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mig-21の編集履歴

2015-10-24 11:00:55 バージョン

mig-21

みーぐどゔぁーつぁちあぢーん

MiG-21とはソビエトのミコヤン・グレビッチ設計局による戦闘機である。総生産機数は本家ミグによるものだけでも1万を超え、その数は10158機。世界で最も多く生産された超音速戦闘機として知られる。なお、その数には原型機や各種テスト機、インドやチェコスロバキアによるライセンス生産分、中国の国産化による生産分は含まれていない。ロシアでの愛称は「バラライカ」。NATOによるコードネームは「フィッシュベッド」。

概要

ミコヤン・グレヴィッチ設計局の開発した戦闘機。1955年に原型機が初飛行している。

以来、ベトナムの空でF-4F-105と戦ったり、中東ではイスラエルのミラージュ戦闘機やF-15F-16と戦火を交えるなど、信頼の実績には事欠かない。

円筒形の胴体にデルタ翼を採用しており、見た目の古臭さに似合わぬ格闘戦性能を誇る。中でもベトナムで見せた強さは、後のF-15開発のきっかけにもなった。三角形の翼を指して、故郷では「バラライカ」と渾名された。

かの戦闘機漫画『エリア88』では敵役として登場している。

ソビエト初のマッハ2級戦闘機

MiG-21は「高度2万メートルで最大マッハ2」との要求の元に計画された。設計開始は1953年。

同時期にスホーイにはSu-7、ヤコブレフにおはYak-140のような超音速戦闘機の開発が命じられている。この事から、アメリカに遅れをとるまいと開発にとりかかった様子が窺える。


MiG-21FとMiG-21F-13について

初めての生産型がロールアウトしたのは1959年の事であった。最初の型はMiG-21F

レーダーやミサイルを積まない、純粋な昼間戦闘機として完成し、武装は30mm機関砲2門と、主翼に搭載するロケット弾のみ。

このF型は1959年9月から翌6月まで、99機が生産されただけであった。というのも、生産がソビエト初の空対空ミサイル搭載型――MiG-21F-13に切り替えられたからである。

こちらで採用されたのはK-13型ミサイル(のちにR-3Sに改称。NATO名称はAA-2「アトール」)。「戦闘機に搭載されていた、AIM-9をコピー生産したもの」(CIA談)である。ミサイルの周辺機器を搭載したことで重量が増したため、2門あった機関砲のうち左側が外された。このF-13型の総生産数は606機。


またF-13型はチェコスロバキアでもライセンス生産されており、そちらではS-106と呼ばれた(S-106の生産数は194機)。

他方、中国で国産化されたのもこのF-13である。しかし、国産化の開始直後にソビエトとの技術交流が中断され、不完全なままで放置されたF-13は、後にJ-7として独自の発展をしていくこととなる。


MiG-21Pと MiG-21PFと MiG-21PFSについて

F-13の欠点としては、レーダーを搭載していない点が挙げられる。これを克服すべくレーダーを搭載した防空型、MiG-21Pが防空軍向けに計画される。しかし、実際の生産に入る前にさらなる改良型が計画され、P型は生産されずに終わる。


この計画を引き継いだMiG-21PFはレーダーの搭載に加え、燃料タンクの増設、エンジンの出力向上、重量増に対応した大型タイヤへの換装などを盛り込んだが、獲得した戦闘力と引き換えに、残った1門の機関砲も外されてしまう。あまりにも機首が重くなったため、バランスと引き換えに外されたのだ。


次に実用化されたMiG-21PFSは、離着陸性能を改善するために開発された。吹き出しフラップを装備し、垂直尾翼基部にブレーキ用パラシュートを装備。また、離陸用ロケットブースターの取り付け基部を追加した。エンジンはアフターバーナーを改良し、使用時の出力が向上している。

しかし、これだけの改良にもかかわらず、生産は少数に終わった。PFSも、続くPFMへの「つなぎ」だったのである。


MiG-21PFMについて

続くMiG-21PFMは、MiG-21前期の決定版となる。

外見上は垂直尾翼が拡大された。レーダーも更新され、より多くの種類のミサイルを使用できるようになった。機関砲も復活し、胴体外部にガンポッドを搭載することで対応する。なお、このPFMは北ベトナム空軍に供与され、ベトナム戦争で大いに暴れ回った。


