オウムガイとかイカとかタコの親戚。恐竜と一緒に絶滅してしまった。
なお、今では地面の下や岩の中、ビルの柱の中にいたりする。河原に落ちてたりもする。
大きさは数センチから2メートルまで色々。
化石は日本でも産出する。特に北海道は世界的な産地である。
殻の内部は巻貝のように奥まで続いているのではなく何重かに仕切られており、身が入っていたのは一番外側の部屋のみ。後の部屋は浮き袋のようなものだった。
この構造はオウムガイと同じだが、アンモナイトは仕切りが複雑に折れ曲がっていた。このため化石に菊の葉のような模様が付くことから、化石の和名を菊石と言う。
白亜紀になるとゼムクリップのような形のプチコセラスやなんだか名状しがたい形のニッポニテスなどが現れた。
「異常巻きアンモナイト」と呼ばれるが、病的あるいは過剰なものではなく、他のアンモナイトと同じ螺旋の計算式で表現できる安定した形である。
様々な環境に適応する中で殻の形態を変化させたのだろうと考えられている。
三葉虫と並び化石入門者に人気で、種類によっては300円程度からという安価で売買されている。
宝石化したアンモナイトは「アンモライト」という宝石として取引される.
なお、「オパール化した」とよく言われるがそれは誤りであり、正確にいうのならば「真珠化した」が正しいと思われる。
何故ならば、オパールは二酸化ケイ素が主成分であるのに対し、アンモライトは霰石(真珠のそれ)であるからである。
化石が羊の角に似ているため、羊頭のエジプトの神アメンのラテン語、ギリシャ語読み「アンモン」から名づけられた。かつては「アンモン貝」という呼び方もあった。