図鑑データ
「航空母艦、鳳翔です。不束者ですが、よろしくお願い致します」
モチーフ元については鳳翔を参照。
概要、出撃致します。
「設計の段階から航空母艦として建造された艦」として日本で最初に、かつ世界で最初に竣工した航空母艦鳳翔をモチーフにした艦娘
駆逐艦の睦月型や、軽巡における天龍型、重巡における古鷹型・青葉型など、いわゆる低燃費組(または旧型)の軽空母代表(注)。
旧日本海軍の艦艇の中では旧式に分類されるという事もあってか、同カテゴリの他種と比べて能力値の限界は控えめとなっている(後述)。
空母としては最もレアリティが低く、序盤の海域でドロップするなど手に入りやすい。
ただし、中盤以降の海域ではドロップしにくくなるため、序盤に手に入れていないと後半の図鑑埋めなどで苦労するかもしれない。
注)軽空母という分類はあくまでゲーム上でのものであり、本来の分類はれっきとした正規空母である。旧日本海軍では完成した時点で「軍艦」であった事が正規空母(一等空母)の定義であり、艦そのものの規模は関係なかった。そもそも鳳翔が登場した時点では軽空母という概念がまだなかった。
容姿ですか・・・致し方ありませんね。
ダルグレーの瞳と、同じ色の長い髪をポニーテールにし、若干癖の付いた前髪は七三分け気味になっており、おっとりした顔立ちが印象的。
服装は薄紅色の和服の袖をタスキで縛り、紺色の袴を履き、下には白い長靴下を履いている。
右手には弓道などで用いる手袋(ユガケ)を着用し、左手には身の丈ほど大きな和弓をもつ。
一航戦のような胸当ては付けていないが、現実の弓道でも高段者の女性は胸当てを付けず、襷をかけている。
艤装は他の空母娘と同様に左肩に肩盾のように飛行甲板を付け、背中には矢筒と電探を背負い、腰には煙突を装備している。
また、足には下駄のような主機を履いている。
艦これでも数少ないお母さんキャラとして人気なため、弓を携えてはいるものの、むしろ着物の上から割烹着を着ている方が似合うとして二次創作などでは以下のようなイラストも多い。
そしてついに、しばふ氏書き下ろしによる公式グッズが…
このグラフィックは2017年元旦オンメンテで(艤装差分で)実装されたが、「割烹着を着る鳳翔さん」がゲーム内グラフィックになるのはこれが初である。なお中破時の破壊力も絶大。……ほろ酔い割烹着美人のしな垂れた鎖骨チラ姿とか、運営としばふ氏は間違いなく提督を萌え殺しにかかっている。
またこのイラストは後日コンパチ仕様で巫女服になり、『三越百貨店コラボ第二弾』の先行ネット販売にて、「「鳳翔」さん運営鎮守府謹製掛け軸」としての販売が決定。
おみくじを両手で持ち、破魔矢を矢筒に備えた恭しい姿が印象的である。
……が、予約開始から僅か数日足らずで完売してしまった。流石である。
史実でも、ミッドウェー海戦以降はカタパルトを施設できなかったことから、第一線を退いた練習空母として日本の機動部隊を支え、多くのパイロットを輩出してきた「お艦」であり、最近はこちらに影響されたイラストも増えてきている。
矢筒に入っている矢の羽が茜色に日の丸なのは、帝国海軍の訓練用複葉機九三式中間練習機(通称赤とんぼ)をモデルにしているからと思われ、彼女が太平洋戦争中に練習用空母として多くの海鷲たちを育んできた証。
また練習潜水艦の標的にも用いられていたため、ある意味潜水お艦でもある。
ちなみに空母娘としては、立ち絵では龍驤や瑞鳳に負けないほど胸がないように見える。
にもかかわらず、彼女らのようにネタにされないのは、古来日本においては胸のない方が美人とされていたためだろうか?
