図鑑データ
「Nice to meet you.
Admiral?お会いできて光栄です。
私 CV4 USS Rangerと申します。」
概要、お願いしますね。
2022年初秋イベント後段作戦『大規模反攻上陸!トーチ作戦』E-5【大規模反攻上陸!トーチ作戦!】の突破報酬艦として初実装。
ハルナンバーである『CV-4』から分かる通り『CV-3 サラトガ』の次に建造された空母で、『CV-1~CV-3』のアメリカ空母が全て『給炭艦ジュピターを改造した軽空母ラングレー (USS Langley, CV-1) 』『巡洋戦艦から改造されたレキシントン級航空母艦2隻【レキシントン (USS Lexington, CV-2) 、サラトガ(USS Saratoga, CV-3)】』と改装空母であったのと異なり『最初から空母として建造された初めての艦』である。
ただ、先行の英日に対して、米海軍はその試行錯誤を見てから空母整備に取り掛かったため、CV-1ラングレーの時点で最初から全通甲板と構造的に鳳翔に近く、格納庫が煙路になっているだの三段式甲板だの焼き鳥製造用煙突だのといった迷走なしにこのスタイルに落ち着いている。動力がどこぞの自動車設計技師のクセに電気モーターキ◯ガイな人の香りがするとか言うな(※後述の余談も参照)。
一方で、機関からの排煙が艦載機の発着艦に影響を与えないようにするため、小型の煙突が両舷に3本ずつ並んでいるという一目でわかる独特な外見をしている(なお、この煙突は必要に応じて倒すこともできるというステキギミックがある)。
また、軍縮条約に対応し排水量を削った設計となった事で防御面に課題を抱えるなど、建造当時の世情に翻弄された面も。
なので、レンジャーは歴史的な立ち位置こそ鳳翔に近いものの、技術面や建造された時期を踏まえると、日本海軍に当てはめるならむしろ龍驤に近いポジション。大きさと搭載力は日本の中型空母である蒼龍に匹敵するが、大きさに見合った装甲は施されていない。 …………うん、まぁ「アメリカの正規空母」としては……なぁ? 「何が言いたいねんなキミ?」
なお次の『CV-5』はYorktown級のヨークタウンとなる為同型艦はいない。
アメリカ海軍所属として21隻目の実装となる(同海域でドロップするマサチューセッツを22隻目と数えた場合)。
容姿、純然たる正規空母です。
金髪碧眼の美少女で、両サイドを三つ編みにした後丸めて御団子状にしている。
優しい微笑みを浮かべており、これまでの米国空母勢と違って「いいとこのお嬢様」感を醸し出している。
(ただしホーネットやイントレピッドよりも先に建造された事を考慮すると凄い童顔とも解釈できる)
制服は米国艦の象徴色の「青色」がトレードカラーでこちらもお嬢様学校の制服風で青いストレートタイをしている。
足はストッキングで実艦の船体を模したブーツを履いている。
艤装の飛行甲板は次級であるヨークタウン級のホーネット同様にガンケースタイプとなっているがレンジャーの方が先に建造された史実からサラトガの銃と飛行甲板を一体化させた艤装では発着艦に何かしらの不具合があり、レンジャーで発艦艤装の銃と着艦艤装の飛行甲板とに分けたという解釈であろうか?
なおガンケース風の飛行甲板はホーネットの様に肩に担いでるのではなく両手で上品にもっておりさながら「楽器のケースを持っている」様でもある。
尚他の米国空母は発艦艤装である銃を持っているがレンジャーは通常立ち絵はおろか中大破時にも見当たらないが、アーケード版にて取り出して発艦している。
中破時すると見た目通りの清楚な白いモノが見え、ストッキングは破れて伝線している。
提督達の中には白いあるモノはもちろん、ストッキングの破れ具合や皺の書き込み具合などがかなりリアルに描かれているのに感心している紳士たちも一定数いる模様。
なおとある部分は米国空母勢では下から数えた方が良いレベルの慎ましさ(それでも紅茶の国の空母勢と互角くらいにはある模様。身内が揃って規格外すぎるとも言う)であるが、下半身における肉付きは素晴らしいものがある。
性格、いい感じですね、素敵です。
一人称は「私」と書いて「わたくし」。提督の事は「Admiral」と呼ぶ。
サラトガの事は愛称の「サラ」と呼んで敬語で接しつつも、先輩や姉のようなかなり親しい関係となっていることが窺える。また、ホーネットに対しても後述の縁あってか、妹あるいは後輩に接しているような印象を受ける。
午後3時に鳳翔さんと出会っている。「小さな...日本の航空母艦?」と言っているが(レンジャーの全長が約234mに対して鳳翔の全長は約179【改装後の飛行甲板を含む】)、1時間後の時報では「小さくてもオーラがあるわ。さすがです。」と日本での最初の空母の実力を感じ取ったようである。
午後の6時から夕飯に仕度に入り、午後7時には得意料理のローストチキンを振舞ってくれる。また食後(午後8時)には晩酌用に赤ワインを持ってきてくれる。
と此処までは実に気配りもでき、目上を立て後輩にも気さくに接する出来た艦娘で、ボイスを聞いた提督たちも「お清楚!お清楚だ!!」と歓声をあげるほどの子...なのだが...
