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仕様

今作戦では丙または乙難易度で解除したギミックは甲に変えるとゲージと一緒にリセットされてしまうようになった(丙から乙に変えた場合はギミックのリセットは無い)。

また、E-5は丙及び乙に限り札が付かず全力出撃が可能(甲では札が付く)。

札名称出撃可能海域
輸送部隊E-1/E-5丙/E-5乙
迎撃部隊E-2/E-3/E-5丙/E-5乙
増援部隊E-4/E-5丙/E-5乙
決戦部隊E-5

新システム

大きく目新しいシステム更新はない。

その代わり、細かいところで様々な新要素が追加されている。

連合艦隊決戦

通常海域6-5の実装で追加された「敵艦隊の連合艦隊編成」により、連合艦隊vs連合艦隊という大規模決戦が遂に実現。

戦闘の進展も固有のものとなっており、非常にフェーズが多い。まさに大海戦と言える。

夜戦は通常艦隊vs連合艦隊の場合と同じく、敵の護衛艦隊に一定以上の戦力が残っていた場合は阻まれて本隊へ攻撃を仕掛けることができない。

自艦隊編成空母機動部隊
戦闘の流れ航空戦(対全体)→支援艦隊 →開幕雷撃(対全体)→第一艦隊砲撃(対本隊)→第二艦隊砲撃(対護衛艦隊)→雷撃(対全体)→第一艦隊砲撃(対全体)→夜戦
自艦隊編成水上打撃部隊
戦闘の流れ航空戦(対全体)→支援艦隊 →開幕雷撃(対全体)→第一艦隊砲撃(対本隊)→第一艦隊砲撃(対全体)→第二艦隊砲撃(対護衛艦隊)→雷撃(対全体)→夜戦

斜体 は敵味方の双方に戦艦がいない場合、スキップされて発生しない。

第二起点出現

海域攻略ギミックの新たな要素。

最終海域であるE-5は、ボスマスと出発点があまりに離れ過ぎており、戦闘の連続で燃料と弾薬が枯渇してまともに辿り着くことが出来ない。よしんば辿り着けても碌な戦闘もこなせず、袋叩きにされるのが関の山である。

しかし、海域内で特定の行動と戦果を上げることで、海域中央に新たな出発点が出現する。

この起点をいち早く出現させることでルートが短縮され、ようやくボス艦隊に十全な戦力を送り込めるようになるのだ。

艦娘特効

シリーズ初となる武装以外での特効。

こちらもE5で登場。

長門酒匂Prinz Eugenは、ボス艦隊に対し非常に高い火力を発揮する。その効果の程は凄まじく、1000を超えるダメージを叩き出すこともある。

また、E5の突破報酬のため攻略には用いることはできないがSaratogaもこの特効の対象。クリア後の掘りで使うと捗る。

何故この4隻なのかは、この海域のモデルを考えてもらえば合点がいくはず……

ステージ

センシティブな作品

前段作戦3海域、後段作戦2海域の全5海域。

前段作戦

ステージ海域作戦名難易度
E-1本土近海諸島補給線海上輸送作戦☆7
E-2本土沖本土防空戦☆9
E-3本土沖太平洋上発令!艦隊作戦第三法☆11

E-1は対潜を兼ねた輸送作戦。

E-2は戦艦系の艦は出撃不可。

E-3は連合艦隊による出撃で、ボスも6-5同様連合艦隊と、大海戦となる。

拡張作戦

ステージ海域作戦名難易度
E-4MS諸島北部シャングリラ捜索追撃 艦隊前進配備☆12
E-5MS諸島北部 B環礁沖渚を越えて☆14

本土への空襲を仕掛けてきた敵空母『シャングリラ』の追撃作戦。

E-4は輸送&戦力のダブルゲージで、甲の突破報酬には何故か「試製甲板用カタパルト」がある。

E-5では装甲破砕ギミックに加え、条件を満たすことでボスマスの近くに新たな出撃地点が出現する。このギミックを解かないと複数の悪条件を抱えることになる。前述の通り特定の艦によるボスへの特効が確認されている。

なお、E4の甲作戦殲滅ゲージは道中・ボス共に凶悪かつ基地航空隊使用不可ギミックなしの実力勝負になるという事も相まって歴代の最終海域と同等以上の難易度であり、前述の特効やギミックを使う事を前提とするならばE5のそれよりも明らかに難易度が高かった(勿論使わないならば相応の難易度となるが、E5を甲作戦で挑むような提督なら使わない選択肢はほぼないだろう…)。

新アイテム

  • 艦上急降下爆撃機 SBD ※E-2海域突破報酬(共通)/Saratoga改・初期装備
  • 艦上攻撃機 TBD ※E-2海域突破報酬(甲・乙)/Saratoga初期装備
  • 水上攻撃機 Late298B ※E-3海域突破報酬(甲のみ)/Commanndant Teste&同改・初期装備
  • 艦上戦闘機 F4F-3 ※E-5海域突破報酬(乙のみ)/Saratoga初期装備
  • 艦上戦闘機 F4F-4 ※E-5海域突破報酬(甲のみ)/Saratoga&同改・初期装備