彼女の場合、一見では胸の大きさが絶妙に判断し辛い和服であり、さらに中・大破しても服の破損が控えめであるため、現状では正確な大きさは不明である。
史実の鳳翔が1924年時の改装にて艦橋を撤去している(艦橋の存在が航空機の発着艦の支障になるため)ことから、「実はさらしで胸の膨らみを隠しているのではないか?」という説も囁かれている。
そのためPixivでも小ぶりなものから大きななものまで、絵師の好み・解釈より様々なイラストが見られるが、特にR18系では大きめに描かれる作品が多いようだ。
なお、2021年1月に実装された「節分mode」では、若干ではあるが胸元に膨らみが感じられるため、極端な貧乳ではないことだけは確認できた。(しかしながら、中破絵は以前にも増しての鉄壁ぶりである)
また2023年に放送されたアニメ2期の8話(最終回)EDでは洋服の私服を着用(白ブラウスに青のロングスカート)。
BDのパッケージなど以後の派生商品でも着用している。こちらでは胸サイズは不明。
性格ね。
至って温和で控えめ。
常に一歩下がって男性を立てる古式ゆかしい日本的女性美を持つ。
「お茶にしましょうか」「よい風ですね」など落ち着いた雰囲気の台詞が多いが、一転、戦闘時には「これは、演習ではなくて実戦よっ!」と艦隊を鼓舞する勇ましさも併せ持ち、まさに大和撫子を体現したようなキャラクターである。
提督との関係は、初々しさやキャピキャピ感のある恋人同士とは言い難く、すでに長年連れ添った夫婦のようである。その様から、二次創作においては、他の艦娘とは趣の異なる提督LOVE勢と捉えられることもある。
「お風呂にしますか? ご飯にしますか? それとも…… ふふっ、冗談ですよ」
損傷グラフィックでも全くと言っていいほど露出度が上がらないのが残念なお母さんだが、これにはやられたぜ。
見た目だけではなく、この奥ゆかしさが多くの提督を魅了してならないのである。
四コマでも空母寮の寮母のような立ち位置であり、他の空母達の世話や家計簿なども管理している。
と同時にハロウィンでお菓子のかわりに慰問袋(日用品などが入った巾着袋)を用意するなど天然ボケなところも垣間見える。
ちなみにお母さん扱いはOKでも、お祖母ちゃん扱いはアウトらしい。
その印象が強いせいか、母の日前後にはこんなイラストもアップされていたり。
人徳の賜物?
もっとも歴代一航戦の中でもネタキャラ色のやたら強い直後の2人組のオイタが酷い時には、別の意味での母らしい面を見せることも……
他の最古参組がアホの子・底抜けお人好し・ビッグマウスとイマイチ年長者としての存在感がないのに対して、鳳翔さんの振る舞いはまさにゴッドマザー。
また、声帯の妖精さんを有効活用したこんな特技も…
すみません、私の性能を強化してくれるなんて。
性能としては、残念ながらカタログスペック上は軽空母中最弱級。
装備スロット数は改造しても3(他の軽空母は4)で、搭載可能な艦載機の総数も最も少ない。
他のステータスも一部を除いてはやはり他の軽空母には及ばない。
最も旧式の空母という史実の再現ではある。
一方、燃費と弾薬のコストは他の軽空母より大幅に低く、なんと、軽巡洋艦とほぼ同等。
このため、遠征では取り回しが良く、特に空母の参加が成功条件となるものでは筆頭候補である。
また、仮にも軽空母。駆逐艦や軽巡洋艦の護衛に付ければまだまだ現役で大活躍も見込める健気なお母さんである。鳳翔(旗艦)+駆逐艦5隻でレベリングしているとお艦無双が始まるため、子供たち(駆逐艦)の交代だけで(資材の続く限り)子育てが完成してしまう。母は強し。
そもそも、砲撃戦では艦載機搭載数の合計値は攻撃力に影響しないので、何だかんだ言って正規空母にも劣らぬ活躍を見せてくれる。演習などでも航巡くらいなら打ち払えるため、着弾観測のために制空権を確保させるのも難しくない。
