概要
神秘も魔術も知らぬごく普通の高校生の少年、來野巽によって偶然召喚された。
真名は二つあり、「(ヘンリー・)ジキル」と「(エドワード・)ハイド」。本人曰く、「かの小説の主人公、もしくはそのモデルとなった人物」らしい。
普段の姿は物語での描写よりずっと若い穏やかな青年であり、霊薬など魔術的な知識も多少は持ち合わせている。
能力
"ジキル"の状態では、後述の「無力の殻」によりサーヴァントとしての気配を他者に感知されないが、一般人と大差無い程度の身体能力しか持たず、他のスキルも発動していない。
宝具である霊薬を使用することで反英雄ハイドへと切り替わり、バーサーカーとしての戦闘力を発揮できるようになる。
"ハイド"の状態では狼に似た強靭な顎と鋭い牙、黒い鉤爪を武器とする。何れもただ振るわれるだけで、近代銃火器の一斉射撃でも為しえない程の破壊力を有する。
咆哮には凄まじい音響に加えて、殺意・悪意など他者への負の感情が凝縮されているため精神干渉効果があり、至近距離でこれを叩きつけられると、英霊でない限り精神も肉体も麻痺してしまう。
ステータス
マスター | 筋力 | 耐久 | 敏捷 | 魔力 | 幸運 | 宝具 |
---|---|---|---|---|---|---|
來野巽 | B+ | B+ | C | D | D | C |
保有スキル
狂化 | 「狂戦士」のクラス特性。理性と引き換えに驚異的な暴力を所持者に宿すスキル。 |
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変化 | 文字通り、「変身」する。 |
自己改造 | 自身の肉体に別の肉体を付属・融合させる。このスキルのランクが高くなればなるほど、正純の英雄からは遠ざかる。 |
怪力 | 魔物、魔獣のみが持つとされる攻撃特性で、一時的に筋力を増幅させる。一定時間筋力のランクが一つ上がり、持続時間は「怪力のランク」による。 |
無力の殻 | 詳細不明。本人の発言から推測すると、自身の能力を一般人並みに抑える代わりにサーヴァントとしての気配を断つスキルのようである。 |
宝具
- 密やかなる罪の遊戯(デンジャラス・ゲーム)
小説でジキル博士が作った「もう一つの人格・ハイド氏を目覚めさせる薬」。
通常時の彼はサーヴァントとしての能力を一切持っていないため、無力である代わりに探知もされないが、この霊薬を服用すれば「反英雄・ハイド」へと覚醒し、凶暴な獣人へと変貌する。
ネーミングの由来はミュージカル版の『ジキルとハイド』劇中歌のタイトル。
本戦デビュー
2015年夏サービス開始予定のオンラインゲーム『Fate/Grand Order』の7週連続CM第三弾において参戦が発表された。それも、本編でのバーサーカーではなくアサシンとしての登場となりファンを驚かせた。
スキル「無力の殻」がアサシンの基本スキル「気配遮断」に当てはまった事でクラス適性を得たようである。
なお、『GO』における初出時と別のクラスでの登場は『stay night』のランサーがキャスターとなったのに続く2例目であり、『[Fate/Prototype]]』(『prototype』『蒼銀のフラグメンツ』)シリーズのサーヴァントが『花札道中記』『カプさば』等のおまけ扱いではない本戦としてのゲームへ参加するのは初めてとなる。
余談
本人の言「もしくはそのモデルとなった人物」をそのまま信じるとすれば、「ジキル」と「ハイド」に続いて第三の、そして「真の」真名が浮上してくる。
その名は18世紀半ばに実在し、エジンバラの市議会議員や石工ギルドの組合長を務めるなど地元の名士として知られていたが、裏では実に18年間に渡って多数の犯行を重ねた盗賊「ウィリアム・ブロディー」。
その逸話を基にロバート・ルイス・スティーヴンソンとウィリアム・ヘンリーにより戯曲として書かれ、初演された2年後にそれを原案としてスティーヴンソンが執筆、発表した小説が『ジキル博士とハイド氏』である。
関連タグ
Fate/Prototype蒼銀のフラグメンツ バーサーカー(Fate) サーヴァント
ヘンリー・ジキル/ハイド(Fate):アサシンとして召喚された場合&『Fate/GrandOrder』におけるキャラクターとしての詳細はこちらを参照。