概要
旧ソ連のソフホーズやコルホーズと言った大農場で使用することを目的として開発された、複葉式ジェット農業機。
量産型としては空前絶後のジェットの複葉機。巡航速度は200km/h程度と、世界一遅いジェット機でもある。
な…何を言っているのかわからねーとおもうが、俺にもわからねえ…。
そのあまりの奇っ怪な外見から、付けられた愛称は悪魔の一人の名前である「ベルフェゴール」。
開発の背景
なんでこんなキテレツ極まりない機体が開発されたかといえば、ぶっちゃけAn-2の後継機としてである。
An-2自体は超傑作品(噂によればお隣のさらにお隣の国では未だに軍用としてバリバリ一線級だとか…)だがいかんせん年式が古いので、後継機が必要となってきた。
このためにポーランドのPZL(An-2のライセンス生産も行っていた)がAn-2の後継機開発を担当することとなり、本機が開発された。
一応断りを入れておけば、ジェットエンジンはレシプロエンジンと較べて非常に単純な構造なので整備性は悪くなく、燃料も安価なジェット燃料(灯油の親戚みたいなもの)が使えるので多少燃費が悪くても燃料価格で相殺はできないこともない。
このため決して間違っているとも言えない。
が、やはり当時としては人類には早すぎた。
燃費はやはりレシプロと較べて悪いのが祟り、120機の生産で終わってしまった。
仕様
主翼はジェット機としては恐らく現状唯一無二の複葉式。
エンジンはキャビンの上に搭載されている。
搭載されたエンジンは「イーフチェンコ AI-25」ターボファンエンジン。小型でレスポンスに優れる東側の傑作エンジンの一つである。
巡航速度は200km/hという、世界一遅いジェット機。
イラスト
関連タグ
エジレイオプティカ:多分西側の機体で唯一こいつに対抗できる(外見の奇怪さなどで)飛行機。