この世には、不思議な事など、何もないのだよ、綾辻くん
概要
『文豪ストレイドッグス外伝』最大の敵にして、綾辻最大の好敵手。
白髪に丸眼鏡、ボロボロの着物と羽織に首にはストールを巻いている。
彼の能力『虚けモノ落とし』はすさまじく、そのバリエーションは多岐に及ぶ。
平衡感覚を混乱させる『姑獲鳥の夏』
相手を広所恐怖症にする『魍魎の匣』
服飾の記憶力が向上する『狂骨の夢』
クイズの正解率が上がる『鉄鼠の檻』
一番後が一番前になる『絡新婦の理』
離散家族が再集結できる『塗仏の宴』
剥製作り上手になる『陰摩羅鬼の瑕』
知り合いが異様に増える『邪魅の雫』
十年経っても謎が見えない『鵺の碑』
あの味が欲しくなる『ルー=ガルー』
他、『巷説百物語』『南極。』『死ねばいいのに』など
決め台詞も豊富で
『この世には、不思議な事など何もないのだよ』
『御行奉為』
他には・・・
本性
作中、綾辻行人(文豪ストレイドッグス)から狙われる凶悪犯。
数々の難題を綾辻に叩きつけ、綾辻があくせくする様をさも愉しそうに見物する食えない老人。いたるところに信者や支援者がおり、彼らを惹きつける謎のカリスマを持つ。当然ながら妖怪に詳しく、彼の引用する妖怪談が事件の捜査を難航させる。
異能は「憑物落とし」。
その能力は異能と言うよりも本家本元の憑物落としに近い
小説の中では綾辻の目の前で死んで見せ、直後復活するという妖怪にも等しい活躍を見せる。
が、その真相はというと・・・・・・
余談&若干のネタバレ
下記は京極ファンに捧ぐ。
小説本編では読者諸氏の予想通り、元ネタを意識した設定や言い回し、背景事情等が出てくる(会話の中限定だが、原作人物も登場する)。
実際の所、引用されるネタは原作で言うところの姑獲鳥、魍魎らへんで止まっており、それ以上シリーズからの引用はない。
また、作中の京極が考える妖怪は本家と定義が若干異なっており、かなり今風の解釈で語られている。カタカナ語を極力避けて説明する京極夏彦本人がこれに同意するかどうかは不明だが、ある意味、落とす相手の信じるモノに合わせて言葉を選ぶ憑物落としの本懐と言ってもよいのかもしれない。
まあ、京極ファンなら了解していて当然だが、妖怪は事物じゃなくて現象だしね。