概要
インド洋作戦はインドへ進出し最終的にアフリカの枢軸国軍との合流を主張する日本陸軍の提案により行われ、当初はセイロン島の占領が計画されていた。
一方で太平洋での対米戦を重視する日本海軍は反対し、最終的にセイロン島占領計画は凍結され、中途半端な作戦内容となった。
戦艦ウォースパイトを初めとするイギリス艦隊本隊が決戦を避けたため、日本軍の戦果は空母一隻と重巡洋艦二隻を撃沈などに留まったが、戦争後期までインド洋での連合国海軍の牽制を行うことができた。
またこの海戦とは別に日本海軍は通商破壊作戦を行い、大きな戦果を挙げている。
ただ当初の計画の通りセイロン島占領を行っていれば第二次世界大戦の流れそのものが大きく変わっていたと言われる。
その他
撃沈された空母ハーミーズ及び重巡洋艦ドーセットシャーは戦前は香港艦隊に配属されており、日本国民の間でもよく知られていた。
1928年に戦艦長門・陸奥・扶桑及び軽巡洋艦天龍指揮下の駆逐艦数十隻が香港に親善訪問した際に空母ハーミーズの乗組員との間で親善交流が行われ、写真などが残っている。