概要
体長:3.65~28.95m
体重:40~100t
頭蓋骨が剥き出しになったような白い外殻に覆われた頭部と蛇のような体、一対の腕を持った異形の爬虫類系怪獣。
恐竜の仲間が地底で独自の進化を遂げて生き延びたものと思われる。
大型から小型の数体が髑髏島の西側に住んでおり、普段は島の地下空洞で過ごしつつ、獲物を求めて地上に出てくる。
島に生息する生物の中では特に危険度の高い種で、性格は極めて獰猛で攻撃的。
牙が乱立する巨大な顎と長大な体、巨体に見合わぬ素早い身のこなしを武器にして、非常に高い戦闘能力を発揮する。咥内の構造はオサガメに似ており、舌は得物を素早く得物を捕らえる。頭頂部の窪みの部分が目と思われがちだが、実は側頭部に小さいながらも本当の目がある(ノベライズ版では、この部分は「エラ」だと説明されている)。
過去にはコングの一族を皆殺しにした因縁があり、島の生態系を脅かす厄介な存在であることから、コングとは天敵とも呼べる関係。
命名者は第二次大戦時から髑髏島に住んでいるハンク・マーロウ。
調査団一行に本怪獣を説明する際に「髑髏の亡者(スカル・クローラー)」(または「髑髏の徘徊者」)と咄嗟の思いつきで名付けられた。
モデル
モチーフとなったのは、1933年版で登場した「後ろ足のないオオトカゲ」。スタッフによると、1933年版に登場した髑髏島の生物では唯一架空のモンスターであったことから登場させたらしい。
また、70年代版の宿敵の大蛇のような印象もある。髑髏のような頭部は、『千と千尋の神隠し』のカオナシや『新世紀エヴァンゲリオン』の使徒サキエルもモデルとなっている。
コングの一族を滅亡させたのと、複数でヒロインとキングコングを襲うこと、舌が自身の禍と化すのは、2005年版のバスタトサウルス・レックスに近い設定。