概要
1945年8月に広島と長崎に投下された原子爆弾のことで、「ピカッと光って、ドーンと爆発音がした」ことから名づけられた俗称で「ピカ」ともいわれる。投下当時は日本では原爆の存在は(核兵器開発をしていた軍の一部を除き)一切知られてなかったので、おそらくは被爆者の間で自然発生した呼称とみられる(アメリカから原爆と発表されるまで、新聞などでは「新型爆弾」とも言われた)。
原爆を題材とした各種出版本、作品のタイトルとなってることも多く、とりわけ有名なのが1978年に発表された広島を舞台とした10分に満たない短編アニメ「ピカドン」で、前半は8月6日の8時15分までを物騒な歌詞(「敵をぶっ殺せ~」)ながら明るいメロディーで戦中の広島の最後の日常風景を描いているが、8時15分の原爆投下後は一変して地獄絵図となり、爆風の直撃を浴びながらドロドロに溶かされる人間など、その描写は同じく広島原爆を題材とした「はだしのゲン」と同じか、あるいはそれ以上に惨いとも評価されている。
関連用語
トラウマ 検索の際はこれを覚悟の上、各自の自己責任で。