概要
『蘇る逆転』で登場する《カガク捜査官》。……というのは自称で、高生2年生の女の子。ある殺人事件で逮捕された、姉の宝月巴の弁護を綾里千尋に依頼するために、成歩堂法律事務所に訪れた。科学捜査官を目指しており、「カガク捜査」にある程度詳しい。綾里真宵同様、好奇心が強く明るい性格で、ヘアスタイルや雰囲気も彼女とよく似ている。
両親を交通事故で亡くしており、身寄りは姉の巴のみとなっている。
成歩堂龍一は、ひょうたん湖の殺人事件以降、弁護の仕事はしばらく引き受けていなかったが、彼女の姿が綾里真宵と重なって見えたことがきっかけで、宝月巴の弁護を引き受けることを決意する。通販で買った「ルミノール試薬」を常備しており、探偵パートでは幾度となくルミノール試薬のお世話となる。
その後の『逆転裁判4』の第2話で、初動捜査担当の刑事として登場。『蘇る逆転』の事件解決後から9年間、アメリカで科学捜査について学び、帰国して科学捜査官の試験を受けたが、落ちてしまったようで、刑事課に配属された。
試験に落ちてカガク捜査官になれなかったことがショックだったのか、9年前までの明るい一面はほとんど見せなくなり、フキゲンな事が多い。ただし、通信販売で買ってきた「私物」のカガク捜査の道具を使って捜査しているときだけは異様にごきげんとなる。
当初は年下である王泥喜法介とみぬきには非協力的だったが、このふたりが成歩堂の事務所の人間であることを知り、成歩堂への恩もあって、王泥喜とみぬきに協力をしてくれるようになる。
かりんとうを常備しており、「さくさくさくさくさくさくさくさくさく」とかりんとうを食べながら事件現場を捜査していることもある。フキゲンになると、かりんとうを投げつけてきたり、食べる速度が高速になる。
オドロキが続投した『逆転裁判5』には登場しないが、『逆転裁判6』で念願の科学捜査官になって再登場する。
王泥喜は普段フキゲンだった茜が機嫌のいい態度を見て驚いていた。
ナユタ検事にはなぜかやたらと気に入られてしまい、相棒として世界各地に引っ張りまわされている。その一方で成歩堂達に対して情を持つ彼女に厳しく注意をする、ミスをしたあとに8時間の説教をくらわすなどの厳しい一面も見せているため、彼女本人からは若干の苦手意識を持たれている。
エンドロールではナユタ検事にクライン王国でともに仕事をするように命じられたことをぼやいていたが、御剣に「試練は人を成長させる」と励まされていた。
常に王泥喜達とはタメ口で会話しているが、お世話になった成歩堂などに対しては、終始敬語で会話をしていた。
「TGS特別法廷」や4のPVなどでは、綾里真宵と同じく花村怜美が声を担当している。
6では井上麻里奈がCVを担当する。
容姿の変遷
左から『蘇る逆転』『逆転検事1〜2』『逆転裁判4』
蘇る逆転(16歳)
高校の制服に白衣をまとっており、真宵と同じく髪をお団子に結っている。
髪色は真宵が黒なのに対してやや明るい焦げ茶色。
白衣とルミノール試薬用のサングラスはこの頃から以降、常備している。
肩掛けバッグにはヒメサマンのバッジを付けている。
胸に着けている3つのバッジの名前は「原子三兄弟」。
逆転検事1〜2(18歳)
ピンクのハンチング帽を着用、ショートパンツにボーダーのニーハイソックス、登山靴のようなブーツと活動的になった。
化粧をしているのか口に薄く紅が敷かれ、顔つきも『蘇る』よりも『4』に近い。
ネクタイの柄は(締めた状態で)白い横縞一色になっており、解いた時にどのような柄になっているかは不明。
逆転裁判4、6(25歳~27歳)
サングラスはやや細めのものに変わり、お団子に結われていた髪が普通に結われるだけとなった。
胸元はタイからリボンへ、黒いヒールの靴にはリボンのついており女性らしさが強調された。
黄色い大きなバッジは成歩堂が着用している為か茜の胸元には付いていない。
『4』では肩掛けバッグに小さいバッジが一つ付いているのみになった。
片手にかりんとうの袋を携えている事が多い。
久しぶりに登場した『6』ではかりんとうの食べ方がリスみたいになっていた。
また、正式な科学捜査官の証である腕章をしている。
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以下ネタバレ
科学捜査に関心を持ったのは、蘇る逆転の2年前、連続殺人事件であるSL-9号事件(青影事件)の時。最後の被害者、罪門直人殺害の目撃者として裁判で証言したが、まだ14歳の少女であり、緊張してうまく証言できなかった。この裁判で姉の巴検事は有罪を立証するのに苦しみ、証拠を捏造したという。苦しむ姉の姿を見た茜は、姉の助けになるような確実な証拠を手にし、犯罪を裁く為に科学捜査の道を志している。