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北条時頼の編集履歴

2015-10-06 07:56:08 バージョン

北条時頼

ほうじょうときより

鎌倉幕府・第5代執権。第8代執権・北条時宗の父。

概要

生没年 安貞元年(1227年)5月14日~弘長3年(1263年)11月22日

 鎌倉幕府・北条氏得宗・第3代執権・北条泰時の子・時氏を父に、安達景盛の女(松下禅尼)を母として生まれる。同母兄として第4代執権・北条経時(元仁元年(1224年)~寛元4年(1246年))がいる。

 

第4代執権・北条経時

 仁治3年(1242年)、第3代執権を務めていた祖父・泰時が死去し、経時は父が早世したこともあり19歳の若さで執権に就任、しかし、経時は就任と同時に第4代・将軍・藤原(九条)頼経との主導権争いにあたらざるをえない状況に置かれた。

 頼経は、承久元年(1219年)、わずか2歳で鎌倉に迎えられ8歳で元服、嘉禄元年(1226年)、9歳で将軍職に就いた。もちろん、頼経は傀儡として迎えられたものであり、幕府上層部に実権を渡すつもりはさらさらない。

 しかし、長ずるに及んで権力欲にとらわれる。頼経のまわりには、反得宗である北条氏重鎮・名越光時や、三浦氏、千葉氏などが集まり一種の派閥を形成した。もちろん、北条氏がこのような動きを看過するはずがない。寛元2年(1244年)、経時は強引に将軍・頼経を退かせ、代わってわずか6歳の頼経の子・頼嗣を元服させ次の将軍に就けるが、頼経はこれ以後も頼嗣の後見として鎌倉にとどまり続けた。


執権に就任

 寛元4年(1246年)、兄・経時が病に倒れ、時頼が執権に就任する。この機に乗じて名越光時は頼経を奉じて特捜打倒に動いたがすぐに鎮圧され、光時は伊豆に配流、頼経派の多くも処罰された。頼経自身もこの事件の結果、京に追放されることとなった。(宮騒動)

 また、京においても処罰が行われ、「関東申次(かんとうもうしつぎ)」という朝廷と幕府の連絡役にあたる職に就いていた頼経の父・藤原道家はこの職を罷免され、これ以降、この職は西園寺家に置かれることとなった。

 宝治元年(1247年)、北条氏の挑発を受けて頼経の鎌倉機関に動いて有力御家人・三浦氏が挙兵、三浦市は合戦に敗れて自害。(宝治合戦)この間、「寄合(よりあい)」という私的会議を開き、重要事項を決定するなど、北条氏による専制を推し進める。

 建長元年(1249年)、土地関係の訴訟を審議するための「引付(ひきつけ)」を評定の下に設置。

 建長4年(1252年)、後嵯峨天皇の第一皇子・宗尊親王を新たな将軍として迎え、現・将軍の藤原頼嗣を京に追放する。

 康元元年(1256年)、病を得て執権職を一族の北条長時に譲るが、実権は北条氏得宗の時頼が握っており、長時の役割は嫡男・時宗が成長するまでのつなぎに過ぎなかった。

 弘長3年(1263年)11月22に死去、享年35歳。


 なお、出家後、諸国を回って弱者の救済にあたったとの伝説がある。


創作物における北条時頼

元寇を題材にした作品では時の執権・時宗の父としてよく登場している。

NHK大河ドラマ『北条時宗』

(演:渡辺謙

主人公である時宗が生まれる前に起きた宝治合戦から物語は始まっており、時頼は時宗が13歳(和泉元彌)になるまでの主人公として描かれている。宝治合戦では「一度は死んだ身」として僅かな供を連れ、鎧を着用せずに奮闘し勝利をおさめるが、三浦方についていた正室・涼子の父・毛利季光を自刃に追い込み、涼子から『父の仇』として死の間際に和解するまで恨まれることになる。流行病に倒れ、長時に執権の座を譲って出家したあとも最高権力者として権力をふるい続ける。幼い時宗をつれ、諸国漫遊の旅にも出ている(上述の諸国漫遊伝説に基づいたストーリー)。


時宗が自らの跡取りとして大きく成長した直後、彼の兄弟である経時、檜皮姫(いずれも毒殺された設定になっている)と同じく何者かに毒を盛られ瀕死の重体に陥る。自らの死が近いことを悟った時頼は時輔、時宗、宗政を呼び、『自分に毒を持った下手人を探すな』、『兄弟皆の力を合わせ、自らのさだめを全うせよ』と遺言を残す(この時点で遺言を3つ伝えようとしていたが、3つ目を伝えようとしていたところで時頼の容態が悪化し、それどころではなくなってしまった)。

時輔を殺せ 静止画Ver.

そして死の間際にひとり呼び出された時宗に対し『長時を殺せ』と『時輔を殺せ』という遺言を残し、鎌倉は夢の都と呟いて静かに息を引き取った。この壮絶な死に様と遺言は時宗(及び視聴者)に多大なる影響を及ぼし、死してなお物語で存在感を示し続けることになる。

余談

この臨終シーンを表現するために渡辺氏は銅と金のファンデーションを使い、顔を金に染めた。また、目は特殊なコンタクトレンズを使用した。


北条時頼を演じた俳優

日蓮』 1979年 映画 演:六代目 市川染五郎(九代目 松本幸四郎

『北条時宗』 2001年 テレビドラマ(NHK大河ドラマ)演:渡辺謙

『禅 ZEN』 2009年 映画 演:藤原竜也

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