図鑑データ
「Buon Giornov!地中海生まれの航空母艦Aquilaです。活躍する…はずですー♪ 楽しみにしてて!」
概要達、付いてきなさい! なんちゃって…あ痛っ?!
2016年8月12日より始まり同月31日に終了した夏季イベント『迎撃!第二次マレー沖海戦』にて先行実装された空母娘。所謂イベントドロップ艦である。
尚、当イベント時で彼女を入手できなかった、或いはこのイベント以降に着任した提督はなんと丸1年後の2017年夏イベントまで再入手の機会が与えられないという事態が発生した。
2期以降は欧州方面の遠征時には入手機会も設けられている為初期のような入手しづらさは解消されている。
飛鷹型と同じく商船改造空母である(一応『艦隊これくしょん』では初の商船としての就航経験がある艦である)が、翔鶴型並の排水量を持つ大型の艦であったためか、こちらは正規空母扱いとなっている。
なお、改時点での合計搭載数は飛鷹型と同一である。
『艦これ』ではグラーフ・ツェッペリンに続く二隻目の海外空母であり、同時にグラーフ同様に未成艦でもある。そのため『艦これ』におけるスペックではイタリア軍の完成予想を元にしている。
これが容姿かぁ…よしよし♪
ウェーブのかかったセミロングの明るい茶髪をポニーテールに纏め、前髪は右で七三分けにし、左側で白と赤のヘアピンで留めている。
瞳の色は薄茶色。
イタリアの大型艦らしくスタイルは抜群であり、胸部装甲は同郷の戦艦にも引けを取らないサイズ。
服装が変則的で、まず上は脇部分に開口部を表すような切れ込みが有る白の長袖ブラウスを着ている。
襟元には深緑のチョーカーを着用し、それを名前にもなっている鷲の翼を模した銀のタイピンで留めている。
その上から、紅色のカザカン型の上着を着用。
脇のあたりのリボンで絞られているため、バニースーツのような印象を与える。
また、胸下にも留め紐があるためかなり胸が強調されている。
上着の袖は、パフスリーブの長袖。パフの根本である二の腕部分には白い曲線を描いた鉄板が留め具のように付けられている。
腰には白いラインが入っており、両サイド前には錨が付いている。
下は黒いミニプリーツスカートを着用し、上着のスカートと二重になっている。上着のスカートの裾にはダークブラウンのフリルが付いている。
足は白のガーターとその先のリング上の留め具で焦げ茶色のニーハイソックスを吊っており、足には艦首を模したデザインのサンダルを履いている。
中破時に覗く下着は黒の紐パン。ブラジャーについては完全に吹き飛んでしまったのか、元からつけていなかったのかは不明だが確認できず、代わりに見事な下乳を見せてくれる。
艤装はグラーフ・ツェッペリンの姉妹艦ペーター・シュトラッサーの部品を使ったことを意識してからかグラーフ・ツェッペリンとよく似たデザイン。史実の姿も姉妹艦と疑うほどよく似ていた。
艦橋を模した留め具で胸下あたりを左右からホールドし、その背後に基部ユニットを装着。
そこから艦首を左右真っ二つにしたような装甲ユニットが体の両サイドから前に伸びており、左装甲ユニット上面後部の甲板外側には機銃が6基並び、その下の側壁には救命ボートが横一列に複数貼り付けてある。
ちなみに立ち絵からは確認できないが、右装甲ユニット上には元ネタに由来して艦橋があると予想される。
また、基部ユニットからアームが伸びており、その先に長大な甲板ユニットが接続されている。
その左肩にはウッドボウ(ローマ時代の西洋弓)がかけられており、日本の南雲機動部隊同様、弓によって艦載機を射出するようだが、矢筒は見当たらない。
グラーフと同じ甲板を装備しているということはエッチングカードという可能性もあるが、はてさて。
性能を風上に、やりま~す♪
ほぼ軽空母に近い搭載数と性能を持つ。
未改造時のスロット配分は10/26/15の3スロットで、2スロット目の搭載数が際立って高く、合計数も51機と、同じ3スロットの正規空母であるグラーフ・ツェッペリンより10機以上も搭載数が多いが、他の正規空母と比較すると低水準。
しかも耐久や装甲はそれらより大幅に劣っており、軽空母の飛鷹型よりも耐久・装甲値が低いため、被弾は禁物。
