「この遺産を届ける事が、ボクの償い…」
CV:久野美咲
人物像
ドヴェルグ=ダインの遺産、ダインスレイフの欠片を伴いキャロル・マールス・ディーンハイムの下より逃走した錬金術師の少女。
キャロルと瓜二つの顔を持つが、これはキャロルが錬金術の奥義を以って創り出したホムンクルスである為であり、彼女が己の記憶を転写・複製する為の身体を作り出す過程で創りだされた。
彼女はキャロルの躯体に選ばれず、欠陥を備えた劣化コピーとして廃棄物の烙印を押された一人であり、その出自故に彼女に性別は無い。
内向的な性格の持ち主で、気弱でおどおどした言動をしがちだがその実心優しく、芯も強い。
必要となれば自らが危険に晒されるリスクを覚悟で時に思い切った行動を取る事があるなど大胆な一面を持ち、ダインスレイフの欠片をシンフォギア装者達の下に届け、彼女達の新たな力にする事を「償い」とする事から責任感が強い一面をも垣間見せている。
一方で人工生命として生を受けたが故に行動の節々で効率や合理性を重視するなど、普通の人間と異なるメンタリティを有する。
キャロルの計画の中枢である巨大装置「チフォージュ・シャトー」建造の為の労働力として限定的な錬金術の知識を与えられ、その詳細を知らされないまま装置の建造に加担していたが、チフォージュ・シャトーが世界の破壊を実行する為の手段だという事を知り、キャロルの下から逃走。キャロルの遣わした追っ手であるレイア・ダラーヒムからの逃避行の果てに立花響達タスクフォースS.O.N.G.の面々と邂逅し、アルカ・ノイズとオートスコアラーという新たな驚異を前に戦う力を喪ったシンフォギア装者達を支えるべく、ダインスレイフを用いたシンフォギア強化計画「Project IGNITE(プロジェクトイグナイト)」を推し進めた。
しかし、彼女はキャロルと同じ躯体を持つが故にキャロルからの一方的な感覚器官のジャックを受けており、自覚の無いままシンフォギア装者達に対する内通者として利用されていた。
自身が持ちだしたダインスレイフの欠片もまた、キャロルがダインスレイフの呪われた旋律を手に入れる為にあえて奪わせた物であり、その事実を知った彼女は一度は自らを罰するよう仲間たちに懇願するも、彼女を咎める事をしない風鳴弦十郎ら大人達の優しさに触れ、チフォージュ・シャトーと世界解剖をめぐる最後の戦いの結末を見届けるべく決意を新たにする。
途中、レイアの妹の攻撃により重傷を負うものの、キャロルの下から離反したウェル博士がチフォージュ・シャトーの機能を反転させ世界を再構成させる目論みを支援。キャロルによって分解された世界を修復する助けを成し、更にキャロルが父から託された命題の真意は世界を許す事にあると悟り語った。
その事をキャロルに伝え人類への復讐をやめるよう頼み込むが、世界への憎しみと復讐心に囚われたキャロルは計画が頓挫された上、父から託された命題の答えが「許し」であることに激怒、自暴自棄となり、暴走してしまい、さらに無理をした事により怪我の具合が悪化し、絶唱によりエクスドライブモードを得た響達の姿を見届け、気を失う。