午後8時まではまだ大丈夫で提督に「1杯いかがですか?」と敬語で接している。
問題は午後9時以降である。
- 午後9時
- 「Iiiiiit's、niiiiiine♪次はスコッチにしましょ~、ね?私~、持ってきま~す!ねっ?飲むでしょ?」と口調が砕け、タガが外れ始める。
- 午後10時
- 「Iiiiiit's、teeeeen!!あはははは!Admiral? まだグラスが空いてないわ。はーい♡、乾杯!あはは!楽しいですね!Ranger~!」とはしゃぎ散らかし、清楚なイメージなど影も形も無くなってしまう。
- 午後10時台
- 午後11時の時報を聞く限り、はしゃぎ散らかした挙句この時間帯に寝落ちしている。
- 午後11時
- 「スヤァ...んん...Admiral...?...ハッ!!い、It's eleven!!嘘!?私寝てました!?えっ...、すみません。私、coffee淹れてきます...。」と慌てて取り繕っている。が、もう色々と手遅れである。
なお、この1時間後の日付が変わった0時には「Admiral?お疲れですよね?coffeeをお持ちしました。本日はこの私、Rangerが不束者ではありますが秘書艦を担当いたしますね」と挨拶している。前三時間の時報を聞いた後、この時報を聞けばそのギャップが腹筋に直撃すること間違いなしである。というか、午後11時にコーヒーを淹れに行ってて0時にコーヒーを持ってきている事から話が繋がってても問題ないのがなんとも…
おかげでこの時報により無事腹筋を爆撃された提督たちによって「酔いどレンジャー」「飲んだくレンジャー」なるタグまで作られてしまった。
なお、同時に実装されたマサチューセッツからも「あ、Ranger?や、奴には飲ません方がいい...。」と言及されている事から酒癖の悪さは米海軍内には広まっている模様。後に実装されたタスカルーサは飲み友達であるようだが、改になると「お前の奢りでいいだろ」「やだよ、お前飲み過ぎるじゃん」とレンジャーの酒癖の悪さには辛辣になり、タスカルーサの時報では酔っ払った状態で執務室に来た上に提督に酒を飲ませようと絡んで「大西洋に帰れ!または水飲め!水!Water!」と怒られた上に、帰った後は「夜は提督室に鍵かけておかないと」とまで言われてしまった。
ついでながら、執務室に装備できる家具「鎮守府カウンターバー」に出現するアイテムは「朝っぱら(5時〜)から山盛りパスタとピザとワイン」...つまりイタリアワイン勢と共通であり、21時からボトルが散乱しているのは他の艦娘ではあのポーラぐらいしかいない。(ちゃんぽん勢でさえ散乱し始めるのは22時〜)...
