重力子
ぐらびてぃちるどれん
重力子(グラビティ・チルドレン)とは、かつて地下深くに作られた、後に「トロパイオンの塔」と呼ばれる場所で作られたロストエネルギー問題を解消するためにA.Tと共に作られた特殊能力者。
彼らはA.Tを効率よく使いこなせるように作られたので、一般のライダーより遥かにA.T技術が上手く、瞳に十字の模様が浮かんでいる。目に見える全ての物体を三次元的に捉え完璧に近い精度で相手の次の“アクション”を予測する「立体把握幹(ソリッド・センシティブ)」、「生体羅針盤(バイオマス・ジャイロスコープ)」の能力を生まれながらに持っている。
第一世代の重力子は全員で二十八人おり、それぞれに専用のレガリアと北欧神話のルーン詩からとった量子暗号がふられている。
また、重力子の研究は続いており、野山野林檎他「第二世代」の重力子も存在する。
キリク
第一世代の重力子ではナンバーワンの能力を持ち、1G下でも瞳に十字が浮かび、重力子としての能力を失わない。シムカとは双子。(異性一卵性双生児)
シムカとキリクは重力子では数少ない「成功例」。かつてキリク以外の能力の低い重力子を選別し「処分」する提案がなされたが、キリクはそれを身を張って止めた。
武内空の野望と悪事を知った彼は、旧・眠りの森を壊滅させ、現在は新しくトロパイオンの塔の最深部の「森」で眠りの森を結成し、「空のレガリア」を守っている。
武内空
旧・「眠りの森」の元・風の王。塔の中では「SA-503B」と番号で呼ばれていた。初めて地上に出たとき空を見た感動から自らを「空」と名付ける。幼年期に処分されかけたところをキリクに救われたことに強い怒りと嫌悪を覚えているようである。そのため力を貪欲に欲し、自身が「失敗作」ではないことを証明するために非道なことも平気で行う。武内宙とは双子。
武内宙
武内空とは双子。通称ニケ(ギリシャ神話の勝利の女神の名)。"緋翠の道(ジェド・ロード)"を走る「石の王」であり、ジェネシス最強の王。アメリカに渡って軍と関係を持ち、軍事教練も受けていた。彼に与えられたルーン詩は「I」(イス)。氷の意味の詩である。
スピット・ファイア
旧・眠りの森メンバーで「炎の王」。しかしジェネシスを抜けようと宣言したところをニケと空に殺されてしまう。以後、彼のA.Tのメモリースティックをパソコンに接続することで電脳世界で存在し、小烏丸にアドバイスを送る。詳細は当該記事へ。
ルーン
中性的な顔をしているが男の重力子。ピンク色のショートカットで、トゥール・トゥール・トゥの元・副メンバーでチーム一番の古株。無表情で表情が滅多に変わらないが、人並みの感情は持っている。旧・眠りの森では、元・契の王巻上イネのサポートとしてシムカと共に加わった。
左手は義手で、右手にナイフが仕込んである。他の身体の部分も機械なのか生身なのかは不明。
他、ジェネシスのメンバー
空母・カーネルサンダーに残っている58人の重力子。名前がわかっているのは、ウェルキン・ゲトリクス(オルカ)(牙の王)、アーサー、シャーロット(轟の王)、カエサル、ガウェイン、パーシヴァル、マーリン、モリガン、アレキサンダー・ロック(炎の王)、ドレイク、他。
ニケいわく、彼らは「空の王」の為に造られた「部品」。
重力子の研究は南博士と巻上イネの父「巻上敏郎教授」らが中心に、左安良の家である左財閥をスポンサーとして「天空の塔」こと「トロパイオンの塔」の最奥部で行われてたらしい。
また、派生研究として「脳基移植者」(ブレインチャージャー)も何名か造られている。詳細はリンク先を参照。