更に、史実では撃沈される事無く終戦を迎えた事を反映してか、運の値が改造前の時点で20、改造後は30と高めに設定されているため、思わぬ所でクリティカルヒットを決めて強敵を粉砕!なんて事も有り得る。練度と愛があれば戦艦たちを尻目にMVPを量産するお艦の姿が拝めるのだ。練度もLv70を超えてくると、艦載機次第だが戦艦ル級flagshipを一撃粉砕という神業も夢ではない。
一方、今まで「ちょっと鳳翔さんの装甲では不安……」という場面が多かったが、2015/8/10のアップデートで搭載された「補助装備枠システム」により搭載数を減らすことなくダメコンを搭載することができるようになったため、まさかのイベント海域でブイブイ言わせている鳳翔さんがチラホラとみられることに。
そもそも、ダメコン枠さえ確保できれば飛鷹改と大差ない(全搭載数から見れば龍驤改二とも大差がなく、龍鳳改より優秀)上に、艦種指定でない限り軽巡とコンバートしても消費が重くないだけに「加賀さん棒立ちは嫌だなぁ」と言うような時にちょうどいい機数を持っていけるという強みができた。
おまけに、艦載機搭載数が少ないことが「制空権確保下での割合撃墜が発生しない」というメリットにもなっており、2015/10/30のアップデートで艦載機熟練が求められる任務が大量追加された際に、練習空母として子育て…もとい、艦戦の熟練度上げに励むお艦の姿があちこちの鎮守府で見られた。史実から続くお艦の本領ともいえよう。
そして明けた11月に鳳翔を旗艦に据えた機種転換任務がマンスリー任務だったことが発覚。不測の事態に多くの提督が驚かされると同時に、実装当初のままだと任務完遂に手詰まりを起こすことも発覚した。この不具合は即刻で救済措置がおこなわれ、特定のイベントや単発任務をこなすことで「熟練艦載機搭乗員」が比較的楽に入手できるようなった。任務は「ろ号作戦」達成で発生するマンスリー任務をこなすことで出現する。以前は零式艦戦21型の熟練度は大変上がりにくかったが、現在は改善されかなりスムーズに熟練度が向上するようなった。
また2015/9/20に「試製甲板カタパルト」が空母の改装用アイテムとして実装されたことで「いよいよ鳳翔改二か!?」との声も上がった。艦の大きさ・性能としては鳳翔とほとんど変わらないカサブランカ級が、フル爆装のF4FやSB2Cヘルダイバーを問題なく運用していたことから。
後にカサブランカ級19番艦ガンビア・ベイが実装されたが、性能的に先制対潜が可能な点と輸送護衛部隊に組み込める以外では鳳翔の方が強く、現状の鳳翔が運用不可な艦載機が一切無い点も考えると史実的な運用上の問題点は一切抱えていない為、「試製甲板カタパルト」の実装=鳳翔改二という解釈は少々勇み足だったと言える。
もっとも2019年5月20日にようやく赤城改二が実装となる事から鳳翔改二もそう遠からず実装されるとの見方が出ていた。
ファミ通2022年5月26日艦これ九周年特集号にて鳳翔改二も準備中と案内された。半年経過した12月6日に実装。初登場(サービス開始)より9年半を経ての改二実装となった。また同時に特殊なコンバート改装も同時に実装されている。
2021年2月5日のアップデートでSwordfish系を装備した際に火力ボーナスが付加される様になっている。これはSwordfishというよりも複葉機の搭載に関するボーナスと捉える方が正しいかもしれないが現状実装されている複葉機がSwordfish系しか実装されていない。
備考・その他
公式メディアミックスも含め二次創作では、他の艦娘たちからは「お母さん的キャラ」あるいは「あくまでも対等」と捉え方がバラバラである。
強いて言えば、空母勢からは年長者として敬われる傾向が強く、戦艦勢からは対等もしく一定の敬意を払った扱いを受ける傾向が強いか?