アメリカ艦なのにイタリア艦と共通である理由が今ひとつピンとこないが、時報の台詞的には最もしっくりくる組み合わせではあるので、多分狙ってやっていると思われる。
一応彼女の名誉のために言っておくが、ボトルが散乱するのは彼女だけではなくアメリカ艦娘ではそれなりに見られる光景である。確認できる限りでは、深夜1時以降ボトルが散乱しているのは、フレッチャー、イントレピッド、サラトガ、ホーネット、ノーザンプトン、ヒューストン、スキャンプの7名。
レンジャーは単に彼女たちよりはっちゃけるのが4時間ほど早いだけなのだ...多分。
いい限定グラフィックですね、素敵です。
そんな彼女だが、初登場イベントの期間中から既にコラボ限定の書下ろしが2点登場しているなど限定グラフィックに恵まれており、話題性という意味では同時期に実装された艦娘の中でも群を抜いている。
メロンブックスコラボ店員mode
2022年9月16日~9月30日の期間限定で開催された【メロンブックス特設酒保(東京・名古屋)】で描き下ろされた店員modeのレンジャー。
通常と同じ制服の上からメロンブックスのエプロンを付けている。胸には名札で『レンジャー』と書かれている。
当時まだイベントにて初登場したばかりとあって、こちらで彼女を初めて見たという提督もいたらしい。
2022年10月1日~10月2日で開催された「C2機関 “瑞雲”&”秋刀魚”祭り2022 in FSW」で書き起こされたレースクイーン姿。
此方は一転して赤を基調とした衣装を身にまとっている。
【秋刀魚祭り】mode
2022年11月9日のアップデートで実装された。
上記の2つの限定グラが存在しているので勘違いしそうだがこれがブラウザ版では初の限定グラフィックである。
【秋刀魚祭り】modeとあるが、竿をもっている事からF作業modeと言った方がいいかもしれない。
実装を案内する運営電文からも『早速慣れてきた…というより、縦横無尽に鎮守府生活に挑戦する』とあり、楽しんでいるのが分かる。
因みに釣りをしているグラフィックはここまで駆逐艦のみで、大型艦では初の実装。この事から部活動の顧問的な印象を受けている提督も見受けられる。
村雨の軽装なF作業modeに近く、こんな装備で秋刀魚が釣れるのか?と言われたりもするが、この年のちょうどこの時期、北海道では秋刀魚が豊漁であり、しかも漁港で大量に釣れていたらしいので、若しかしたらそこ迄遠征にいっているのかも?なんて考察も。
因みにビールジョッキをもった雑コラが速攻で作られた模様(ほのぼの部活アニメの顧問の吞兵衛率がなんたらかんたら、なんて様相なのでさほど違和感も無いのがなんとも…)。
なんなら、中破時に持参するクーラーボックスさえも「どうせ秋刀魚じゃなくてビール入れてんだろ」と疑う提督がいた始末である。
「Ranger」炒飯mode
【麻布十番酒保】新設記念特典として11/18(金)発売の【みたいな!vol.3】!の店舗特典として書き起こされた新たなレンジャーの姿。
販売を案内する運営電文からも『鎮守府着任以来、馴染み方最速』とまで言われている(若しかしてレンジャーって初期艦娘だった??なんて冗談まで飛び交った模様)
【Xmas】mode
2022年12月6日のアップデートで実装されたレンジャーの艦娘【Xmas】mode。
実装から間を置かずゲーム内外合わせて5つ目の限定グラフィックである。サンタを彷彿とさせるドレスにトナカイの角がついたカチューシャというおしゃれな見た目で、左手にプレゼントの山、そして右手にはワインボトルを持っている。
右手にはワインボトルを持っている。(大事なことなので2回言いました)
さらに中破時にも服やプレゼントがボロボロながらボトルだけは無事という徹底ぶりで、「美人のはずなのに右手のワインボトルに全部持っていかれた」なんて感想を漏らす提督も。
ついには運営からも「大丈夫、お酒はまだ飲んでいません……Maybe!」と言われてしまう始末。
ちなみに限定ボイスも同時実装されたが、「Admiral、Merry Christmas!やはり、クリスマスはターキーですね。はい、お取りします。……え? 上空警戒、ですか? 何故?」
と、最早クリスマスの風物詩となった五航戦の妹の方からの爆撃にマサチューセッツもろとも巻き込まれてしまっているようだ。
【晴着】mode
2023年1月1日のアップデートで晴れ着姿が実装された。
青地に花柄をあしらった振袖姿で白い襟巻きを羽織り、髪もアップで纏めている。
両手三方を持ち、その三方の上には鏡餅が載っているほか、その鏡餅の下に敷いた四方紅の左右の形は実艦の六本煙突を模した形になっている。
なお、マサチューセッツが勢いで「飲むぞレンジャー!」と誘ってしまった。一応即座に「っていやお前は飲まなくていい!!」と前言撤回したがどうやら手遅れだった模様(この時未実装のタスカルーサがマサチューセッツにレンジャーを止めるよう頼まれている)
因みに初出はクレイトンベイホテルと艦これのコラボで2022年11月12日に抽選予約販売された【C2機関公式「艦娘」おせち2023】に付属するアクリルスタンドである。
【節分】mode
2023年1月20日のアップデートで新たに実装された…もとい、実装されてしまった限定グラフィック。
