概要
ヤツメウナギ(八目鰻、lamprey)は、無顎類(円口類)頭甲綱(ヤツメウナギ類)ヤツメウナギ目に属する動物。この世で最も原始的な脊椎動物の一つである。
顎を持たず、いわゆるウナギとは別の種類の動物に分類される。
その口は吸盤状で、ヤスリのような角質歯を持つ。
それにより河底の石等に吸いついたり、他の魚類などに取り付き、歯で傷を付けて体液を吸うことができる。
八目鰻の名称は、目の後ろに7つの鰓孔が並ぶ様を目玉に見立ててつけられたもの。
十六目鰻じゃねぇか等と突っ込んではいけない。
食材として
日本海側では島根県以北、太平洋側では茨城県以北に分布しており、新潟県、山形県、秋田県などの日本海に注ぐ河川で多く獲れ、秋田県ではカワヤツメをぶつ切りにして醤油と出汁の濃い目のツユですき焼き風に煮込むかやき(貝焼)が冬の味覚となっている。
関東では蒲焼を売り物にする料理店もある。また、縁日の屋台でもカワヤツメの蒲焼が売られる事がある。
脂肪に富み、ビタミンAを15万IU/100g以上と多く含む事から、江戸時代から鳥目の薬としてカワヤツメの乾物が出回っていた。肝の部分は特に栄養分が多いとされる。