Lv45で改装するとスロットが4に増加し、15/26/15/10という、改時点での二航戦を一回り小さくしたようなバランスに変化する。
高難度海域や軽巡ツ級が出現する海域では心許ない搭載数だが、第二スロット以外が全て二桁かつ最大15機であるため、第二スロットを副砲や偵察機など撃墜が発生しない装備にした上で制空権確保状態を保てば、ボーキサイト消費がゼロになるという密かな長所でもあるため、平時にボーキサイトを節約しつつ通常海域を周回する任務にはうってつけである。
ちなみに、二桁かつ制空権確保時に撃墜が発生しないスロットを3つ以上有する空母は、他には鳳翔ただ一隻である。なにげに貴重かもしれない。
耐久・装甲は相変わらず飛鷹型改に若干劣る程度の水準となっており、防御性能には期待はできない。
その代わり燃費は非常に良好であり、燃料消費においてはそれまで正規空母で最も低燃費だった雲龍型をも下回り、飛鷹型と同値、弾薬消費量は雲龍型と同一となっている。
消費がほぼ変わらない雲龍型と比較すると、火力・合計搭載数・防御性能で大きく差を開けられてしまっているが、雲龍型の4スロット目は搭載数3機と極端に少なく、運用が難しい特徴があり、アクィラの場合は10機となっている。
彩雲を用いた航空触接を行う場合、制空権確保時、3機では触接率62.3%なのに対し、8機以上あれば100%触接が発生するため、この差が活きることとなるし、雲龍型では全滅のリスクが高すぎる艦攻や艦爆を搭載してもある程度安定した生存が期待できる、というあたりに差を見出すことはできる。
総じてほぼ軽空母に準じた性能と言えるが、正規空母ゆえに対潜攻撃は一切行わないという特徴があるため、そのあたりで使い分けが可能である。
なお高速艦であるため、高速艦で編成を統一したい5-4周回などで消費を抑える際にも便利な艦と言えるが、軽空母並の紙装甲ゆえに大破撤退率は上がってしまうので、逆に消費がかさんでしまう結果にもなりやすい。ただし回避のステータスは正規空母全体で見ると雲龍型とほぼ同等で海外空母ではトップと地味な長所を隠し持っていて5-4周回で連れまわしても他の大型艦が大破するがアクィラはピンピンしてるなんて事も普通にあるので、そこまで敬遠するのも考え物である。
ウィークリー任務である「敵東方艦隊を撃滅せよ!」での空母枠として使うには消費を抑えつつ十二分は制空力を発揮してくれるので使いやすい。この任務では西方海域のボス艦隊に12回勝利する必要があるが完全なルート固定があるのは4-5のみでもっとも周回し易い4-2を選んでも12回で終わる事を極めてまれな事である。西方海域、特に4-2までなら敵もそこまで強くないので上手く行けば彼女がMVPを取り続ける事も可能なので、無理に難関海域に連れて行くよりも、適正な海域を選択して運用する方が、資源の節約にもつながる。
ちなみに史実ではカタパルトを搭載しており、彼女自身それに言及してもいるのだが、なぜか他のカタパルト搭載空母と異なり射程は「短」である。
総括すると「周回任務に正規空母が必要だが、消費は抑えたい」時に最適と言える。
欧州方面の遠征時では他のイタリアン艦娘と同様に特効艦に抜擢される事もしばしば。欧州方面反撃作戦発動!「シングル作戦」のE2では全艦娘中最大の「1.75」もの特効倍率によってボス前に鎮座していた戦艦夏姫を開幕戦爆連合カットインでワンパン轟沈、ボスマスでもクリティカルをひけば一撃でボスを中破以上にする事も可能というこれ迄の貧弱さを覆す活躍を見せた。
あら、可愛い性格。提督、Grazieです。
「よしよし」が口癖の、おっとり系天然お調子者。調子に乗って失敗しそうになったり、他から折檻を受けることも多い。
流暢に日本語を話すが、時報読みはまだ怪しい……どころか大丈夫と豪語した二時間後には既に破綻が始まる始末。
他のイタリアン艦娘と同様に固有名詞は外国語訛りになる。
秘書艦としての仕事ぶりはまずまずだが、それ以上に食い意地がはっていて、食べるの大好き。日本食もイケる口だが、納豆はダメらしい。また、自分で調理するのも無理。