赤いタートルネックの上から虎柄のジャンパースカートを着ており、頭には虎柄の角がついたカチューシャを付けている。足は通常グラと同じストッキング…とここまでは良いのだが、履いているのはスリッパ。つまり完全に室内仕様で艤装の類は一切見当たらない。
しかしそれ以上に目を引くのは右手に持った升と左手に持った一升瓶。ついでに右手の升は酒で満たされており、レンジャー本人も完全に出来上がっている有様である。
初出は先んじてTwitter上でサンプルとして公開された2023年艦これ公式カレンダーにおける2月分イラストだったのだが、そちらの時点で他の『星灯り艦』を相手に「Ranger~!」とはしゃぎ散らしている。最初のカレンダー販売のCM段階では右手も升が若干見切れており、「手に持ってる升には節分の豆が入っているに違いない(願望)」と中身がお酒でないことを願った提督は少なくなかった。後のフル画像で出た答えは…もはや語るまでもあるまい。
因みにカレンダーの右下に伊47に助けを求められて困っている(手汗流してる)と思しき謎の6隻目の手が映っており、過去のカレンダーでの先例から6隻目の星灯り艦実装予告ではないかと目されていたが…
なお中大破するとクッションにもたれ掛かって寝る。しかも空の酒瓶が周囲に転がっている。ちなみに1本ではない。3本である。
実装当初の『清楚』との評判は何処へ行ったのかと言いたくなる様相で、さらには空母の仕様上中破すると砲撃戦に参加しなくなってしまうのもこの寝落ちに絶妙にマッチしてしまった。一部では戦闘中に寝落ちしないだけポーラの方がマシなのでは?という声すら…
ポーラに対するザラの様にストッパー役不在なのが問題との意見も。戦艦のマサチューセッツすら匙を投げていたが、幸い後に実装されたタスカルーサが抑え役を担当してくれるようになった(同時にカレンダーで登場した謎の艦娘の正体はタスカルーサという説が有力になった)。
さらには家具として【Rangerの単艦個人酒保】なるものまで実装される始末である。これまで個人の家具や駆逐隊等の家具はあったが個人の酒棚は初。他の酒飲み勢も(あのポーラですら)ボトルキープ止まりだったため、提督たちの度肝を抜くこととなった。
【10周年記念ウェディングドレス】mode
艦これが配信10周年を迎えた2023年4月、ローソン艦これ10周年記念キャンペーンのクリアファイルの一人として他の古参艦(金剛・島風・吹雪・古鷹・曙)と共に選ばれる、という名誉に浴する事となった。
……のだが、pixivでは、
御覧の有り様である。
って意図的にそういう感じのイラストばかり選んで載せるのはただの印象操作でしか・・・
・・・ごめんなさい真面目よりのイラストを描く絵師さんもご覧の有様でした。
…とまあ、実装から半年と経たぬ短期間に多くの限定グラフィックが実装されたが、2022年末時点ではお酒絡みなのは【Xmas】modeのみであった。しかしメロンブックス店員グラ以外のどの限定グラフィックでも、彼女がお酒を持っていたと錯覚している提督が多数見受けられる。恐らく時報に端を発した多数の「レンジャー+お酒」のイラストゆえであろう。
そして上述の【節分】modeにて最初から飲んで出来上がった上に中破で寝落ちしてしまう節分グラフィックが実装されてしまった事で、飲兵衛キャラの立ち位置はほぼ不動のものとなっている。ついには運営にも「何気に馴染みと各職場への浸透とお酒の消費がなかなかに早い」と言いきられてしまった。
2024年カレンダーでは6月イラストで登場しているが、今回はシラフ。
…ただし、よく見ると手にしたカゴに大量の青梅が入っている。これが何を意味するのかは考えるまでもないだろう……
この先もポーラと同等あるいはそれ以上に『酒を飲むレンジャー』のイラストが多数みられるものと思われる。
性能、やはり空母は、飛行甲板が一番、大事。
射程はデフォルトで「短」。その為射程を伸ばしたい場合は副砲や熟練艦載機整備員等が必要となる。
無印時点で搭載数が76機(24/24/24/4)と1スロットから3スロット迄の搭載数が翔鶴型の改時点に相当している。しかしスロットに偏りが無い為特化させにくい面も持つ。
装甲・耐久等の防御面が弱くアクィラの少し上位というレベルである。また火力も正規空母で見ると余り高くない。
Lv55で改へ改造可能で、搭載数が86機(28/30/24/4)と10機増加し若干であるがスロット毎に偏りが産まれる。
ただし火力面と防御面は矢張り大きく伸びず火力は【47】で雲龍型レベル。
一方燃費の面では正規空母では軽い。搭載数がダメージに大いに関係する対潜支援で運用するのも1つの手段。又第4スロットが4機と少ないので「夜間作戦航空要員+熟練甲板員」といった装備も運用し易い。
火力面は新装備の「熟練甲板要員+航空整備員」が補強増設に装備でき改修MAXであれば装備ボーナスで火力+10となる為、火力を補うのに利用できる。ただし射程が「超長」になってしまうので注意が必要。
防御面は生存艦の為運の値が高めなので「12cm30連装噴進砲改二」でも『特殊効果【対空噴進弾幕】』が発動し易いメリットもある。
余談。どうぞ、召し上がって?