海外の空母娘2隻の編入がメインとあって、海外製航空機づくし。

これら以外は、前回までに登場した高ランクの陸上攻撃機や、E-4甲の「試製甲板カタパルト」など、提督の判断に入手の可否を委ねる形を取っている。

どの装備も全海域を突破して艦娘を入手できれば、無理に甲・乙にこだわる必要性も薄いという、中級以下の提督にも親切な設計となっている。

どの航空機も単純なカタログスペックでは評価できない、面白い性能をしたものが揃っている。

新規BGM

#でリンク先へ転送

  • 前段作戦海域BGM「警戒線」

三拍子が特徴的な、比較的穏やかだが壮大な海域曲。いつもの『艦これ』イベBGMと遜色無い、安定した仕上がりと言える。

  • 道中戦闘BGM「機動部隊を追え!」

E-1からE-4まで使用される、オーケストラ調の曲。いきなり三拍子に変調する独特な要素を持つが、基本的には和楽器を使用したいつもの『艦これ』らしいBGM。

  • ボス戦BGM「泡沫のシャングリア」

E-1からE-4のボス戦、E-5の道中戦で使用される曲。『艦これ』では珍しい、最初から最後まで全力全開のロックBGM。とても熱く、レースゲームかと思うほど。

  • 後段作戦海域BGM「水底の世界」

E-4、E-5で使用される後半の海域BGM。2014年春イベから続く、「後半BGMは一転して暗く重々しい」という構成を踏襲している。ただし「油断ならぬ、敵の支配する海域」というよりは「船の墓場にして業の積み重なった場所」と表現できる哀しげなバイオリンや、喪失感を感じさせる静かさ、最初と最後に挿入されるモールス信号のトン・ツーの様なノイズが特徴的。

  • E-5ボスBGM「渚を越えて」

深海海月姫との戦闘BGM。「沈メタル」に久しぶりの新曲である。

深海棲艦の中でも異形の海月姫に合わせるかのように、低音の打ち込みと空電音を思わせるエコーで構成された異質なイントロ、多少音の外れた不気味なコーラス、そして怨念のこもった歌詞付きという圧倒的な存在感を持つ。特に歌詞が付いているのは2015年春季イベントの後段ボスBGM(モドレナイノ)以来。なおアーケード版では初のボーカル曲となる

その他

ギミック過多で中規模?

今回、2015年夏季イベント以来の通例として弱体化ギミックが適用され、更に新要素として海域の出発点を増設するギミックも追加された。

しかし、これまでのギミックはイベントのラスボスを弱体化させるのが通例だったが、今回に至ってE-3とE-5で別途採用された上、更にE-3はE-2での航空戦・空襲マスでの勝利が必須、かつ五カ所ものマスで“勝利S”の戦果が必要と、前半にしてはかなりのボリュームを詰め込んでいる。

E-5にしてもルート変更ギミックに加え、装甲弱体化ギミック、前述の特定の艦娘による特効と、てんこ盛りである。E-4も輸送と戦力のダブルゲージの為、見方によっては2海域に匹敵する。

総合すると5海域どころではない作業量を要する。

ボスはそこまできつくないが、海域そのものが厄介で決戦までの手間がかかるため、相対的にやることが多くなってしまったところがある。

かなりのボリュームを詰め込んだ為にやり応えこそ増したものの、ギミックが複雑化しすぎた為に一部からは「さすがにやり過ぎ」「これ中規模とか本気で言ってる?」といった疑問の声が浮上してもいる。

ちなみにガチ提督で知られる某声帯の妖精さんも、「何が中規模だよ!」と劇場版のトークイベントで叫んでいたとか何とか……。

クロスロード作戦に纏わる海域の登場

今回異彩を放っていたのは、本作戦の最後の決戦の場となるE-5MS諸島北部B環礁沖だろう。

これまで料理やスイーツの名称でポップに仕上げてきたところにイニシャルだけという、やけに意味深げかつ何処か濁したような海域名となっている。

しかし、長く『艦これ』をプレイしてる提督諸兄なら、イベント特効が付与された長門・酒匂・オイゲンと合わせてクロスロード作戦が敢行されたビキニ環礁であると推察するのは容易だったはずである。なお、E5のマップをよく見るとIマスをフロントホックにした水着のビキニに似ている。

これまでかつて太平洋戦争の戦場となった海域が、再び人類と深海棲艦の戦場となるのが通例だった。

だが、この「B環礁」は戦場ではなく悪名高き“実験場”とも、役目を果たした彼我の艦艇が爆弾の標的として最期の奉公を終えて眠る“墓場”とも言える、歴史に名を刻む海である。

そういった意味でも、この海域の異質さがよくわかる。

また、作戦名「渚を越えて」は英国の小説「渚にて」(ネビル・シュート著、原題"On the Beach")へのオマージュである可能性が高い。同作は核戦争による世界の終焉を描いた、所謂「終末もの」の代表的な作品の一つである。

