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グローリアス

ぐろーりあす

イギリス海軍が建造した、カレイジャス級大型軽巡洋艦2番艦。後に空母に改造された。
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曖昧さ回避編集

グローリアスの名称を冠するものについては「グロリアス」を参照。


概要編集

第一次世界大戦中、イギリスでは戦時制限により軽巡洋艦以上の艦船が建造出来なかった。

そのため第一海軍卿ジョン・アーバスノット・フィッシャーは、バルト海からドイツ本国を侵略するため、吃水が浅く大口径主砲を積んだ大型軽巡洋艦を立案し、これらは艦速が速く巨大なモニター艦の体を成した。

「グローリアス」は38.1cm砲を搭載するカレイジャス級大型軽巡洋艦の2番艦として建造されたがバルト海侵攻は実現せず、第一次世界大戦が終わるとイギリス海軍はこれを持て余した。

大型軽巡洋艦は何れも主砲を撤去して空母に改造され、「グローリアス」はグローリアス級空母の1番艦となった(「カレイジャス」が2番艦)。


艦歴編集

1915年5月1日起工、1916年4月20日進水、1917年1月就役。


1916年5月31日、ユトランド沖海戦で第1巡洋艦戦隊が壊滅。「カレイジャス」と「グローリアス」により再編される。

1917年11月17日、第二次ヘルゴラント・バイト海戦に参加。

1918年11月5日、フォース湾水上機母艦カンパニア」が「グローリアス」、戦艦ロイヤル・オーク」と衝突。「カンパニア」が沈没した。

1919年2月1日、予備役となる。


1922年2月6日、ワシントン海軍軍縮条約が採択される。最大67,059トンの既存艦を空母に転換できるため、大型軽巡洋艦がその候補に挙がった。

1924年2月、空母への改造工事が始まる。


1930年2月24日、空母「グローリアス」として再就役。改造には「フューリアス」での経験が活かされた。

6月、地中海艦隊に配属される。

1931年4月1日、濃霧の中、フランスの遠洋定期船フロリダ」と衝突。修理には9月までかかった。

1935年7月、飛行甲板に油圧カタパルト2台が設置された。

1937年5月20日、スピットヘッド沖でジョージ6世戴冠記念観艦式に参加。


1939年9月1日、第二次世界大戦が勃発。

10月、インド洋でドイツ海軍装甲艦アドミラル・グラーフ・シュペー」捜索に当たった。

1940年4月24日、ドイツ軍のノルウェー侵攻を受け、「グローリアス」はイギリス本国に呼び戻され、ノルウェー方面へ出撃。

6月2日、連合国軍のノルウェーからの撤退を支援(アルファベット作戦)。

6月8日、ノルウェーの陸上基地からの戦闘機を積み、駆逐艦アカスタ」、「アーデント」と共にスカパ・フローへ向かう途中、ドイツ海軍巡洋戦艦シャルンホルスト」、「グナイゼナウ」に撃沈される(ノルウェー沖海戦)。


「グローリアス」のMarkI 42口径 38.1cm砲は、イギリス最後の戦艦「ヴァンガード」(1946年5月12日就役)の主砲に流用された。


関連タグ編集

イギリス海軍 大型軽巡洋艦 カレイジャス級 空母 グローリアス級

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