艦名ネタ
レンジャーより先に「レンジャー」の名を冠した空母が誕生していたかもしれなかった。
それはレキシントン級巡洋戦艦として建造されていた「CC-4 レンジャー」であった。
此方の「レンジャー」は建造が遅れていた為、空母に改装する構想があったものの、ワシントン海軍軍縮条約の締結で頓挫してしまう。代わりに船体まで完成していた「レキシントン」と「サラトガ」がレキシントン級航空母艦として世に産まれる事となった。
そしてアメリカ海軍は条約に従い上2隻ぶんを差し引いた残りの排水量枠を5等分して空母を5隻建造する事となり、その1番艦が「CV-4 レンジャー」となった。
その意味では、彼女はサラトガの義理の妹と言える…のだろうか?
なお、防御面の問題から結局彼女の同型艦は建造されず、残りの排水量枠でヨークタウン級が建造されており、のちにその準同型艦として「CV-8 ホーネット」が建造されている。上と同じ見方なら、レンジャーにとって彼女は、年下の義理のいとこ、とも言うべき存在になるだろう。
どこぞの電気モーターキ◯ガイと同じ匂いの話
米海軍はダニエルズ・プラン(1916年度海軍法とも。日本の八八艦隊計画とよく比較される)に伴う軍艦建造において、一部の艦艇におけるタービンの動力に当時の歯車減速式ではなく、タービンで発電しモーターでスクリューを回すターボエレクトリック方式を採用した。これには航続力の延伸という目的があった。
というのも、オールギアードタービン艦だと米海軍の作戦上必要とされる航続距離に足りないという懸念があったため。この当時、日・米・英の三大海軍国では何れもイギリスで開発されたパーソンズ式歯車減速タービンを原型としていたのだが、これは巡航時に使用する低速タービンと高速時に使うタービンとが分かれており、両方を同時に使用する様になっていないため、蒸気圧がかかっていない方のタービンは動力伝達系上のデッドウェイトとして空回りすることになってしまい、効率が悪いと考えられていた。そのためタービンを一本化しデッドウェイトを解消する新技術としてターボエレクトリック方式が期待されていた、というわけである。
給炭艦・AC-3ジュピター(のちのCV-1ラングレー)がそのテストベッドとなり、標準型戦艦(例えばコロラド級)などに採用されることになる。巡洋戦艦から設計変更され完成した空母であるレキシントンとサラトガ(およびCC-4レンジャー含む未成に終わった姉妹艦)にも採用されていた。
しかしCV-4レンジャー建造の際、検討こそされたものの排水量制限により導入に必要な機関部スペースの確保が難しく、さらにギアードタービンの進歩でターボエレクトリックの優位も失われていたことから、結局不採用となっている。
ちなみに日本もこの技術には興味を持っており、 給油艦1隻をこの仕様で発注したが、ドイツから導入しようとした複動式ディーゼル共々期待外れとなり、これらの採用を考慮していた翔鶴型や大和型は結局オールギアードタービンで設計・建造された。
では日本はどうしていたのかというと、低速タービンと高速タービンの使う側のタービンとスクリュー軸を必要に応じ切り替える独自ギミックを組み込んでパーソンズ式の欠点をある程度解消していた(同じくオールギアードタービンでも操作の違う米海軍は酒匂回航の際、圧をかけたままクラッチを切る操作ミスをやらかし低速タービン1基を粉砕してしまっている)。それ以前に陸上用タービン積んでたのいるだろとか言うな。
「飲んだくレンジャー」の元ネタ?
