概要
古くなった200形・600形・610形の老朽取り換え用として、同形以来となる自社発注で製造された路面電車型車両。
このF1000形車両は富山ライトレールや万葉線などと同型の新潟トランシス製のブレーメン型LRVだが、福井鉄道の路線性格上、ラッシュ時の輸送力を確保する必要があることから日本国内のブレーメン型路面電車では初めて3車体式となり、さらに鉄道線規格のワイド車体が採用されている。車内はボックスシートが主体。定員は155人(着席定員53人)で国内LRV最大級。
このように路面電車タイプでありながら郊外電車と直通運転するという路線特性も考慮し、利便性や輸送力を確保したことが評価され、2014年に鉄道友の会ローレル賞を受賞した。
第1編成(F1001)はオレンジ色の車体で、2013年にデビュー。2015年には第2編成(F1002)が青色の車体をまとって運行開始した。2016年に黄緑色の第3編成(F1003)、17年にピンク色の第4編成(F1004)が登場。このうちF1001・F1002はえちぜん鉄道三国芦原線乗り入れ対応車両となっている。
FUKURAMという愛称は「福井」の「路面電車」と、「膨らむ」のダブルミーニング。