初期一航戦の同僚である龍驤とはおおよそ気兼ねしない気安い関係で描かれやすく、鳳翔のキャラとして龍驤を“さん”や“ちゃん”を付けて呼ぶまではあっても目線はほぼ対等であることが多い。特に両者の関係や龍驤の史実面の再確認が進んでからは、それが顕著に出るようになった。
四コマ14話のハロウィンで駆逐艦娘たちに手渡していた「慰問袋」だが、これは本来、戦線に赴く海軍兵士に対して本土にいる銃後の国民から寄付として送られる支援物資を指す。(確かに「トリート(施し)」の意味からすれば間違っていないのだが…)
「家計をやりくりするお艦」についても四コマに反映されており、34話では空母寮の食費に頭を悩ませている鳳翔さんが。
2015年4月には日本空母の末娘とも言える葛城が実装された。母と末娘、復員船仲間ということもあり、二次創作の盛り上がりが期待されることは言うまでもない。
アニメでの鳳翔
アニメ1期ではモブとして登場。
第4話の回想で、島風がひざまくらをしてもらっていたシーンが、彼女の一番目立った出番である。
なお、聞き取りづらくはあるが、このシーンで島風に「よしよし」とあやしている台詞がある。
それでも軽空母娘の中ではまともな出番があった方である。他の軽空母に至ってはそもそも存在すら触れられていなかったり、出番があっても背景な上に顔が映っていなかったり、燃えていたりと散々であった。
2期でもあまり出番がなかったが8話ではセリフがあるなど1期よりは出番のある方であった。
また鳳翔に似た妖精も登場。8話EDでは上記の通り私服で現代の日本に登場している。
居酒屋鳳翔
当初、「幻の居酒屋」なんて書かれるようなpixiv内のネタだった居酒屋鳳翔だったが、艦娘達による時報ボイスが続々追加されていく中で、
「午後7時。 そろそろ晩ご飯ですね。鳳翔さんのお店に行ってみます?」
…とこのように半ば公式化してしまった。艦娘としていいのか。
まあ、空母は夜戦に参加出来ないので夜はオフでも問題ないのだろう。たぶん。
更には彼女本人の追加ボイスで「私の夢ですか? そうですね・・・いつか二人で小さなお店でも開きたいですね」と自身の夢を語ってくれるようになった。
直後に慌てたように「忘れてください」と取り消すが、無理な相談というものである。
肝心の料理の腕前についてだが、史実で前線勤務時代に連合艦隊随一(しかも和洋両面で一流)の料理名人を乗せていたというとてつもない料理スキル持ちだったりする。
庶民的・家庭的な料理のイメージが強い鳳翔さんだが、本来は和洋折衷何でもござれなのだ。
お艦すげぇ……
そして2016年8月1日からの期間限定「夏真っ盛り」ボイスにて、お艦直々に浜茶屋のオープンを宣言。
鳳翔自ら店舗経営にまつわる発言が出たのは、これが何気にお初である(ただし現実の横須賀には「酒保鳳翔」という居酒屋も実在しているので混同なきよう)。
ちなみに(「鳳翔」、「艦」、「これ」で部分一致のタグ検索をした場合)、R-18率は461/4332件(2015年9月30日20:30(JST)現在)の8.33%と、件数全体こそ低いものの、母性溢れる大和撫子とチュッチュしたい提督はやはり少なくないのだろう。
前世の姿ですが映画出演です!
・1942年12月公開の東宝の国策戦争映画「ハワイ・マレー沖海戦」製作時に
同作スタッフが実際の鳳翔を見学している。
このときの海軍は一線級空母への(当然ではあるが)見学などを許可しておらず
鳳翔のみに許可が下りたという。
・また1944年9月には瑞鶴と共に東宝の戦争映画「雷撃隊出動」に出演したが、
この際には海軍の全面協力のもと、空母上でのロケも行われている。
さらに同映画では攻撃を受ける敵空母役としても出演、
炎上中の黒煙を表現するため煤煙幕を盛大に噴き上げながら走り回る鳳翔の姿を見ることができる。
ちなみに艦内の撮影には瑞鳳も使用された。
映画とはいえまさかのアメリカ空母化…
・スタジオジブリの映画作品「風立ちぬ」にも登場。
ジブリ作品に登場した実在艦は彼女以外に摩耶などがいる。
いつまでも関連イラストって訳にもいきませんっ!
母ゆえに修羅と化す。
されど母ゆえに親しき者には献身的に尽くすものなり。
史実:お艦最高伝説
提督に関連タグが届いていますね。
8620:この機関車の435号機は鳳翔の竣工日前日に長崎に『着任』しており、彼女の同期といえる。一度廃車となったものの復活し今なお現役である。(ちなみに現役の蒸気機関車には、他に綾波の同期と陽炎の同期もおり、いずれも元気に走っている)。また、日本の蒸気機関車の基礎を築いた形式であり『母』つながりでもある。なお、8620形1号機にも「擬人化キャラ」が存在する。
空母娘一覧
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