ピクシブ百科事典は2024年5月28日付でプライバシーポリシーを改定しました。改訂履歴
編集者:Boogeyman
編集内容:「原作の打ち切り」などについて追記。

漫画の神様手塚治虫が「週刊少年チャンピオン」に連載した作品。テレビアニメでのタイトルは「手塚治虫のドン・ドラキュラ」。

概要

漫画は1979年5月から12月まで連載された。現代社会に生きるドラキュラ伯爵の姿をコミカルに描いており、手塚本人も楽しく描いていたと語っている。

なお、本作はブラック・ジャックの後に連載されており、手塚も意識してブラック・ジャックと対照的な主人公にしたと言う。基本はスラップスティック・コメディだが、時事ネタを織り込んでいたり、怪奇事件に巻き込まれたりと、様々な切り口で魅せる作品である。

アニメ版は1982年4月にテレビ東京系で放映された。

しかし、広告代理店の倒産により手塚治虫原作にもかかわらず僅か4話で打ち切りという憂き目に遭ってしまった作品であった。

制作自体は放送1年前から開始され、脚本も21話分完成していたのだが…。

地方によっては6話、一部地域や海外輸出では製作完成分の8話まで放送されたとされる。

打ち切り理由は不人気によるものではなく、資金繰りの悪化によるものなのでビデオ化・DVD化・インターネット配信などは行われている。

主人公ドン・ドラキュラを演じていたのは内海賢二氏で、OP曲「パラダイス・ドラキュラ」も歌っていた。

なお、上記のアニメの打ち切りがよく知られているため影に隠れがちだが、実は原作の漫画も打ち切りだったりする。その為、いつかは明かすはずだった「ドラキュラ伯爵が日本にやってきたいきさつ」も描く機会が失われたと、手塚が単行本で告白している。

連載時の最終回(伯爵がチョコラの学園祭に潜り込むエピソード)も唐突で、「いつもの調子」のドタバタ劇で終了したが、単行本収録時には「伯爵が歯医者に一目惚れする話」がラストエピソードに据えられている。

登場人物

  • ドン・ドラキュラ伯爵(CV:内海賢二) - 主人公(笑)。貴族的で気取った態度が多いが、少々空回り気味な上に鈍くさい。しかし家族(娘)思いの一面もあり、良くも悪くも一般的な「ドラキュラ」像からはかけ離れている。吸血鬼のお約束として日光に弱く、浴びると灰になってしまうが、再生は可能。しかし再生させる際にゴミや別の灰が混じったってしまうと、変形した姿で蘇ってしまう。
  • チョコラ(CV:島津冴子) - 伯爵の一人娘。だが、父親より余程しっかりしている(笑)。吸血鬼ゆえに普段は夜間学校の生徒として暮らす。積極的な性格でもあり、後述のボーイフレンドが昼の学校に転校した際は、日光を克服しようと無茶を繰り返した。
  • イゴール - 執事。せむし男を思わせるスタイル。容姿は不気味だが、気立ての良い人物。余談だが、「イゴール」は本来はドラキュラではなくフランケンシュタイン』の、しかも映画版の登場人物である。一種のパロディと考えるべきだろう。
  • ノブヒコくん - チョコラのボーイフレンド。SF研究会のメンバー。名前の由来は映画監督の大林宣彦
  • ヴァン・ヘルシング教授 - 伯爵をおいかけてきた吸血鬼ハンター。こともあろうかチョコラの担任。オリジナルの『吸血鬼ドラキュラ』以来の名ライバルキャラだが、本作ではイボ痔に悩まされており、こちらも完全にキャラ崩壊
  • ブロンダ - 伯爵に付きまとうオバサン。意外に活躍する準レギュラー
  • カミーラ - ドラキュラ伯爵とは因縁のある女性である…

スターシステムにて

ブラック・ジャックにて吸血医師黒松と、その患者の孫として娘ともども出演している。

ブラックジャックが俺の影法師と吐き捨てるほどがめつさ・強欲さではブラックジャック同様だが、最終的にはやり込められ借りを返すために患者の面倒を見る。

関連タグ

手塚治虫 ギャグ漫画

吸血鬼すぐ死ぬ - 後年の少年チャンピオンによるドラキュラ・ギャグ漫画!

関連記事

編集者:Boogeyman
編集内容:「原作の打ち切り」などについて追記。