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EF63の編集履歴

2016-01-25 07:32:05 バージョン

EF63

いーえふろくじゅうさん

国鉄が製造した信越本線横川-軽井沢間用機関車。

国鉄 EF63形電気機関車

信越本線の横川駅~軽井沢駅間(碓氷峠)において、同区間を通るすべての列車に連結される補助機関車(補機)として開発された機関車である。ファンによる愛称は「ロクサン」、「峠のシェルパ」。


1963年に碓氷峠区間についてそれまでのアプト式を止め一般的な鉄道と同じ「粘着式鉄道」に切り換えた際に新製された。国鉄史上最も急な66.7パーミルの急勾配に対応するため、ブレーキなど種々の特殊な装備が施されている。なお、常に2両単位で運用された。

その軸重は粘着係数を稼ぐために国鉄電機最大の18tに達したが、こう配区間での重量均衡を考慮して軽井沢側から19t・18t・17tとなるように死重が設置されており、こう配に入ると均等な軸重になるよう考慮されている。(大宮工場までの検査回送時は一時撤去して軸重16tにする)

また、車体側面に大きなハッチが目立つが、これは停電時に電源が断たれても下坂可能にするためのバッテリーが積載されており、実際に使用された例もある。


同区間を含む信越本線全線で運用するために投入されたEF62形や189系489系特急形電車は本形式との協調運転機能を備えている。これらの車両は初めて機能を搭載した169系に合わせて末尾が9という規則があった。(現在は廃止されている。)

1997年9月30日、翌日の長野新幹線開業を前に並行在来線である碓氷峠区間は廃止(JRバス関東に転換)され、本形式も同時に引退した。1975年に回送中の機関車が暴走転落する事故が起こり2両が事故廃車となった以外は33年間大きな事故もなく役目を果たした本形式は現在、横川駅近くの「碓氷峠鉄道文化むら」で動態保存されているほか、軽井沢駅構内などに実に計11両(総数の半分弱にもなる)が現在もその姿をとどめている。動態保存され、体験運転用に使用されている機関車は現在でもJRで検査しており、その際にはJR路線を他の機関車に牽引されて走行している。


関連イラスト

峠のシェルパなつかしき碓氷の夏


関連タグ

電気機関車 碓氷峠 EF62 EF67

補機 シェルパ

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