ホンダとは、日本の輸送機器及び機械工業メーカー、本田技研工業株式会社の通称である。HONDAとも記す。
概要
創業者は本田宗一郎。社風として新技術の研究やF1などのモータースポーツに力を入れている。
現在のキャッチコピーは「The Power of Dreams」。
二輪車におけるホンダ
四大二輪車メーカーの一角・・・というか、トップといっても過言ではない。ラインナップもかなり広く、下は50ccクラスから上は1800ccクラスまである。全般的な車両のイメージとしては「優等生」と呼ばれることが多く、操縦がしやすく、耐久性も高く性能も良いものが多い。が、ライダーによっては癖のあるバイクが好きな人も少なくはなく、優等生=無個性と感じる人にはデメリットに感じる人も居る。とはいえ、ジャンルのラインナップも広く、実用バイクからクルーザー(アメリカン)、オフロードバイク、スクーターやスポーツバイクまで幅広くラインナップしている。
そして、世界レベルにも君臨するだけあってバイクを知らない人でも車名や形は思い出せるレベルのバイクも生産してきている。例えば、50ccクラスではやはりカブがあり、ものすごい耐久性と燃費の高さ等による経済性で郵便配達や新聞配達等、実用性が求められるニーズに応えている。そのためデビューから半世紀経つのに未だ生産され続け、「世界で一番生産されたオートバイ」となっている。
400ccクラスではCB400SFが存在する。400ccクラスのバイク、そして教習車としても代名詞的存在である。こちらもカブほどではないが、生産が始まってから20年近く経つロングセラーである。
そして401cc以上だと白バイとして有名なVFR800Pが存在する。ベースのVFR800は日本ではあまり見かけないが、白バイ仕様は実際にお世話になった人だけでなく、駅伝などの長距離走の先導車両としてTV中継などでよく見かけるバイクである。ただし、最近の白バイは規制の関係でCB1300SFにシフトしつつあるため、いずれはこちらが白バイの代名詞になるだろう。
スポーツバイクについては、特に大型(600cc以上)のものは現時点ではどのメーカーもしのぎを削って競争している状況なので、トップであるメーカーはめまぐるしく変わる。そのため業界トップのホンダとて常にモデルチェンジを繰り返している。しかし、バイクでは通常逆輸入しないと入手できない大型スポーツバイクを国内向けにも販売しているのは現在ではホンダだけである。
国内向けのものは規制等の関係で性能は海外向けのものより劣ってしまうが、値段や保証、そして比較的簡易に海外向けの性能を得られることから、国内向けも需要はある。
また、平成仮面ライダーシリーズにスポンサーとして参加している関係で、アギトからずっとライダーが乗るほとんどのバイクのベース車両を提供している。
なお、ロゴマークは四輪車で使用されているHマークではなく、「ウィングマーク」と呼ばれるものが使用されている。
四輪車におけるホンダ
基本的には前輪駆動車専門と言わんばかりにFF車だらけの会社で、クルマの設計にやたらとスポーティな味付けをしたがるのが特徴。
販売されるクルマは全体的に足回りが固く、「同乗者に辛くドライバーに優しい」クルマが揃っている。
(乗り心地は悪いが路面追従性は高いので、運動性が高くドライバーの運転技術をサポートする事から。)
これらの事から、高級車が非常に苦手で販売に苦労している。
ライバルに比べ価格が割高な所があるが、大抵そういうクルマには他社のイメージリーダー級のスポーツモデルが平然と用意されている。
そのため購買層にクルマ好きが多く見られるが、FR車がラインナップにまず無いので「ダメクルマ会社」認定する者も居る。
(一般的にFF車はFR車に比べ操作性から来る爽快感に欠けるため。)
また、時折実用性を喰うほど過激なスポーツモデルを発表することに定評があり、これらに魅入られたファンは「ホンダ教徒」とも比喩される。
最近は大企業化しすぎたためか作るクルマは保守的で、多くのクルマ好きが「ホンダスピリット」の込められたファンスポーツモデルを待ち望んでいる。
特に自走式冷蔵庫(いわゆるミニバン)ブームが始まって以降は冷蔵庫ばっかり作ってスポーツ系車種ほか冷蔵庫販売の邪魔になる車種を大量虐殺するという事件を引き起こしている為に批判の種にされることがある。(犠牲車の例:CR-X、ビート、インテグラ、プレリュード、NSX、アコード&トルネオEuro-R、S2000、Type-Rシリーズ、トゥデイ……)
とは言えバブル崩壊後オンロードスポーツは斜陽の時代であり、この傾向はホンダに限った事ではない(この時期にクロスオーバースポーツをオンロードスポーツに置き換えた某社はもう涙目な状況である)。
……その流れの中、ついにはシビックまで潰すってどういうことなの・・・といわれるが、他車の例とは異なり、そもそも商品としてはファミリー向けコンパクトであるシビック(走り屋御用達というのはごく一部のユーザー層がつけたイメージに過ぎない)は、単なるフィットへの世代交代でしかない。
尚、時にその莫大な力で愛知を牛耳るえげつない某企業にあっという間にそのコンセプトをコピーされてしまい、泣きを見ることがある。
特に「ハイブリッドをみんなのものに」と値下げを行った2代目インサイトのデビュー後に登場したアイツの価格設定に関しては各方面で「こんなの、明らかなインサイト潰しだ!!」としばしば批判される。
もっともインサイト自体はシャシーがフィットと共通と言うこともあってホンダ自身にとっては充分ペイできる商品だったので、逆に相手の販社の体力が削れるというライバルの壮絶な自爆の後、CR-ZやフィットハイブリッドといったHV反攻に出ることが可能になったのだが。
とりあえず、フィットかCR-ZにタイプSが欲しい。(なんかタイプRの名は大安売りしたくないらしいので。)