概要
東京書籍が発行している中学校用の英語教科書『NEW HORIZON』で、1997年度版(通算11版、2000年度まで使用)と2006年度改訂版(通算13版、2011年度まで使用)に登場していた。累計10年(ブランク4年)とキャリアが非常に長かったことと後述の関連書籍が存在するためか、歴代の『NEW HORIZON』英語教師の中でも特に知名度が高く、思い入れがあるという人も多いキャラクターである。
2008年にはパオンが発売したニンテンドーDS用ソフト『東京書籍の教科書シリーズ NEW HORIZON』1~3(学年別)にも登場している。
2024年から始動する「NEW HORIZON プロジェクト」では、アメリカの大学の教授として登場。
日本でALTとして長年教えていたという設定で、相応に年齢を重ねた外見になっている。
設定
カナダ出身。
最初に登場した1997年度版では平和中学校の英語教師(ALT)だった。
再登場した2006年度版では若葉中学校に赴任しており、生徒に「先生は日本語を話しますか」と聞かれてジェスチャーを交えながら「Sukoshi」と回答する場面が有名。
家族は2001〜2005年度版(通算12版)においてアンの後任で平和中学校のALTとなった姉のリサ・グリーン(Lisa Green)と、弟のビル・グリーン(Bill Green)の2人。リサは日本人の石川浩司と国際結婚している。
2016年度版から緑中学校でエレン・ベーカー先生の教え子となっているアレックス・グリーンは同じカナダ出身かつ「グリーン」という名字なので、当初は「アン先生の息子ではないか」と言われていたが、ニュースサイトの取材によれば息子ではなく親戚とのこと。血縁的にどのような関係にあるかについては明らかになっていない。
なお、2016年度版の教科書でも、一部前年度までのイラストが継続して使用されている部分があり、1年生版の最初の方のページに(名前こそ出ないものの)「少し」だけ登場している。
デザインの変遷
キャラクターデザインはイラスト担当者の交代もあり初登場時(平和中学校時代)と再登場時(若葉中学校時代)で大きく変わっている。初めて登場した1997年版は 漫画的な絵で、目が大きく描かれていたが、ネット上では再登場後の2006年度版の方が有名であり、メイン画像もこの版に準拠しているので以下は2006年度版をベースに説明する。
当時のグリーン先生(に限らず『NEW HORIZON』に登場していた人物全般)はつぶらな瞳が特徴的で、萌え絵にはほど遠いデザインであった。
しかし、2016年度に登場したエレン・ベーカー先生が爆発的なブームとなっている影響からグリーン先生も魔改造の対象になっている(もっとも、エレン先生の登場前からグリーン先生を萌え化したイラストは何点か描かれていた)。
これはエレン先生が登場する以前の2013年に描かれている。
後任のALTたちとの関係
初登場時(平和中学校時代)の後任および再登場時(若葉中学校時代)の前任は姉のリサ・グリーン先生だがリサ先生の顔は姉妹の割に余り似ておらず、丸顔が大きな特徴である。キャリアが長いこともあってかネット上で「グリーン先生」と呼ばれる場合は(厳密には「アン先生」と呼ばれるべきと思われる)妹の方を指すことが多い。
グリーン先生とエレン先生の合間に当たる2012年度から2015年度は、エレン先生と同じボストン出身のメアリー・ブラウン先生が緑中学校のALTとして『NEW HORIZON』に登場していた(2016年度版でも安藤咲が渡米した際のホームステイ先として登場する)。実はブラウン先生もグリーン先生と全く同じやり取りを生徒としており、やはり「Sukoshi」と回答している。
なお、グリーン先生自身がブラウン先生やエレン先生と面識があるかは不明(エレン先生に関しては、赴任している中学校に親戚が在校しているため、間接的ながら繋がりがある)。
pixivでの扱い
エレン先生のブームに伴い、グリーン先生を描いたイラストもいくつか投稿されている。
ニューホライズン英語教師のツーショット(→エレアン)。
左がエレン先生、右がグリーン先生。
エレン先生とのバトルもよく描かれる。
これは、エレン先生がブームになり始めたころ、Twitter上で「グリーン先生はエレン先生の登場によってお役御免になったため、エレン先生を恨んでいる(若しくは一方的にライバル視している)」というネタが生み出されたため、その影響もあるものと思われる。前述の通り、実際にグリーン先生の後任(設定上の学校は異なる)だったのはブラウン先生なのでこのネタは誤り。