定が5便あり、いずれも鶴舞線の車両で運行される。
準急
停車駅は名古屋、栄生、上小田井、西春、岩倉以北各駅。
日中は常滑線・広見線直通で中部国際空港~新可児間での運行。以前は扶桑~犬山間無停車だったが、特急がミュースカイを除いて料金不要で乗れるようになった関連で柏森が停車駅に加えられたため、2008年から犬山以北が各駅停車になった。毎時2本。
普通
名古屋本線東岡崎発着で毎時4本が設定されており、うち半数が岩倉折り返しである。岩倉~犬山間は普通と準急をあわせて毎時4本が確保されている。他に上小田井~岩倉・柏森間に鶴舞線直通がある。