エック・カッラ・マーグル・メキアー・レクン!!
概要
CV:高木美佑
ロスト・ソングに登場するオリジナルヒロインの一人。
鍛冶妖精族(レプラコーン)の謎の女性プレイヤーであり、もう一人の《二刀流》使い。物語のカギを握る。
ALOに新たに実装された《スヴァルト・アールヴヘイム》を攻略するキリトたちを付け回しており、それに気付いたキリトたちと後に打ち解け、一緒に攻略するようになる。
ネタばれ
セブンの生き別れの実の姉であり、 妹同様の日露ハーフ。
キリト達と同じSAO生還者(サバイバー)であり、セブンとの接触も偶然ではなくリハビリ中に菊岡から情報を得たことによる。周囲に祭り上げられている妹を痛々しく思い、妹と再会すべくALOへとログインした。
リアルでの境遇からか自身の情報を隠蔽しようとする傾向が強く、ネットでも周囲と一定の距離をおいているタイプの人。妹に接近しようとしたこともキリトたちには当初「(二足のわらじで成功していることへの)僻みみたいなもの」と説明していた。
シャムロック入団の際には十分な実力を有していたにも関わらず経歴を詐称した(というわけでもないのだが)ことが発覚して即追放されてしまい、団員からは嘘つきレインと呼ばれていた。このことは一時シノンからも不興を買ってしまった。
自身が妹の記憶に残っているかも怪しいのは自覚しており、クラウド・ブレインの一件の後もセブンには自身の正体は隠したままにしようとしていた。
上記の通り普段は力を隠しており、帰還者だけあって本当の実力は普段よりも上。キリトと出会った際も初心者を装ったが、初心者には入手不能な装備品の数々を身に着けていたことであっさりとバレてしまった。
真のプレイスタイルは彼女曰く《二刀流》ではなく《多刀流》。
彼女が創りだしたOSS(オリジナルソードスキル)《サウザンド・レイン》は空間の狭間に潜ませた無数の剣を射出するというもの。釜に複数の剣を同時に投入する、レプラコーン用の鍛冶魔法を熟練度カンストまで鍛え上げ、剣を遠隔操作することで実現した規格外の代物。ゲームシステムを応用したもので、SAOのシステム外スキルやGGOのライン無し射撃と同系統の技と言える。
射出する剣はエンシェント級、エフェクトは青白い燐光と、発売と同時期に某アニメが放映されていたこともありしばしばネタにされた。
ただしゲーム上はOSS扱いになっているがレインはOSSだとは一言も言っていない。ゲーム時間軸のALOは運営母体をはじめALO事件を回避したことで原作とは仕様が異なっているものの、原作における新生ALO同様、魔法を組み込んだOSSが組めるかは非常に怪しい。
発動時の詠唱は「エック・カッラ・マーグル・メキアー・レクン」。古ノルド語で、スペルと意味は「ek(私)・kalla(〜を呼ぶ)・margr(沢山)・maekir(剣)・regn(雨)」。
言い直すと、『私は沢山の剣の雨を呼ぶ』になる。
リアル
本名は枳殻虹架(からたちにじか)。
SAOからの帰還後は秋葉原のメイド喫茶で(本人いわくアイドルまがいの)アルバイトをしながら過ごしていた。しかし、2年間現実から離れていた過去とアイドル志望という奇妙な経歴のために周囲からの孤立し、仲間という存在にありがたみを見いだせなくなっていた。
本編の頃にはすっかり一人で遊ぶ方が楽になっており、当初キリトたちと行動をすることを躊躇ったのもそのためである。シャムロックを即追放された原因の経歴詐称も、目立つことを恐れてしまったためである。
しかしエピローグにてキリトとのデュエルを通じ、心の底では仲間とともにALOを楽しみたい気持ちがあったことを自覚した。
クラウドブレイン事件の後、妹と向き合うためにも本気でアイドルを目指すことを決意。アカウントこそ残しているものの事実上ALOから離れ、自発的にネットゲームを引退したSAOシリーズ初のキャラクターとなった。
(「引退」に限らなければ、逮捕された死銃や病で落命したユウキ、SAO事件に巻き込まれてトラウマや否が応でも嫌気が差してしまったその他大勢の帰還者などもゲームを離れている)。
引退後もたまには顔を出しているようで、ゲーム上ではまったく問題なく使用可能である。