総じて、「仕事はうまくいかないものの、めげることなく『よしよし』と自分を鼓舞しつつ頑張る新人社員」とでもいった趣。
正規空母の赤城とグラーフ・ツェッペリンとの親交は厚く、特にグラーフとは姉妹のような親しさ。史実では建造の際にグラーフの姉妹艦のパーツを使っていたことから、腹違いの姉妹のような関係だろうか? ただし、彼女はグラーフと違って夜戦には参加出来ない。
提督とはフランクな友人のような関係で、とても懐いている。特に食事関係は提督に頼りっきり。本人も特に悪びれない様子。バレンタインボイスにて手作りのチョコを渡してきたのでやれないわけではないようなのだが、それは「地中海風ジェノベーゼチョコ」という聞きなれない(ジェノベーゼとはバジルペーストに、松の実、チーズ、オリーブオイルなどを混ぜたソース)言葉で、さらに「独自のレシピ」で「味見はしていない」という先行き不安な代物であった…。ただし、有志が調べたところジェノベーゼをかけたチョコは実在している事や「味見をしていない」が自己申告である事から、「味見をしていない」のは冗談を言っただけ(か、相当の自信がある)ではないかという意見も。そもそも元客船だし。
口癖の「よしよし」はほぼ自分に向けて、もしくは誰ともなく使っているのだが、ケッコン後母港では「よしよし」を提督に向けてやってくれることから、一部では彼女にバブみを感じている提督も居るとか居ないとか。
ダメだって! ダメだから史実は~!
1926年、イタリアのナヴィガツィオーネ・ジェネラーレ・イタリアーナ社(後に合併によりイタリアンライン社)所有の3万トン級客船「ローマ」としてアンサルド社で竣工。ジェノヴァ~ナポリ~ニューヨーク間の北米航路を担当する遠洋定期船として就役した。同型船として、ブエノスアイレス行きの南米航路向けの客船「アウグストゥス」があった(尚、この「アウグストゥス」も1928年~1933年には「ローマ」同様北米航路に回されている)。
1935年、イタリアは東アフリカでの植民地拡大を目的としエチオピアとの間で第二次エチオピア戦争を行っていたが、この際イギリスから干渉を受けたことをきっかけとして、地中海方面に艦隊展開を行っていた同国を新たな仮想的として見做すようになった。そこでイタリア海軍は空母を複数保有するイギリス海軍への対抗策として自国でも空母を保有する計画を立案したのである。
当初は旧式のカイオ・ドゥイリオ級戦艦の空母改装や14,000トン級空母の新造といった計画が浮上していたものの、前者は速力や船体構造の面から不適とされ廃案、後者は地中海艦隊に所属していたグローリアスや本国艦隊から定期的に地中海方面に派遣されていたカレイジャスといったイギリス空母に早急に対応するためには新造では時間が掛かり過ぎるとして実現は困難であった。そこで船体構造的に戦艦よりも空母への改装が容易でかつ新造よりも短期間で空母の調達が可能な客船の空母化案が浮上し、その対象として「ローマ」「アウグストゥス」の2隻に白羽の矢が立ったのである。1936年には改装設計案がまとめられ、「ローマ」は空母「アクィラ」として、「アウグストゥス」は空母「スパルヴィエロ」(当初艦名案としては「ファルコ」が予定されていた)として、それぞれイタリア海軍で運用される事となった。
しかし改装計画案が策定された1936年に第二次エチオピア戦争が終結、英伊間の軍事的対立の危機が去った事により「ローマ」「アウグストゥス」の空母化改装は一旦下火になり(ただし改装計画そのものは引き続き続行)、新たに東アフリカの海軍基地に軽巡洋艦と新造空母による部隊を主力とした戦闘部隊配備案が海軍次官から上院に提案され、15,00トン級空母2隻の新造計画が海軍内部では推進されていた。ただし、1937年、1939年と同案が二度上院に提案されながらも政府から承認される事はなかった。結局第二次世界大戦勃発した事から海軍も客船からの空母改装という当初の方針がより固められる事となった。