史実ネタ

今回のイベント後半で、『艦これ』世界の大本営は執拗に「空母シャングリラ」の追撃と撃破に固執し、その果てにビキニ環礁沖へと辿り着くが、それには以下の史実が反映された可能性が高い。

今回のイベントは1942年に発生した、アメリカ軍初の日本本土空襲作戦であるドーリットル空襲だというのが大まかな見解である。

この作戦当時、アメリカは真珠湾で多数の大型軍艦を喪失し、更に「たかが航空機で軍艦が落とせるものか」という世界の共通認識を根底から覆され、苦境に立たされていた。

その鬱屈とした雰囲気を払い、かつ連戦連勝を重ねる日本の勢いを削ぐ為に、ジミー・ドーリットル中佐発案による日本本土空襲作戦が決行され、作戦は成功に終わる。

これによって大日本帝国軍の大本営は、アメリカの思惑通りに拡大し続ける戦域を一時的に停滞させ、アメリカ軍への反攻として珊瑚海海戦ミッドウェー海戦へと駒を進めていき、太平洋戦争における曲がり角を迎えることになる。

この空襲は戦意高揚の為にアメリカ本土でも大々的に報じられるも、報道機関には殆ど全容を知らせていない。この際に記者会見で当時の大統領フランクリン・ルーズベルトが記者団の「爆撃機の発進はどこから?」という質問に、当時発表された映画に因んで「発進地はシャングリラ(≒存在しない場所)と冗談めかして質問を躱した。

……が、記者たちはこの機知ある返答を鵜呑みにして、シャングリラという空母がいると誤報が流れてしまう。

更にこの誤報は空母赤城でアメリカのラジオを傍聴していた淵田美津雄飛行長の耳に届き、淵田飛行長は地図上でシャングリラの位置を模索したという。

そしてこのエピソードを元に後日、ドーリットル空襲を記念してエセックス級空母・シャングリラが実際に建造された(当時の米空母は『過去の武勲艦名』または『過去の戦闘名』から命名する規定だった。この場合はやや変則的ながら後者を適用した形になる)。

そしてこのシャングリラは後にクロスロード作戦にて指揮艦として参加する事になる。

つまり、シャングリラ繋がりでクロスロード作戦が今回のイベントのもう一つのモチーフとされたものと思われる。

「張本人」実装

本イベのモチーフであるドーリットル空襲の主犯、そしてシャングリラの真の正体である空母「ホーネット」だが、2020年7月についに艦娘として『艦これ』への実装を果たしている。

しかし、第16任務部隊時の相方であり姉、そして本物の空母シャングリラが実装される気配は未だにない…。

なお、B-25が実装されるのはこれよりもさらに後、2022年の事である。

2021年3月25日に艦これアーケードでも本イベントが実施される事が予告動画と共に発表されたのだが、その予告動画で登場したのは水母水姫ではなく、深海海月姫ですらなく、まさかの南太平洋空母棲姫であった(しかも同動画では艦娘や他の深海棲艦も登場しなかったので、事実上彼女のPVである)。

ブラウザ版での初登場から1年も経たないうちに、ブラウザ版の時点では影も形もなかったイベントに突如として登場する様子には驚愕の声が上がったが、一方で「真のシャングリラ」としては必然的な登場でもあるため、納得の声も上がる事となった。

なお、動画内ではブラウザ版での南太平洋空母棲姫の開幕前ボイスを流用した結果、サンタクルーズで待ち受けている事になったため、最終的にビキニ環礁へと向かったブラウザ版とは展開が大きく異なる可能性がある。

4月15日作戦開始。

報酬は前段が瑞穂(と限定島風改)。

後段がHornet(と限定曙改)。

拡張作戦がsaratoga(と限定暁改)。

後段作戦は当初4月27日からを予定していたが新型コロナウイルスの感染拡大に伴う政府の緊急事態宣言発動により延長・再延長が繰り返された結果、6月22日開始にずれ込んだ。

拡張作戦は当初5月13日、再延長後は7月9日から開始予定だったが、更なる緊急事態宣言の発動により再々延長が発表のすえ8月10日開始。全作戦終了予定日は8月29日。

(余談だが5周年記念キャンペーンの終了は2021年7月4日までに延長された)

このように、不特定多数が接触する可能性のあるゲームセンターでの展開であるがために感染症の動向に木の葉のように翻弄された結果、実に4ヶ月以上にも及ぶ(悪い意味で)歴代最長のイベント海域となってしまった。

難易度としては甲難度でもかなり簡単だったという感想が多い。

連合艦隊システムが継続されたことや装甲が盛られやすく、回避不能な攻撃を連打してくる陸上型姫が大ボスではなかったこと、艦アケのシステムにおいては対処が楽な空母系の姫が大ボスであったことが理由としてあげられ、連合艦隊が使えず、輸送作戦かつ輸送終了後の殲滅作戦でも出撃制限がキツいE4が最難関とまで言われたくらいである。

関連タグ

艦隊これくしょん 期間限定イベント海域

クロスロード作戦

発令!艦隊作戦第三法(表記ゆれ/ゲーム内及びイベント開始後運営Twitterでの表記はこちら)

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発令!「艦隊作戦第三法」
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