アクィラ(艦隊これくしょん)
あくぃら
概要達、付いてきなさい! なんちゃって…あ痛っ?!
2016年8月12日より始まった夏イベント『迎撃!第二次マレー沖海戦』にて先行実装された空母娘。所謂イベントドロップ艦である。
飛鷹型と同じく商船改造空母であるが、翔鶴型並の排水量を持つ大型の艦であったためか、こちらは正規空母扱いとなっている。
なお、改時点での合計搭載数は飛鷹型と同一である。
艦これではグラーフ・ツェッペリンに続く二隻目の海外空母であり、同時にグラーフ同様に未成艦でもある。そのため艦これでのスペックではイタリア軍の完成予想を元にしている。
これが容姿かぁ…よしよし♪
ウェーブのかかったセミロングの明るい茶髪をポニーテールに纏め、前髪は右で七三分けにし、左側で黄色と赤のヘアピンで留めている。
瞳の色は薄茶色。
イタリアの大型艦らしくスタイルは抜群であり、胸部装甲は同郷の戦艦にも引けをとらないサイズ。
服装が変則的で、まず上は脇部分に開口部を表すような切れ込みが有る白の長袖ブラウスを着ている。
襟元には深緑のチョーカーをし、それを名前にもなっている鷲の翼を模した銀のタイピンで留めている。
その上から、紅色のカザカン型の上着を着用。
脇のあたりのリボンで絞られているためバニースーツのような印象を与える。
また胸下にも留め紐があるためかなり胸が強調されている。
上着の袖は、パフスリーブの長袖。パフの根本である二の腕部分には白い曲線を描いた鉄板が留め具のようにつけられている。
腰には白いラインが入っており、両サイド前には錨が付いている。
下は黒いミニプリーツスカートを着用し、上着のスカートと二重になっている。上着のスカートの裾にはダークブラウンのフリルが付いている。
足は白のガーターとその先のリング上の留め具で焦げ茶色のニーハイソックスを吊っており、足には艦首を模したデザインのサンダルを履いている。
中破時に覗く下着は黒の紐パン。ブラジャーについては完全に吹き飛んでしまったのか、元からつけていなかったのかは不明だが確認できず、代わりに見事な下乳を見せてくれる。
艤装はグラーフの姉妹艦「ペーター・シュトラッサー」の部品を使ったことを意識してからかグラーフ・ツェッペリンとよく似たデザイン。史実の姿も姉妹艦と疑うほどよく似ていた。
艦橋を模した留め具で胸下あたりを左右からホールドし、その背後に基部ユニットを装着。
そこから艦首を左右真っ二つにしたような装甲ユニットが体の両サイドから前に伸びており、左装甲ユニット上面後部の甲板外側には機銃が6基並び、その下の側壁には救命ボートが横一列に複数貼り付けてある。
ちなみに立ち絵からは確認できないが、右装甲ユニット上には元ネタから艦橋があると予想される。
また基部ユニットからアームが伸びており、その先に長大な甲板ユニットが接続されている。
その左肩にはウッドボウ(ローマ時代の西洋弓)がかけられており、日本の南雲機動部隊同様、弓によって艦載機を射出するようだが、矢筒は見当たらない。
グラーフと同じ甲板を装備しているということはエッチングカードという可能性もあるが、はてさて。
性能を風上に、やりま~す♪
ほぼ軽空母に近い搭載数と性能を持つ。
未改造時のスロット配分は10/26/15の3スロットで、2スロット目の搭載数が際立って高く、合計数も51機と、同じ3スロットの正規空母であるグラーフ・ツェッペリンより10機以上も多いが、他正規空母と比較すると低水準。
しかし耐久や装甲では大幅に劣っており、なんと飛鷹型よりも耐久・装甲値が低いため、被弾は禁物。
改になるとスロットが4に増加し、15/26/15/10という、改時点での二航戦を一回り小さくしたようなバランスに変化する。
耐久・装甲は相変わらず飛鷹型改に若干負ける程度の水準となっており、防御性能には期待はできない。
その代わり燃費は非常に良好であり、燃料消費においてはそれまで正規空母で最も低燃費だった雲龍型をも下回り、飛鷹型と同値、弾薬消費は雲龍型と同一となっている。
総じてほぼ軽空母に準じた性能と言えるが、正規空母ゆえに潜水艦に一切攻撃しないという特徴があるため、そのあたりで使い分けが可能である。
