概要
デコトラは元々、八戸港の水産業に携わるトラックがボディの保護を目的としてステンレス鋼板で荷台を覆ったことから始まった。
その後、次第に派手さを増していった水産輸送トラックにヒントを得て企画された東映製作の映画「トラック野郎」が大ヒットした事で、世にデコトラブームが巻き起こる。
ただし・・・
荷台のアートワーク程度なら問題ないのだが、ロングバンパーやひさし等の付加物は車体寸法変更、強度試験、安全性等の審査を受け改造申請を行わないと違法となってしまう。
仮にトラックを手に入れてデコトラに挑戦してみたいという場合はあくまで自己責任で。
トラック野郎による影響
先述の通り、トラック野郎シリーズでデコトラの知名度が上がりデコトラ文化は全国に広まった。
映画に登場した一番星号はレストアを重ねて現存しており、半ば伝説のデコトラとなっている。プラモデル化もされ、こちらもヒットした。
トラック野郎の物語でも数多のトラックがデコトラとして登場していたが、現実にも様々なバリエーションのデコトラが現れた。
しかし、運送会社ではデコトラ禁止にするケースが多く、デコトラの所有者は個人経営が多いという。
自転車をデコトラ化する『デコチャリ』がトラック野郎の虜になった小中学生の間で流行した事もあり、現在でもデコチャリを作る人も少なからずいる。ちなみにデコチャリそのものは俗に言う『痛自転車』とは一線を画す似て非なるものであるジャンルである。
勿論、デコトラ/アートトラック自体も『痛車』とは全く異なる分野である事も留意したい。