概要
CV:緑川光
暴風族を取り締まる「警視庁特殊飛行靴暴走対策室・通称マル風Gメン」室長。二十八歳。
イッキ達、暴風族の天敵。暴風族を取り締まるためには手段を選ばず、ゴム弾と鞭を武器に容赦なく取り締まる。また一般人にも平気で銃を向ける。
キリクに武内空が「裏」で空の玉璽を手に入れようと手段を選ばず暗躍していたことを間接的に教え、旧・『眠りの森』を内紛、崩壊に導いたとも言える人物。
重力子などではなく、ただの人間であるが……。
この先、物語のネタバレあり
十年前、十八歳だった海人は、「イエローレイン」という不良チームのリーダーだった。
ある時、傷だらけの少女を拾う。この少女はキリク達第一世代の重力子の一人で、正確には「Virgin Blade」(始まりの翼)という「飛ぶ心」を脳基移植(ブレインチャージ)された初代荊の王「ガゼル」。
ガゼルは他の重力子の様な頑丈な身体を持っていない代わりに、A.T技術はずば抜けていた。
海人はガゼルと恋に落ち、ガゼルも女でありながら海人の言葉遣いを真似、一人称も「俺」になる。やがて二人は深い仲になり、ガゼルは海人の子を身ごもる。
しかし武内空と武内宙の二人が彼女の能力と「棘のレガリア」を狙い襲ってくる。
一時は南博士の協力もあり逃げ出すことに成功。だが北国でロシアに逃亡する際に見つかり、ガゼルは自殺。「棘のレガリア」も奪われてしまう。(この「棘のレガリア」は宙の提案で「Virgin Blade」のスペアである野山野梨花に作為的に渡ってしまう)
その後、海人は極寒の海から救助され、東大に合格し警察に入り武内空達に復讐するために先輩刑事の「柿谷のおっさん」の所へ居候していたある日、ガゼルによく似た子供が海人の元へ訪れる。
その子供はガゼルと海人の間に出来た男の子で、ガゼルの遺体から(極寒の海にいたせいで)仮死状態になっていた胎児を南博士が蘇生し、ガゼルの人格と能力を脳基移植した脳基移植者(ブレインチャージャー)0号である。
この移植された人格こそが(ガゼル)であり、亜紀人は移植された余波で生まれた第二の人格。そして亜紀人を守るために生まれた第三の人格が咢である。
咢が初めて凛鱗人を認識した時海人を思い起こさせたのは、ガゼル=凛鱗人が上記のとおり海人の口癖や仕草などを真似していたからである。
第一の人格:凛鱗人(ガゼル)⇒第二の人格⇒亜紀人⇒第三の人格⇒咢と一つの身体に三人の人格がいる。
つまり、亜紀人と咢は海人の弟ではなく、実の子供だったのである。
本来の年齢は、ガゼルと海人が出会って子を成したのが十年前なので、十歳前後であると考えられる。それなら、十五歳にしては小柄な身体も頷ける。