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カレイジャス

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かれいじゃす

イギリス海軍が建造した、カレイジャス級大型軽巡洋艦1番艦。後に空母に改造された。

曖昧さ回避

「Courageous」は英語で「勇気ある」の意。

カレイジャス級大型軽巡洋艦「カレイジャス」

第一次世界大戦中、イギリスでは戦時制限により軽巡洋艦以上の艦船が建造出来なかった。

そのため第一海軍卿ジョン・アーバスノット・フィッシャーは、バルト海からドイツ本国を侵略するため、吃水が浅く大口径主砲を積んだ大型軽巡洋艦を立案し、これらは艦速が速く巨大なモニター艦の体を成した。

「カレイジャス」は38.1cm砲を搭載するカレイジャス級大型軽巡洋艦の1番艦として建造されたがバルト海侵攻は実現せず、第一次世界大戦が終わるとイギリス海軍はこれを持て余した。

大型軽巡洋艦は何れも主砲を撤去して空母に改造され、「カレイジャス」はグローリアス級空母の2番艦となった(「グローリアス」が1番艦)。

艦歴

1915年3月28日起工、1916年2月5日進水、1916年11月4日就役。

1916年5月31日、ユトランド沖海戦で第1巡洋艦戦隊が壊滅。「カレイジャス」と「グローリアス」により再編される。

1917年11月17日、第二次ヘルゴラント・バイト海戦に参加。

1918年11月11日、ドイツ軍が連合国軍と休戦協定。

1919年2月1日、予備役となる。

1922年2月6日、ワシントン海軍軍縮条約が採択される。最大67,059トンの既存艦を空母に転換できるため、大型軽巡洋艦がその候補に挙がった。

1924年6月29日、空母への改造工事が始まる。

1928年2月21日、空母への改装が完了。

1929年8月、地中海艦隊に配属される。

8月23日、嘆きの壁事件によりパレスチナで暴動が発生。パレスチナ沖へ出動する。

1930年6月、イギリスへ帰国。以降、主に本国艦隊大西洋艦隊に配属される。

1934年3月、飛行甲板に油圧カタパルト2台が設置された。

1937年5月20日、スピットヘッド沖でジョージ6世戴冠記念観艦式に参加。

1939年9月1日、第二次世界大戦が勃発。対潜哨戒部隊「ハンターキラー・グループ」に配属される。

9月17日、アイルランド沖でドイツ海軍潜水艦U-29」に攻撃され沈没。

「グローリアス」のMarkI 42口径 38.1cm砲は、イギリス最後の戦艦「ヴァンガード」(1946年5月12日就役)の主砲に流用された。

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