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石岡和己の編集履歴

2016-03-22 21:09:30 バージョン

石岡和己

いしおかかずみ

御手洗、君の言いたいこともわかる。だが・・・いい加減にしろ!

島田荘司推理小説に登場するキャラクター。探偵御手洗潔の親友。『龍臥亭事件』や『御手洗パロディ・サイト事件』などでは彼が探偵役を務める。


2人の関係はシャーロック・ホームズワトソンの関係に似る。つまり、御手洗が解決した事件を石岡君が作家として執筆する、という形である。

しかし、最大の違いは、ホームズがワトソンなしでも、イギリスでれっきとした紳士として、かつ探偵として活躍しているのに対して、おそらく、御手洗は石岡君がいなければ日本でちゃんとした生活ができなかっただろうということである(石岡君とのコンビを解消して、ヨーロッパ北欧)に渡ってからはちゃんと研究者としてやっているようだ)。実際、横浜での同居生活中は石岡君がほとんど家事を引き受けていたらしい。


和食ならたいがいのものが作れる(『セント・ニコラスの、ダイヤモンドの靴』)し、紅茶を淹れるのも上手い。御手洗も依頼人に「彼は料理が上手」「カボチャの皮からでもケーキを作れる」などと話している(『山手の幽霊』)。

御手洗の髪を切ってやったことも何度かあるらしい(『ロシア幽霊軍艦事件』)。

また御手洗は日本人の常識から外れた言動をする事が少なくないので、御手洗と依頼人や事件関係者との摩擦を和らげる役割も担っている。


石岡君と御手洗の出会いは『異邦の騎士』事件である(だが御手洗シリーズを読むならこの作品からではなく、『占星術殺人事件』や『斜め屋敷の犯罪』短編集なら『御手洗潔の挨拶』か『御手洗潔のダンス』を先に読むことをお勧めする)。ある時点での調査では、この『異邦の騎士』は島田氏の作品で人気ナンバーワンだった(同作品講談社文庫版、島田氏によるあとがき)。『さらば遠い輝き』では、2人の出会いの御手洗視点を知ることができる。


これ以来、石岡君が御手洗のもとへ通う形で交流が続き、やがて同居生活が始まる。2人でいくつかの事件に関わった後、御手洗は単身日本を離れ、石岡君は2人で住んでいた部屋に独り残されることになる。御手洗に捨てられたというような表現が散見されるが、御手洗は前触れなく去ったわけではなく、石岡君を海外へ連れて行こうとそれとなくアプローチしていた様子が伺える(『最後の一球』など)。



御手洗と石岡君のイラストは腐向けのものが多い(そもそも御手洗ものの同人誌は、島田氏公認のアンソロジーでさえ腐向けの作品が含まれている)。

なお、石岡君は美形かどうかという質問に対し島田氏は、御手洗は異性はともかく同性に関しては面食いだろうから石岡君は美形、という旨の回答をしている。

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