こうして1941年11月に改造工事が始まった客船「ローマ」改め空母「アクィラ」。計画では外観と巡航性が重視され速力に難のあった商船構造から巡洋艦と同等の30ノットの速力を発揮できるよう艦首・艦尾ともに延長し、機関も建造中のカピターニ・ロマーニ級軽巡洋艦と同一のものに換装し出力の大幅増強を図るなどの大改造が行われる事となっていた。搭載機数は戦闘機のみの51機を予定していた。
しかしいざ改造工事が始まってみると改造工程の多さと物資不足により工事はなかなか進まず、そうこうしているうちに進捗度8割程度にまでしか至っていない段階でイタリアが連合国に降伏してしまう。その後も同盟国であったドイツ軍に接収されつつも改造工事が継続されたが、1944年6月16日のジェノバ空襲で損傷、更に翌年4月19日に連合国側に付いたイタリア軍のマイアーレ(人間魚雷。日本の回天と異なり、爆薬部分を本体から切り離して爆発させるもの)攻撃に遭って大破、最終的には自沈処分となってしまった。
その後1946年に沈没した船体が引き上げられ、解体業者に売却されて1951年に解体された。
なお、イタリアンライン社は1960年代にはクルーズ船運営に転じていたものの、1981年に撤退し貨物専業となっていた。その後2002年にはカナダのCP Ships社に吸収合併され法人格が消滅した。さらにこの会社も2006年にハパックロイド(神鷹の所属していた北ドイツ・ロイド汽船社の後身)に吸収合併されている。
軽空母「スパルヴィエロ」について
前述の通り客船「ローマ」の同型船として建造された「アウグストゥス」もまた空母「スパルヴィエロ」として改装が行われていたが、こちらは「アクィラ」とはまったく異なる形の空母へと改装される事となっていた。
「アクィラ」は大改造によって正規空母並の性能を持つ空母となる事になっていたが、「スパルヴィエロ」は逆に船体構造や機関などに大幅に手を加えることなく20ノットの低速空母となる予定だったのである。また少しでも発艦スペースを確保しようとした結果、エレベーターは艦載機のシルエットに合わせた十字架型となり、飛行甲板180m中艦首側46m分は幅5mという細長いものとなっていた。イタリア人は艦載機で平均台競技がやりたかったのだろうか。搭載機数は戦闘機のみの場合34機、戦闘機と爆撃機・雷撃機を混載した場合は21機を予定していた。
「アクィラ」に比べれば改造工程も大幅に少なかった「スパルヴィエロ」であったが、やはり物資不足が祟りイタリア降伏時点でも上部構造物が撤去される程度にしか工程は進んでいなかった。こちらもドイツ軍に接収はされたが艤装工事は進められず、結局1944年10月5日にジェノヴァ港閉鎖のための閉塞船として港口に自沈する事となった。
名前について
Aquilaの日本語の読み方としては、「アクィラ」の他に「アキラ」があり、Wikipediaにおいてはこちらが表題名として採用されている。しかし艦これでこう呼ぶと同名の公式絵師がいるのでまぎらわしい。
ちなみに名前の由来であるアクィラはラテン語でわし座や鷲そのものを意味し、またローマ帝国軍団旗の事も指す。
最近では『聖闘士星矢Ω』の聖闘士の1人、アクィラのユナで知ってる人も多いと思われる。
ちなみに上記の鷲座のモデルとなった鷲はギリシャ神話において美少年ガニュメデスを拐ったゼウスの化身であり、拐われたガニュメデスはみずがめ座のモデルとなった人物でもある。なお、同時期の新規実装艦に名前に「水」を冠するボーイッシュな駆逐艦がいるのだが、果たして偶然か、狙ったものなのか…
結構な比率で誤記されるが、「Apuila」ではない(「p」と「q」の誤り)。
実際、イタリアに「Apuila」と表記する地名が存在する為余計に間違いやすい。
そして公式のクリアカードガムでも誤記されている。アプィラちゃん…。
提督、関連イラストが完成したようですよ?
あら、関連タグですね?アクィラがお持ちします。よいしょっと。
ローマ(艦隊これくしょん):アクィラの客船時代と同名の戦艦娘。もっとも互いにその点に触れる事はない(史実での接点が無い為)
アクグラ:グラーフ・ツェッペリン(艦隊これくしょん)とのコンビタグ
空母娘一覧
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