概要
労働の重要性を説く物語。元々は「アリとセミ」というお話だったそうだが、製本された場所ではセミが生息していなかったためキリギリスに変更され、そのまま定着したらしい。
あらすじ
昔々ある夏の日に、キリギリスは怠けて歌ばかり歌っていました。キリギリスは暑い中熱心に働くアリをバカにしていましたが、アリは気にせず働き続けました。
やがて季節は廻り秋が来て冬が訪れました。寒くなって餌が取れなくなったキリギリスはアリの元を訪ねました。アリの巣には夏場に溜め込んだ無数の餌があったのです。キリギリスはアリに食料を無心に行きましたが、アリはこう返しました。
「夏に歌ってたんだから、冬は踊りでも踊ってれば? じゃあな」
やがてキリギリスは凍死しました。
余談
そもそもセミもキリギリスも1年足らずしか生きられず、元から冬を迎える前に天寿を全うし死んでしまう虫である。決して怠けていた為に食べ物がなくて飢え死んでしまうわけではない。
また、彼らが「歌う」のは子孫を残す為である。必死に婚活しているのに怠け者とは失礼な話だ。