「レンジャー」は、アメリカ独立戦争時に活躍したスループ(帆船の1種)を初代として、6代(前述のCC-4も含めると7代)にわたって受け継がれた由緒ある艦名である(CV-4レンジャーは5代目)。初代レンジャーは長駆イギリス近海にまで進出、本土への上陸戦まで繰り広げた誉れ高き艦だが、実は酒に関する失敗談がある。
レンジャーがイギリス(イングランド)のホワイトヘブン港を奇襲した際、二手に分かれた上陸部隊のうち1隊は、任務をきれいさっぱり忘れて、近くの酒場に押し入って酒を奪い、朝まで飲んだくれていたのである。仕方なく、司令官ジョン・ポール・ジョーンズ率いる1隊のみで停泊中の商船を焼き討ちしたものの、微々たる戦果に終わった。
『艦これ』のレンジャーが飲んだくれキャラなのも、この初代レンジャーの逸話がヒントになっているのだろう、か??
(レンジャーの名誉のために追記しておくと、オランダのデ・ロイテル提督によるテムズ川侵攻以来、100年ぶりに本土攻撃を許したと、イギリス国民の動揺と海軍への非難は激しく、その後の戦局に少なからぬ影響を与えたという点で、このホワイトヘブン上陸戦は、戦略的には「大成功」だったとされる。日本に置き換えれば、さしずめ"ドゥーリットル空襲"あたりだろうか)
※pixiv内でも『レンジャー』とつく記事が複数存在する為、イラストを投稿する際には『レンジャー(艦隊これくしょん)』での登録にご協力をお願いします。
又『レンジャー 艦隊これくしょん』等で検索した場合でも当記事以外にも『スーパー戦隊シリーズ』とのコラボ記事である『戦隊これくしょん』関連の記事がヒットする為、当記事名での登録を改めてお願いします
例
関連イラスト、参りましょう!
関連タグは大切です。…お持ちしますね?
・アメリカ海軍(アメリ艦娘)
正規空母
CV-3:サラトガ(艦隊これくしょん)・・・前級のレキシントン級の2番艦で艦これでは初めて実装されたアメリカ正規空母。しずま氏担当。ちなみに米海軍最強クラスの幸運艦かつ武勲艦ともども開戦前に建造され終戦まで生き残った数少ない空母同士でもある。
CV-8:ホーネット(艦隊これくしょん)・・・次級のヨークタウン級の3番艦。アメリカ海軍では3番目に実装された正規空母。コニシ氏担当
CV-11:イントレピッド(艦隊これくしょん)・・・ワスプ(CV-7)を挟んで建造されたエセックス級の5番艦で2番目に実装された正規空母。艦娘内では最大搭載数を誇る。しばふ氏担当
鳳翔(艦隊これくしょん):同じく最初から空母として建造され竣工した初の空母繋がり。
アブルッツィ:普段は凛としたお嬢様タイプなのに、酒が入ると悪酔いする海外艦仲間。なお、アブルッツィの方は酔っている間の記憶が飛ぶ手合いだが、レンジャーが同族かは不明。
アークロイヤル:普段は凛とした女騎士タイプなのに酒が入ると悪酔いする海外艦仲間。しかも絡み酒(アークは普段に増してソードフィッシュの話題しかしなくなる)で寝落ちするところも共通している。唯一当人ではなく同僚の時報から判明した。
山汐丸:普段は大人しいが酒が入ると悪酔いする日本陸軍所属の艦娘。ただしこっちは泣き上戸なうえに絡み酒。
ポーラ:言わずもがなな飲兵衛艦娘筆頭。中破する度に酒を飲もうとするので、飲兵衛を飛び越えアル中扱いされるレベルである。しかし、今では考えられないかもしれないが、初実装時の入手報告イラストを見た多くの提督の第一印象は『清楚で大人しそう』であり、いざボイスを聞いたらイメージが180度変わったという点ではレンジャーやその他悪酔い勢の先駆けとも言える。ただし、レンジャーは四六時中飲んでるわけではないし、ポーラと違って(時報を聞く限りは)酔っても服を脱ぎだしたりはしないが、ポーラは脱いでも砲撃はする。
※pixiv内での投稿は極少数だが他ではレンジャーとポーラのコンビイラストも増加傾向にある
空母娘一覧
正規空母系→● 軽空母系→▽
枢軸国 | 連合国 | 中立国 |
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