戦いこそが、世界を変えるのだよ
※物語中盤以降のネタバレあり
概要
本名は南林太。
重力子やA.T機構、脳基移植者の開発の中心人物であり、ある意味、物語の重要人物であり黒幕的存在。
人物
明確に登場したのは「小烏丸」VS「スレイプニール」戦にて、実況者として登場。サングラスにハットと洒脱な印象の男性。45歳。右爪に「DEAD」、左爪に「LIVED」という文字が書いてある。(だが話数やコマによって微妙に変わっている)
作中でわかっている過去は、昔「CERN」にて重力の研究をしていたが、結局重力が何故起こるのか等発生のメカニズムが分からず帰国。どうやらその後左財閥のスポンサードを受け、”トロパイオンの塔”を地下深くに作り、そこで重力子とA.Tを造った。
「子供の頃買っていた小鳥のピーコが死ぬほど嫌いだった。なぜなら僕にはできないこと(空を飛ぶこと)をするから」「人間が空を飛んで何が悪い」と、人を地に縛り付ける重力を非常に嫌っており、「(人間が空を飛べないのは)明らかな神の設計ミス」と、重力=神として、「人間はここらで一度、神に喧嘩を売るべきなのさ」「横っ面にけりを入れに行こうか、神に」や、「天才は孤独」「重力(神)と戦うための最後の一本を私に魅せろ」等と今ある世界を憎んでいるような発言があり、それは同じく世界を憎んでいた武内空と通ずるものがあった。
空に他のレガリアを飲み込む風のレガリア「バグラム」を渡したり、自分の娘である野山野梨花に「Virgin Blade」という初代・荊の王ガゼルの持つ「空を飛ぶ心」のスペアを密かに脳基移植していたり、ガゼルの危機に鰐島海人にA.Tアーマーを与えたり、ガゼルと海人の子に自殺したガゼルの人格と能力を「脳基移植」し凛鱗人という人格を生みだしたり、「八本の道が集いし時、伝説の空の王が君臨する」という伝説を空と共に作り世間に流布したりと、空同様、裏でかなり暗躍していた。
最終巻にて(ネタバレあり)
最終的に、全てのコードが揃った「空のレガリア」がオーバーロードするのを止めようと、塔の根元へ向かっている最中、急上昇する「眠りの森」のアジトだった起動エレベーターにすり潰され、死亡。
その後魂は電脳世界「ローン・ホーン・ボーツ街」に保管されていることがわかる。
(どうやらこの世界では魂のデータ化が出来るらしい)
電脳世界にてスピット・ファイアやアイオーン、ヨシツネと共にパソコンのモニター上から皆に話しかけていた。
自分が死亡したことで”魂の重み”をダイレクトに感じることが出来、「次は、もう失敗しない」と言っていることから、更に人が自由に空を飛べるような研究を電脳世界で行っていることが分かる。
因みに主人公である南樹とは苗字が同じだが、結局血縁関係があるのかは不明なまま物語は終わった。
だが、野山野梨花には、当人が「さすが俺の娘」と発言していたり、梨花が南博士の事を「父さん」と呼び、最終回で野山野博士という女性を「母さん」と呼んでいることから、梨花は、南博士と野山野博士の間に出来た子だとわかる。