MiG-21FLについて

インドがライセンス生産した型にMiG-21FLがある。

FLは上記のPFとPFMの中間のような型で、エンジンはPF相当、垂直尾翼がPFM相当で、さらにガンポッドを搭載できる。レーダーはPFのものを、さらに簡易型として搭載。

2005年現在、いまだ現役である。


MiG-21Rについて

PFM型と同時期に、戦術偵察機型のMiG-21Rが開発された。

胴体内部には偵察機材を追加する余裕はなく、別に偵察ポッドを搭載する。ポッドにはいくつかのタイプがあり、通常の写真偵察ポッドや電子偵察ポッド、照明弾を搭載した夜間偵察ポッドなどからいずれか一つを選択して搭載する。

主翼にはパイロンが追加され、増槽と自衛用のミサイルを同時に搭載できるようになった。また、航続距離を伸ばすためにコクピット後方、機体背面のふくらみを大型化した。今までは機体半ばまでだったふくらみを尾翼まで延長し、その内部を燃料タンクとしたのだ。これにより燃料はPFMの2200kgから2800kgとなった。


MiG-21Sと MiG-21SMと MiG-21SMTについて

PFM型の後に配備されたMiG-21Sは、上のR型に準じた戦闘機型である。

主翼のパイロンは2ヶ所から4ヶ所に増え、レーダーがさらに改良された。こうした重量増に対応し、エンジンも出力向上型となった。


続くMiG-21SMはガンポッドを廃し、再び機関砲を機内に搭載した型である。

これにより、いままではガンポッドと同時に搭載できなかった増槽を搭載できるようになった。


MiG-21SMTは機体背部のふくらみを大型化し、燃料タンクを拡大した。燃料容量は最大3250kgとなったが、これにより機体の重心は後方に移動し、安定性を大いに損なった。対策として、ふくらみ最後部のタンクを除去して運用することとなる。

さらに後には、ふくらみ自体をもMiG-21bis同様に改修してMiG-21STと呼ばれた。


MiG-21Mと MiG-21MFについて

MiG-21Sの輸出型がMiG-21Mである。S型よりもダウングレードされた電子機器を搭載している。

続くMiG-21MFでは規制が解除されたことで、S型と同様の電子機器を搭載している。

なお、MからMF仕様に改造された機体も多いようである。

どちらも多くの国に輸出されたが、インドではMiG-21Mを150機ライセンス生産した。


MiG-21bisについて

MiG-21の最終発展型がこのbis型である。

まずエンジンを強化されたものに換装し、設計を見直して機体を合理化、軽量化した。レーダーはSM型と同じだが、ソフトウェアを変更してルックダウン能力を強化している。外見はSM型に似ているが、背部のふくらみの形状で識別できる。

武装面でも新型のR-60ミサイル(NATO名:AA-8「エイフィッド」)と2連ランチャーを使えるようになり、従来のR-3Sミサイルと併せて最大6発を搭載できるようになった。

bis型はソビエトで2030機、インドでも220機が生産された。これも多くの国に輸出され、現在もMFと同様に各国で現役を務めている。

なおbis型は、3Dシューティングゲーム『エースコンバット2』と『5』、『ZERO』に登場し、自機として使用できる。

さらなる発展型*

すでに生産は終了しているが、中小国でも容易に運用できる安価さや整備性の高さを買われて現在でもまだ多くの機体が現役にあり、電子機器やエンジンを換装したり、大掛かりな改造を加えることで延命を図る試みは盛んに行われている。

例えばミグ社自身が提案しているMiG-21-93や、イスラエルのIAIが提案しているMiG-21-2000である。どちらもレーダーや電子機器を換装して新たな能力を追加したり、コクピットを改修して、より合理的に操縦できるようにしているようだ。


MiG-21-93は『X』、『X2』、『アサルトホライゾン』、『3D』といった最近の『エースコンバット』シリーズにおいて、bisに変わって登場することが多くなってきている(『5』ではbisのバリエーションとして登場)。


一方、中国で独自の発展を遂げたJ-7は21世紀に入っても中小国向けにしばらく生産が続いていた。さらにはこれをベースにしてFC-1という発展型も独自に開発された。とはいっても、最新技術による大幅な改設計の結果、ほとんど当初のMiG-21の面影は残っていない。なんということでしょう


関連タグ

第2世代ジェット戦闘機 ソビエト バラライカ

エースコンバット

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