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英語教科書の編集履歴

2016-04-12 09:52:09 バージョン

英語教科書

えいごきょうかしょ

英語の授業で使用する教科書。

概要

日本の中学校高等学校で使用される英語教科書は原則として文部科学省が4年おきに実施する教科書検定で合格したものが使われている(一部の進学校では検定教科書以外のハイレベルな教材が使用される場合もある)。英語教科書で話題になるのはほとんどが中学校で使用されるものであり、高校の教科書および小学校高学年の外国語教育(正規の授業ではなく、英語以外の言語を扱う場合もある)で使用される教材が話題にのぼることは少ないため、ここでは中学校用に絞って解説する。


種類

2015年に実施された教科書検定で合格し、2016年度から使用されている中学校向けの英語教科書は以下の6種類である。


NEW HORIZON

東京書籍の『NEW HORIZON』は、1966年に刊行を開始した。2016年度の採択率(シェア)は33.8%と2位以下を大きく引き離しており、全盛期には50%近いシェアを誇っていたこともあるトップブランド。同名の英和辞典および和英辞典、ニンテンドーDS用ソフトなども発売されている。


他社と異なり改訂のたびに登場人物が入れ替わっているが、新規に登場した人物も旧版に登場した人物と何らかの関わりを持っている場合が多い。例えば、2016年度版で登場したエレン・ベーカー先生の教え子の1人は2代前のアン・グリーン先生の親戚で、1代前のメアリー・ブラウン先生はエレン先生と同じボストン出身の友人同士である。


NEW CROWN

三省堂の『NEW CROWN』は1962年に高校用の『CROWN』の姉妹版として刊行を開始した『JUNIOR CROWN』を前身とする(三省堂の英語教科書参入は1949年の『Tsuda New Readers』が最初で、その後は『New Vista』や『The Sun』を経て『JUNIOR CROWN』に統合された)。1970年代から80年代は『NEW HORIZON』としのぎを削っていたが、次第に水を開けられ2016年度のシェアは24.2%と6社中3位に転落している。


中学生に親しみやすいよう漫画的な挿絵や3年間を通した登場人物の設定を取り入れたのは『NEW CROWN』が最初とされている。メインの登場人物は1980年代から加藤健(ケン)と田中久美(クミ)、丘大輔先生で固定されており、その他に留学生や健と久美がホームステイで外国を訪れた際の登場人物としてアメリカ人のトム・ブラウンや中国人の楊美玲(ヤン・メイリン)、ケニア人のムカミ・カマウらが登場するがメインの3人以外は年代によって少しずつ入れ替わっている。ALTはイギリス出身のルーシー・ブラウン先生が主に登場している(「Brown」は「Smith」と同様に英語圏では日本の「鈴木」や「田中」と同じようなよくある名字なので他社と被っていても気にしてはいけない)。


SUNSHINE

開隆堂出版の『SUNSHINE』は1987年に刊行を開始した。長らく3位をキープしていたが、2016年度のシェアは24.8%と『NEW CROWN』を抜いて2位に躍り出ている。開隆堂の英語教科書は1949年に刊行され全盛期は8割のシェアを誇っていた『JACK AND BETTY』以来の伝統があり、1970年代には競争激化のため『NEW PRINCE』へリニューアルしたが長期低迷を打破すべく『SUNSHINE』へ再リニューアルしている。


メインの登場人物は佐山由紀と林武史で、他に英語教師(ALT)としてカナダ出身で英語とフランス語のバイリンガルのケイト・ウッド先生やイギリス人のブラウン先生(男)など。


TOTAL ENGLISH

学校図書の『TOTAL ENGLISH』は2008年時点でのシェアが8.7%で6社中第4位となっている。


メインキャラクターは加藤七海と矢田拓の2人で、ALTは入れ替わりが激しく過去にはアメリカ出身のジーナ・ベック先生やカナダ出身で眼鏡っ娘のジェニファー・ホール先生らが登場していたが、2016年度版ではアメリカ出身のジェシカ・アレン先生に交代している。


ONE WORLD

教育出版の『ONE WORLD』は2008年時点でのシェアが4.8%で6社中第5位となっている。1978年の刊行開始当初は秀文出版が発行元となっていたが、同社の撤退により2001年以降は学校図書が発行を引き継いでいる。


メインキャラクターは谷健太と小野あやかの2人で、ALTはオーストラリア出身のキャシー・キング先生。世界各国の民族文化の紹介に重点を置いており、ニュージーランドのマオリ族など他の教科書では余り見られない設定の人物が登場する場合がある。


COLUMBUS21

光村図書の『COLUMBUS21』は1993年に『COLUMBUS』として刊行を開始した最後発の教科書で、2008年時点のシェアは1.9%で6社中第6位となっている。


2012年度版まではアメリカのカートゥーン風のデザインだったが、2016年度にデザインを一新して少女漫画風の絵柄になった。が、時期が良くなかったため今一つ話題になっていない。2016年度版のメインキャラクターは2012年度版とほぼ同じで、メインキャラクターは斉藤拓馬(タク)と清水亜矢(アヤ)の2人で、他にアメリカ人のティナと弟のニック、韓国出身ののミンホらが登場する。ALTはオーストラリア出身のブラウン先生。他の教科書に見られない特徴として、韓国からの留学生が必ず登場する、メインキャラクターが2年以降で堂々と恋愛を始めるなどの要素が挙げられる。


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