なお高速艦であるため、高速艦で編成を統一したい5-4周回などで消費を抑える際にも便利な艦といえる。
あら、可愛い性格。提督、Grazieです。
「よしよし」が口癖の、おっとり系天然お調子者。調子に乗って失敗しそうになったり、他から折檻を受けるまでがテンプレ。
流暢に日本語を話すが、時報読みはまだ怪しい。あと固有名詞は外国語訛りになる。
秘書艦としてはまずまずだが、それ以上に食い意地がはっていて、食べるの大好き。日本食もいける口だが、納豆はダメらしい。また自分で料理も無理。
正規空母の赤城とグラーフ・ツェッペリンとは親交厚く、特にグラーフとは姉妹のような親しさ。史実でグラーフの姉妹艦のパーツを使っていることから、腹違いの姉妹のような関係だろうか? ただしグラーフと違って夜戦は出来ない。
一方で前述の二人をライバル視している節も有る。
提督とはフランクな友人のような関係で、とてもなついている。特に食事関係は提督に頼りっきり。本人も特に悪びれない様子。
ちなみにケッコン後母港では前述の「よしよし」を提督にやってくれることから、一部では彼女にバブみを感じている提督も居るとか居ないとか。
とはいえ、アクィラにとっての「よしよし」は自分に向けて、もしくは誰ともなく使っている場面が多い。
食事に関してはむしろ彼女の方が周りに甘えたがっている他、赤城とグラーフに対する僅かな対抗心を見せており、単にほんわかしているだけではない。
上述した性格と併せると、母性的というよりは「慣れない仕事に苦戦する自分を励ます新人」とでも例えた方が実態に近いか。
ダメだって! ダメだから史実は~!
1926年、イタリアのナヴィガツィオーネ・ジェネラーレ・イタリアーナ社(後に合併によりイタリアンライン社)所有の3万トン級客船「ローマ」としてアンサルド社で竣工。遠洋定期船として就役した。
1935年、第二次エチオピア戦争時にイギリスから干渉を受けたことをきっかけにイタリア海軍はイギリスを仮想敵とし、イギリス空母への対抗策として空母保有を画策、様々な案が挙がる中で、工期短縮のために既存船の空母化改装が注目され、最終的に改装対象となったのがこの「ローマ」と姉妹船の「アウグストゥス」であった。その後1936年に改装設計案がまとめられたものの、この時はエチオピア戦争の終結により新造空母計画へとシフトする事となり、一度「ローマ」と「アウグストゥス」の改装計画は頓挫した。
この改装計画が再び日の目を浴びたのは第二次世界大戦が勃発した1939年の事で、当時イタリア海軍が1940年に新造空母建造発注を行う予定だったのを改め、戦前に空母改装計画があった「ローマ」と「アウグストゥス」を徴用、ジェノバのアンサルド社にて改造工事を行う事になった。
こうして1941年11月に改造工事が始まった客船「ローマ」改め空母「アクィラ」であったが、改造工程の多さと物資不足により工事はなかなか進まず、そうこうしているうちに進捗度8割程度にまでしか至っていない段階でイタリアが連合国に降伏してしまう。その後も同盟国であったドイツ軍に接収されつつも改造工事が継続されたが、1944年6月16日のジェノバ空襲で損傷、さらに翌年4月19日に連合国側についたイタリア軍のマイアーレ(人間魚雷。日本の回天と異なり、爆薬部分を本体から切り離して爆発させるもの)攻撃に遭って大破、最終的には自沈処分となってしまった。
その後1946年に沈没した船体が引き上げられ、解体業者に売却されて1951年に解体された。
名前について
Aquilaの日本語の読み方としては、「アクィラ」の他に「アキラ」があり、Wikipediaにおいてはこちらが表題名として採用されている。
ちなみに名前の由来であるアクィラはラテン語でわし座や鷲そのものを意味し、またローマ帝国軍団旗の事も指す。
最近では『聖闘士星矢Ω』の聖闘士の1人、アクィラのユナで知ってる人も多いと思われる。
ちなみに上記の鷲座のモデルとなった鷲はギリシャ神話において美少年ガニュメデスを拐ったゼウスの化身であり拐われたガニュメデスはみずがめ座のモデルとなった人物でもある。なお同時期の新規実装艦に名前に水を冠するボーイッシュな駆逐艦がいるのだが、果たして偶然か、狙ったものなのか…。